表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/17

惨劇前夜

━━私は霊能力者のことはよく分かりませんが、歩美ちゃんと総純君は、なんでも霊能力を高める特訓をしていたとのことです。日本に古来からある、柔術をやっていたんだとか・・・総純君はわけわからないながらも、仕方なく付き合っていたみたいです━━


「そうなんだ・・・」

一応納得した様子の理子。

「うん」

ホッと一安心した様子の総純。

「何で柔術練習することが、能力高めることに繋がるのか、よくわからないけど」

「とにかく帰って、理子ちゃんの料理食べるよ」

「えっ? 理子ちゃ・・・」

下を向いて赤面する理子。

「あっ、そうだ。迷ってて直前になっちゃったんだけど、明日の校内宿泊会、総純君も参加しない?」

「えっ?」

「やっぱり、このままじゃいけないと思うし・・・」

総純はしばらく考えた後、

「う、うん。参加してみようかな・・・」

「うん。参加しよ」

笑顔の理子。



総純の家。理子の料理を食べながら、総純と歩美が激論を交わしている。

「行く!」

「ダメ!」

「行く!」

「ダメ!」

「理子ちゃんの作る料理、いつもかぼちゃ入ってて、甘味あって美味いな」

無理に話題を反らそうとする総純。

「とにかくダメだから!」

「でもこのままじゃ僕の病気治らないと思うし」

「総純の病気は絶対治らない!」

「えっ?」

真顔になる総純。

「何で・・・?」

「あ〜とにかく寝よ寝よ」

そう言って布団に入る歩美。

呆然とする総純。



次の日の早朝、総純は歩美が寝ているのを確認し、荷物を持って外に出る。

ガタッと、引き戸が閉まる音がすると、目を開ける歩美。

「やっぱり出て行ったか・・・」

起き出し、風呂場に行って、桶に溜めてあった水で、バシャッと顔を洗う。

「よし!気合いを入れろ!歩美!」

バシッと、両手で自分の頬を張る。



━━校内宿泊会に、私と総純君は参加しました。予想通りというか、誰も何の反応も示しませんでした。総純君に殴られた生徒も、何とも思ってなかったのか、特に何の反応も示しませんでした。総純君の病気(?)も出てないようで安心しました。


私たちは、レクリエーション、バーベキューなど、楽しい一時を過ごしました。他の生徒たちとも、徐々に打ち解けた感もありました。父の死は悲しいけれど、これからは楽しい学校生活が送れそうだとの期待感もありました。


この時は、まさかこれが総純君との最後の楽しい思い出になるとは、思ってもみませんでした・・・。


まさかあのような血の惨劇が起きるなんて・・・


歩美ちゃんはその日の朝、かなり気合いを入れたみたいで、やはり何が起きるのか分かってたみたいです。


その日の夜は、満月だと━━

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ