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20話《勉強と僕の進化!》

休日も更新出来なくて申し訳ありません。

体育祭を終え文化祭を間近に控え、少し浮ついた聖西院、、、


ではなくすぐ近くにあるのは定期考査で、ピリピリした雰囲気が漂っている聖西院高校。

当然陽太も例外ではなく、期末考査の件もあり珍しく、それなりに真面目に授業を受けている。


まぁテスト前だけ本気出す!って言うのは典型的な勉強出来ないパターンの人間なんだけどね。


聖西院は1年生で高校の内容をほとんど終わらせて、そこからはセンター試験に向けた勉強が主となるから既に内容はかなり難しくなっている。今が大体高2の内容らしい。まぁ僕には全く理解できないんだけどね。


しかし困った、、、このままだとまた再試験なり面倒なことになる。

「しげっち〜勉強教えて〜」

「断る」

「酷い!重人と僕の中じゃないか!」

「俺も自分で手一杯。というか俺じゃどちらにしても大して力になれんだろ。」

まぁ確かに重人も勉強は得意なほうじゃない。

「それもそうか。」

「そう納得されるとどこか腹立つな、まぁそういうことだ。」

となると周防くんあたりに頼んでみようかな、、、なんて考えていると後ろから声を掛けられた。

「なら次の休日私の家で勉強会でもしませんか?」

清光院さんだ。清光院さんなら毎回学年5位以内には入ってるし、恐らく美奈も来るんだろう。美奈も上位の方だし是非教わりたい。


~週末~

「えーっとここで良かったよね、、、」

僕は教えられた住所を元に着いたんだけど、、、

「んーここよね、、、」

「あっ小鳥遊さんだ。小鳥遊さんも来てたんだね」

「あー私もあんまり勉強得意じゃないからね」

意外なような予想通りのような

「ふーんところでここであってるよね、、、」

「私が聞きたいわよ。予想以上に広くて公園にしか見えないわ。」

丁度そこで清光院さんが来た。

「ようこそ我が家に、5分程歩いたら付きますわ。ところでおふたり出来たんですの?」

入口から5分歩く家を見たのは初めてだ。

「いや、ここでたまたま、あっただけだよ。」


5分ほど歩いて更に家の中に入りしばらく歩くと135号室と書かれた看板のある部屋についた。

部屋に入ると薄情者の重人と美奈、佐藤さんがいた。

部屋自体もかなり大きいなぁ


最初の1時間くらいはみんな真面目に勉強していたけどあとは時間が経つにつれて佐藤さんと重人がイチャついたり、それを制裁しようとした僕が返り討ちにあったり勉強から離れていった。まぁ1時間の間にわからないところは結構聞けたからそれなりにテストは出来るだろう。


「ねぇトイレ借りていい?」

「御手洗はそこを出て左にまっすぐ行ったら左手にありますわ」

「ありがとう」


とまぁ歩いてるわけだが本当広いなぁなかなかたどり着かない。道を間違えたかな?引き返そうかなと思い始めた頃にようやくトイレに辿り着いた。

ここからまた部屋まで戻るのも長いなぁ、、、

と歩いていると突然扉が開いて出てきた人とぶつかった。

「あっ、すみません!」

「あぁ済まない、、、ところで君が清羅が連れてくると行ってた友人かな?」

雰囲気と口調から恐らく清光院さんのお父さんかその辺かな。

流石に緊張する。

「は、はい。その、お邪魔してます!」

「ちょっといいかい?」

「はい」

僕はテラスのようなところに案内された。

「清羅はその、学校で孤立とかしてないかね?」

なんでそんなこと聞くんだろ

「そんなことないですよ!寧ろ人気者ですよ。」

そう親衛隊が出来るレベルに、、、あの親衛隊も悪い奴らじゃないんだろうけどなぁ僕は許さない!

「ほう、、、あと君と清羅はその、付き合ったりとかしてるのかね?」

「ななななななななな、何言ってるんですか!?付き合ってないですよ。」

「ホッ」

ハーイ!僕わかりました!この人親バカですね!今確信しました!

「清光院さんみたいな女性と僕みたいなのなんかじゃ釣合いませんよ。」

「まぁそう自分を卑下するのはやめたまえ。人間自身を持つのは大事なことだ。」

「は、はぁ」

卑下とかじゃなくて普通に釣り合ってないと思うんだよね。

なんなら天秤が垂直になるレベル。いや実際に乗ったら物理的には僕の方が重いけど。

「じゃあ僕はそろそろ戻りますね。」

「あぁ、そうだ。君には感謝しているよ。今のクラスになって、君とクラス委員を初めて、君たちと旅行や遊びに行ったりして、清羅は変わったよ。」

「それは、清光院さん自身の意思だと思いますよ。」

「人間無意識下に人の役に立ってるってこともあるものだよ。あと私は清光院新羅だ。苗字で呼ぶと清羅とかぶるから新羅と呼びたまえ。」


すごく変わった人だったなぁ。あのくらいの変わったところがあるからこそここまでの成功を収めたれたのかな。あの人は


「遅かったですわね」

「あ、うんまぁ色々ね」

「まぁ良いですわ。」


結局僕は7時半頃に清光院さんに見送られて美奈と帰ったのだが、、、

学校で清光院さん宅に夜遅くまでいた変態という噂がたったのはまた別の話だ。


迎えたテスト本番

フッフッフッ今回の僕はひと味違う。清光院さんに勉強を教わった今僕は天才的な頭脳を持っているはずだぁ!今回こそは解ける、、、余裕で解ける、、、はずなのに解けない!


結果は前回よりは良かったもののそれでも全教科50点前後、またやらかした。


今回もまた最下位、僕は成長してませんでした!

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