三学期-2
ミシェルさんから、押して押して、押しまくるという衝撃的な話を聞いて、数日はもやもやと思考が止まっていた私だけど、人間行き詰まると開き直るのかしら。
よし!
私も押して押して、諦めるのはそれからにしよう!
もちろんアーノルドが本気で嫌がることをするつもりはない。
でも、後悔しないために私に出来ることをやってから、潔く彼の幸せを願おう!
そう思ったら、なんだか心がスッキリした。
そして私はその日から、
猛勉強を始めたのだった。
…だってテスト期間だしね。
目の前にあることにも全力で取り組まなきゃ。
__________
…side アーノルド
足りない。
圧倒的にフリージアが足りない。
やるべきことを見つけて忙しくしていたが、それでもフリージアに会いたいと思ったときには、私から会いに行けば顔を見れたし話もできたのに。
今は、会いに行こうとしても勉強中で断られることが多くなってしまった。
法律のことなら私も教えてあげたいけど、なにやらクラスで団結している様子…
私も聴講していたとはいえ、同じテストを受けるわけではないから疎外感を感じる。
くそう、見てろよ。
来年は…ふふふ
しかし、会いたいと思ったときに会えないことが、こんなに辛いだなんて。
最近は私の勉強量が増えていたから、以前より会う回数が減っている事もあったし、フリージアも寂しいと思ってくれてるときがあったんだろうか。
…いや、ないな。
会ったときは嬉しそうに輝くような、花のような、宝石のような、天使のような、女神の…げふんげふん
とにかく楽しそうにしてくれているが、会いたいとか寂しいとかは言われたことが
うん。ないな
ま、まぁ一緒の登下校だけは死守しているし(先に出て朝勉したいと言われたが、その分私も早く出ることにした)、頑張っているフリージアを応援したい気持ちもあるんだが…
足りないよ 見たい嗅ぎたい フリージアァアアアー!!
(アーノルド心の一句)
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「金の目の王子が覗くのは令嬢の妄想」
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