玖
蝉の鳴き声が聞こえる。
陽射しは私を焼かんと照りつける。
何故か?
それは私が目を閉じて祈っていたからだ。
………墓石の前で。
暫くすると肩をトントン叩かれて振り返った。
『そろそろ帰らないと、お店に遅れるよ。』
『そうか……みんな待ってるからね、行こうか。』
私は生きるよ、君たちのぶんまで。
私は真っ暗の中歩く。
不思議とほのかに光る輪郭を頼りに私は前に進む。
────────────
『まもなくぅ~〖○○○空港〗の駅に到着します。お降りの方に道を開けて下さい。お出口は▧▧▧▧▧────ヒダリガワデス』
くそくそくそくっそぉぉぉ!!何故俺が逃げなきゃ行けない。
だいだい何故俺が防犯カメラに写ってるんだよ!!
俺はその時レストランで食事してたんだぞ。
お得意様の警察官僚から情報をいち早くリークして知ったふざけた証拠は、揉み消しが不可能らしく俺は事が公になる前に海外の拠点に逃げる事になってしまった。
呪いは日本の鬼を元に強力になるってのに!
全部あの男の責だ、殺す絶対に殺す。
『ドアガヒラキマス、オオリクダサイ、ジュジュツシャ。』
あぁぁ、そうだ殺し屋を雇って殺させよう金はたんまりある。
「お、おいあんたやめろ!」
「「「きゃー!!」」」
「そっちはだめだ!!」
俺は開いたドアから外に足を踏み出すと踏みしめる地面がなかった。
「は?」
プァァァァァン!!
音のした方を見ようとしたが全身に衝撃が走りゴロゴロと転がった。
首のない身体が見えた。
おぉ送りゃんせぇぇ お送りゃんせぇぇ 電車で送りゃんせぇぇ♪
貴ぁ方ぁの呪いぃ、貴方の身体にぃ 送りゃんせ送りゃんせぇぇ♪
深夜の電車♪丑三つの電車は黄泉電車ぁ♪
臨時の電車は貴方を送るぅぅ♩
送りゃんせぇ送りゃんせぇ♪
死者を送るぅ、罪人送るぅ~♪鬼の車掌は命の切符を切りゃなんせぇ~。
…………つぅみぃのぉぉおぉぉかぁぁさぁねぇぇたぁぁらぁぁぁ
じごくのぉぉ無限地獄におぉぉクゥゥらぁぁぁれぇぇぇるうううう…………………
『『『『『『アハハハハ』』』』』』
嫌だぁぁぁ!!
ここ待て読んで下さった方々ありがとうございます。
文章につたない部分があったかもしれませんが、ちゃんと怖い話しになってたでしょうか?
企画がまたあればホラーは書いて行こうと思います。