表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
なみだの決戦日  作者: 成城諄亮
第1章
29/69

第三章 第5話

 段々と意識が遠のいていくのが分かった。でも、これは熱中症的なやつなのか、怪我によるものなのかは分からなかった。ふらつきながら歩き、そこで息絶えたみたいな感じで芝生の上に転ぶ。


「あぁ、俺の好きな芝生だ」


 太陽の光をいっぱいに吸収した芝生は思っていたよりも熱かった。それでも今は寝ころんでいたかった。誰も芝生には寝転んでいない。と言うより、周りから浮いているだけだった。暑すぎる気温と熱すぎる芝生。そう。こんな太陽が直で当たる所で過ごそうなんて馬鹿は俺しかいない。日焼けしたい野郎だと見られるぐらいが、今の俺にはちょうどいい。本当は日焼け止めを塗りたいけど、紫外線なんて気にしていられない。この時ばかりは将来シミが幾つもできたっていいと思えた。暑さでおかしくなってもいいと思えた。最悪このままどこか遠い世界へ羽ばたいてもいい気すらしてきた。やっぱり俺はある意味最強の男になりつつあるのかもしれない。


「馬鹿だなぁ、俺は」


 自分で自分のことが笑えてくる。俺が俺じゃなくなっているみたいで。そんな馬鹿げたことを思っていると、刺された箇所よりも、今頃になって殴られた痕や蹴られた痕、吐き捨てられた言葉、何もかもが痛くなってきた。上回ってきていた。ここにいれば彼は来てくれるだろう。それまで少しの仮眠を取ろう。ここ最近眠れていなかったからな・・・。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ