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紅頭巾Ⅱ ~彷徨の館~  作者: サッソウ
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第七編 夜空と花火

 紅達は、館の最上階から夕焼けを(たん)(のう)していました。

「そう言えば、今夜は隣町がファイアワークス・ディスプレイですか……」

 熊沢が、館の玄関前に置きぱなしの自分のバイクを寂しそうに見ながら言った。

「花火大会か……」

 飛蝗は街を寂しそうに見ながら言った。

「花火の魔法ぐらい覚えておけば良かったなぁ……」

 紅は夕日を眺めて言った。


 今度は、満天の星を堪能する一行。

 流れ星が流れると、

「あのバイクが盗まれませんように……」

「バイクの心配より、自分の身の心配ぐらいしろよな」

 と、飛蝗くん。

 すると、隣町の一発目の花火が打ち上げられると同時に、危機的状況に陥ります。幽霊出現。目の前に、ノーマルタイプの幽霊が突如として現れたのです。白い布を被ったような幽霊だから、ノーマルタイプ。ゴーストタイプとかいうツッコミは無用です。

「いつからそこに!?」

 紅が幽霊Aに問い掛けます。すると、幽霊Aは

「あの……、ずっとここにいたのですが……」

「……喋ったぁ!?」

 紅がわざとらしくリアクションをした。しかも半笑い。

「御主人、それはないでしょうよ……。私は、あなたが召喚した幽霊ですよ」

 と、幽霊A。

「……幽霊を召喚って、クレナイ・マジックですか?」

 熊沢が食いついてきた。

「アングリー・モンキー・ベイビーズは、あなたのお姉さんたちに魔法を解かれて解散。山に帰りましたよ」

 と、幽霊A。

「アングリーって……」

 苦笑いの飛蝗。

「猿でお母さんをギャフンと言わせたかったのに……」

 と、紅は怒って頬を膨らませた。飛蝗は苦笑いで

「何故、猿……?」

 紅の答えは、

甘蕉(バナナ)で、転倒大作戦、失敗かぁ~」

「猿は甘蕉を食べさせるためだけですか!?」

 幽霊Bがツッコミを入れた。

 紅の天然さに、熊沢はハンカチを噛み締めていた。って、芸が古っ!?


「花火、綺麗だね……」

 何だかんだで、隣町の花火が始まり、紅達はそれを眺めていた。

「……館から出る気あるんですか!?」

 幽霊Cが言ったが、ミス。

「この窓から出られたらいいのになぁ……」

 と仮定法を使う紅。大丈夫なのでしょうか……


To be continued…


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