私の見えたキラキラだった世界
パパ、ママ、初めて寒い日にこのお家に来た時ね、緑色の木に、キラキラした眩しい光と、ふわふわの白い物が枝に乗っていたね。
私ね、その光景を見て怖くて全然動けなかったよ。
でもね、それから毎日、私に声をかけて可愛がってくれたよね。
思い切り走った緑一面の芝生…とてもキラキラしていたよ。
いっぱい青いお水が見えた白いお砂の上を走ったときも、そのお水がキラキラしていて、時々お水の白い線がこっちまで来たりしてちょっと怖かったな。
夜、パパとママが連れてくれた広い草原で見上たお空もキラキラしていたよ。
お誕生日の日にちょっと甘くて白いふわふわした食べ物と、いい匂いがした鳥さんのお肉もキラキラしていて美味しかったな。
私ね、ずっ~と、こんなキラキラした毎日が続てくれると思っていたの…。
でも、いつからか…だんだん歩いたり走ったりすると疲れてくるようになってきて悲しかった。
今はもう…ご飯を食べるのも、お水を飲むのも少しだけでいいの。
(どうしたの?パパ?ママ?)
二人のお目目からお水が流れているよ…どうして笑っていないの?。
これまでのようにニコニコさんで私の頭を撫でてくれたり、抱っこをしてくれるパパとママが大好きなのに、そのお水のキラキラは嫌いだよ…。
「もっと一緒に居たいから頑張って!」て、ママは言っているけど、よく分からない…。
でも心配しないで…だって、私は眠いだけだから…また目が覚めたら、ママとパパと一緒にお散歩へ行けるから…大丈夫……だよ……。
<パパとママへ>
今ね、目が覚めたよ…でもね、そこは私が居たお部屋じゃなくて、広くて緑いっぱいの芝生があって、静かにお水が流れている川もあって、綺麗なキラキラした橋が見えているの。
他にもいっぱいお友達が遊んでいて、みんな大好きだった家族と会える日を待っているんだって。
だから、パパ…ママ…きっと会えるから…それがずっと先でも、私はみんなと楽しくこのキラキラした橋の前で待っているからね。
パパとママと一緒に過ごした素敵な思い出は忘ないよ。
ありがとう、ずっと…ずっと…大好だよ…パパ…ママ…。
またね…。
(完)




