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青春

「うわー…いつのまにかこんな時間!午後から雨だっちゅーのに!」


 すでに午後である。



 さっきまで「押入れ収納を収納するため押入れを片付ける」という回文のような状況になっていた。

 押入れから次々と出てくる懐かしい物たち。一つ一つを愛でる事でどんどん時間を奪われて、気づけばこんな時間。


 急いで身支度を開始する。

 長い髪の毛はくるくるとねじってヘアクリップで留めていたので、クリップを外せばなんちゃってゆるふわヘアーである。

 日焼け止めのBBクリーム、パウダー。眉を描いて軽くアイシャドウを塗る。ローズ色のグロスを塗れば完成。

 と思ったが、一応アイラインも描く。これでなんとか顔の「雰囲気」だけは作れた。


 ストンとしたロングのTシャツワンピースにキャップをかぶれば完了。


 青ひとつない曇天の空の下。駅前の商店街を歩けば、女子高生たちがワイワイとはしゃぎながら通り過ぎて行く。


「彼氏が〜…」

「ああ、イケメンの?」

「そそ…今度…」「「きゃーーー❤︎」」


 イケメンの彼氏の話で盛り上がって楽しそう。


「懐かしいなぁ…」


 琴美は彼女たちの青春と自分の青春を重ねる。




「昔の私も彼氏の話で盛り上がる人たちを眺めてたなぁ…」




 十数年前から何も変わっていない琴美であった。






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― 新着の感想 ―
ぐふっ!? 流れ弾がこっちにも!
懐かしいって……そっち?笑 琴美ちゃん。一生青春だよ! 今からでも間に合う! >すでに午後である。 キートン山田さんの声で再生されるのは冬野だけ?
人の彼氏の話は,聴いている分には楽しい「いいなぁ~」て 意見を求められると…キョドります さらっとお化粧できる女性は尊敬です ちゃんと覚えればよかったな,滝汗で崩れ落ちるからってしないままできたけど…
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