表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
後輩とぼく ―あるいはどうして美少女にぼくは振り回されているのか―  作者: 軽井広@北欧美少女コミカライズ連載開始!
第一章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

10/16

味玉ラーメン大盛りで

 殺風景な店内には、数人の客がカウンターに並んで、大きな器を手にしている。

 ここはラーメン店。背脂醤油ラーメンの有名店だという。

 時間がまだ夕方なので、そんなに混んでないけれど。

 ぼくのとなりの桜井さんはラーメンを美味しそうに食べていた。


「わたしみたいな可愛い女の子がラーメン大好きって意外でしょう?」

「自分で可愛いだなんて言う?」

「だって事実ですし」

「まあ、意外でもないよ。桜井さん、ジャンクな食べ物好きそうだしね」

「それってどういう意味ですか?」

「見た目は清楚な美少女でも、中身は自由奔放ってこと」

「見た目は清楚系美少女だって認めてくれるんですね?」

「はやくラーメン食べなよ」


 ぼくはできるだけそっけなく言った。

 けれど、桜井さんはにやりと笑った。


「照れ隠しなんてしなくていいんですよ」

「照れてなんてない」

「ね、先輩。わたしのラーメンの味玉、一つ上げます」

「なんで?」

「わたしのことを美少女だって言ってくれたご褒美です」

「ご褒美、ねえ」

「いいからもらっちゃってくださいよ」


 桜井さんは味玉をれんげですくうと、ぼくのラーメンの中に放り込んだ。

味玉はぷかりと浮かび、とても美味しそうに見えた。


「えっと、まあ、もらっておくよ。ありがとう」

「そういうふうに素直にしてくれるといいんですけど」

「ぼくはいつでも素直だよ」

「そうですね。だからからかいがいがあります」


 桜井さんはくすっと笑った。


「本当に素直じゃないのは、わたしかもしれませんね」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ