表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
後輩とぼく ―あるいはどうして美少女にぼくは振り回されているのか―  作者: 軽井広@北欧美少女コミカライズ連載開始!
第一章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

13/16

クラスメイトと対抗心

「せ、ん、ぱ、い! お昼ご飯、一緒に食べましょう」

「いいけど、昼休みにうちの教室まで来なくてもいいのに」

「へえ、それはわたしいが誘えば中庭とかで一緒にお昼してくれるってことですか?」

「そうだよ」

「そんなこと言って、ホントはわたしと一緒にいるのが恥ずかしいんでしょう」


 たしかに、教室に桜井さんが来ると目立つのがちょっと面倒だ。

 桜井さんみたいな可愛い女の子の後輩が、ぼくを訪ねに頻繁にやってくると、男子の視線が痛い。

 そして、美少女好きなのは男子に限らない、ということもある。


「なーに、やってんの?」

「べつに灯里の気にするようなことじゃないよ」


 ぼくが言うと、その女子生徒はにやにやしながらぼくの肩を叩いた。

 彼女の名前は白川灯里。ショートカットの髪型で、女子にしては背の高い、さっぱりとしたタイプのクラスメイトだ。


「灯里?」


 桜井さんがつぶやき、ジト目でぼくを見た。


「わたしのことは下の名前で呼んでくれないのに」

「白川さんって学年に何人かいるからね。呼びわけないと面倒で」


 ぼくが慌てて補足する。


「そうそう。べつにこいつのことをとったりしないから、安心してよ。桜井ちゃん」


 あっさりと灯里が言う。

 桜井さんは警戒したように一歩後ろに下がった。


「なんでわたしの名前を知ってるんですか?」

「だって、桜井ちゃん、有名でしょう? 学校一の美少女で、頭も良くて、それに行動も目立つし」

「ちゃん付けはやめてください」

「対抗心むき出しで面白いなあ。あたし、可愛い女の子、好きなんだよね」


 くすくすっと笑うと、灯里はひらひらと手を振って、「じゃあね」と言って去っていった。

 あとに残された桜井さんは無表情だった。

 やがて小声で言う。


「先輩って意外と女子と仲が良いんですか」

「意外と、は余計だよ」

「そうですね。意外でもないかもしれません」


 桜井さんはつぶやいた。

それから、桜井さんは微笑んだ。


「ともかく、お昼を一緒に食べましょう」

「そうだね」

「わたしの手作り弁当がありますから!」

「また唐辛子入りとかじゃないよね?」

「さあ、どうでしょうね」

「食べ物で遊ばないでよ」


 ぼくが言うと、桜井さんはくすくすっと笑った。


「先輩に唐辛子入り弁当を食べさせるのは、わたしの特権ですから」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ