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きみはてんしだから

作者: 華城渚

突然だが僕は小さい子が好きだ。

でも安心してほしい。好きだからと言って犯罪を犯すほど僕は落ちていない。

精々遠くから眺めていればそれで十分なんだ。 それだけで満たされるんだ。


そう思っていた......数日前までは。

僕はてんしを見つけてしまった。

誰にでも笑顔を振りまき、分け隔てなく接してくれる純粋な心を持ったてんし。


以前僕が歩いている時、てんしがてんしのお兄さんと一緒に歩いてたんだ。

その時すれ違いざまになんて言ったと思う?

「「こんにちは!」」って元気に挨拶してくれたんだ!


もうあの子のことしか考えれない。 あの子以外の人間なんて不必要だ。

どんな手を使ってもあの子を手に入れたい。犯罪に手を染めてでも......


いや!だめだだめだ!! そんなことしたらてんしに嫌われてしまう。

それだけは避けなくてはならない。 生きる意味がなくなってしまう。


やっぱり遠くから眺めることしかできないんだ......

それが僕にできる唯一のことなんだ......



でも、限界が来てしまった。

あのてんしを手に入れればその後のことはどうでもいい。

そうだどこか遠くに逃げてしまえばいい。誰にも見つからない場所へ。



作戦決行日。みんなが寝静まった時に僕は動き出した。

てんしの家はあらかじめ把握している。

学校から徒歩5分で着く二階建ての一軒家だ。


家を出て最短ルートでてんしの家の前に来た。

てんしの部屋は二階の角部屋のはずだ。

何度も足音で確認したから間違いない。


ドアを解錠し慎重に進んでいく。

絶対に見つかるようなへまはしない。 何十回、何百回もこの日のために練習してきた。


てんしの部屋の前に着き、慎重にドアを開ける。

ベッドで寝ている天使がそこにいた。 

興奮する気持ちを何とか抑え、てんしを抱えて家を......


後頭部に強い衝撃を受け、僕は気絶してしまった。




「やっと会えたね僕のてんし。」


「ここまでの道のりは本当に長かった。 あの日、君と出会ったときから僕の心は君に奪われたまま戻ってこない。」


「さぁ、まずは何をしようか。 なんでも準備はできてるんだ。」


「本当にありがとう。 ()()()()()()()()()()()()()()()()()。」


「痛いことはしないよ? これから一緒に楽しもうね。 きみはぼくのてんしだか


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