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コンパス

「あれ?これ何だっけ?」



 今日届く予定の押入れ収納ケース。設置する場所を作るため、押入れの下段を整理していて出てきた25×15×2くらいの重厚な黒いケース。

 蓋を開けて思い出す。


「コンパスだ」


 製図用の用途別の数種類のコンパス。

 それぞれきちんと収まるようケースの内側は凹んでいて、蓋を閉じれば持ち運んでいてもバラバラにならないようになっている。



「そういえば…何か…建築の免許を…取るために学校に行って…」


 唇に人差し指を当てながら、記憶を辿る。



「え〜っ…と、これで取ったの…何の免許だっけ…」


 ♪ピンポーン

 収納ケースが届いた事を知らせるチャイムに気を取られる琴美。

「あっ!きたきた!はーい今出ます〜」




 琴美は黒いケースを押入れ奥深くに戻すと立ち上がり、ハンコを持って玄関に向かった。









 その後コンパスの事はすっかり忘れ、何の免許を取得したのか思い出すきっかけを失った琴美であった。






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― 新着の感想 ―
パッと判らなくなるくらいの免許・資格を取っているのか。 実は優秀なんだな、椎名琴美。
戻しちゃった! 次に存在を認知するのは,収納ケースを出すとき…かな?
思い出せないほどの「免許」取れるほど頭良くない。。。(・・)
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