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私は……待っている次の電車を。



どのくらいの時間が過ぎたか分からない。




『呆れた奴だ、何処までも善人なんだ〖善意〗。』

「私は一度も救えていない……諦める訳にはいかないんだ。私を頼る人達を助け……た、たすけれるまで、は。」


救える筈だった人々、死んだ後になって解る()()()()後悔してる間に次の電車はくる。



あの時の行動で全員死んだ。


私が助けた者に全員殺された。


私を助けようとして全員死んだ。


私が気付かないせいで全員しんだ。


私が殺したせいで戦争が起き国が滅びた。


私が指示したせいで全員飢え死にした。


私が生きていたから全員死んだ。











私が…………私は……沢山殺した悪魔だ。






『お前が悪魔?冗談にしては笑えないな、悪魔が聞いたらこう言うだろう()()()()()()()()()()()()()()()()()とな。』




「錯覚なら何故まだ真っ暗なんだ、答えくれ。」


もう紫の空も白い水滴も見えない見えなくなった。


『な、な、な?!何故貴方様がここに。』


ベチャと湿った音が聞こえた後、電車のドアが開く音がした。


『我の言葉を信じて前にと進め、案内は任したぞも()()()。』


『『『『言われなくともするもん。』』』』


「あ………暖かい。」



私は忘れていた暖かい感覚に導かれ電車に乗り込んだ。









おぉくりぁんせぇ~~おくりぁんせぇ~~



あぁなたをげんせにおくりゃんせぇ~~


貴方の切符は真っ白ぃ~


貴方の身体に参りますぅ~



おぉぉくりゃんせぇ、おくりゃんせぇ~~~。







ありがとう……お兄さん





ばいばい





()()()()()生きてね。










え?





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