「航海図」を集める者
「どうぞ貴方の「航海」を見せてください。」
日常を歩いていたときに不意に入り込んだ先は、埃と潮の匂いのする小さな部屋だった。
心もとないカンテラの明かり、床を転がる綿埃、積み上げられる丸められた模造紙の入った箱、天井までそびえ立つ本棚に所狭しと並べられた本たち、部屋の中央には一つのテーブルと、インクの入っていないインク壺、それにささる羽ペン。何もかもが現代社会に合うようで、けれどもそういう「テーマパーク」の一室だと言われれば、なるほど納得出来る。
その部屋には、「航海士」と「一人の青年」がいる。二人はじっと、その部屋に入ってくる人間を待っている。
「航海」しにくる者を、待っている。
*-*-*
気が向いたときにのんびり書いていきます。私の心の中のいろんなものをまとめてます。
日常を歩いていたときに不意に入り込んだ先は、埃と潮の匂いのする小さな部屋だった。
心もとないカンテラの明かり、床を転がる綿埃、積み上げられる丸められた模造紙の入った箱、天井までそびえ立つ本棚に所狭しと並べられた本たち、部屋の中央には一つのテーブルと、インクの入っていないインク壺、それにささる羽ペン。何もかもが現代社会に合うようで、けれどもそういう「テーマパーク」の一室だと言われれば、なるほど納得出来る。
その部屋には、「航海士」と「一人の青年」がいる。二人はじっと、その部屋に入ってくる人間を待っている。
「航海」しにくる者を、待っている。
*-*-*
気が向いたときにのんびり書いていきます。私の心の中のいろんなものをまとめてます。
航海図【1】:髙田康史の場合(前)
2018/05/28 12:28