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なみだの決戦日  作者: 成城諄亮
第1章
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第一章 第16話

「じゃあ、まずは朱鳥」


「はい」


「朱鳥、俺に憧れて芸能界に入ってくれてありがとな。芸能界で朱鳥に出逢えて、そして同じグループで活動できて本当に良かったよ。まぁ俺に憧れてるなんて、変な奴だなって思ったけどな」


「えっ、何でですか? 俺そんなに変でした?」


「なんでって…、俺のどこに憧れてるか分からなかったからだよ。でも、変だと思ってたのは最初だけ。朱鳥と同じグループで活動する中で、本当の朱鳥のことが知れて。そっからは朱鳥のことを変だとは思わなくなった。だから、もう安心しろよ」


「そうだったんすね。安心しました」


「そのことに関して、前に酒の力借りて伝えるって言ってたけど、あのとき酔ってない状態で言ってくれたこと、俺は見逃さなかったからな。まぁでも、素直に伝えてくれて俺は凄く嬉しかった。恥ずかしそうにしてる朱鳥も新鮮だったし。これからは朱鳥が誰かから憧れてもらえる、そういう存在になるんだぞ。それに、今の朱鳥は、もう既に俺のことを超えてる。だからもう俺には憧れないほうがいいよ・・・って、それは朱鳥の自由か。まあとにかく、朱鳥の美しすぎる歌声で、ポテンシャルの高さで、色んな人たちを笑顔にしてあげろよ」


「はい。咲佑くんに出逢えて、こうして芸能界に入れました。だから、明日からはこの恩を返していけるように、そして咲佑くんが言ってくれたような人になれるよう、頑張ります」


「水森朱鳥。出逢えて本当によかった。今日まで本当にありがとう。大好きだぞ」


「俺も、咲佑くんのこと大好きです。今度、また遊びに連れてってくださいね」


「おう」


 朱鳥は我慢しきれず、唇を小刻みに震わせながら涙を流した。一筋の、綺麗な涙を。咲佑は両手を広げる。朱鳥は飛び込むようにして抱きついた。朱鳥の涙が服に零れて濡れたとしても、気にせずに。

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