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第9話《立場と疑惑の再試験》

~6月1日~

早速だが今日から生徒会の仕事だ。

前話時点での暫定の席から若干変わって席割はこんな感じになった。

挿絵(By みてみん)


今は引き継ぎに関することや期末試験明けの生徒会研修があるので1年の中では忙しい方らしい。

試験期間は6月の21~23だっけな?確かそのくらいだ。だから来週からその2週間前の6月7日から試験勉強期間でそれまでにこの仕事を終わらせないといけないから土日も挟むため結構時間はない。

生徒会の事務の仕事をする上で、実際役職は殆ど名目上だけだ。会計だからと言ってお金をどうこうできるわけではないし、書記も会議の時以外は総務と変わらない。副会長や会長も仕事内容はほとんど総務と変わらない。


今日は仕事についての説明だ、不知火先輩が僕と総務3人に、林先輩が会計2人に、早乙女先輩が書記2人に仕事を教えているのだが、、、


明らかに暇そうにしている人がいる。

会長だ。

痺れを切らし僕の所に何度か遊びに来たのだが不知火先輩に追い返されている。ナイス!不知火先輩!

その後諦めて、早乙女先輩のいる書記組を教えに行ったようだが早乙女先輩にあっさり断られる。その後林先輩の会計組に行くと林先輩に大量の仕事を押し付けられて、会長の机へと戻って行った。

この人、本当に立場弱いな。


~30分後~

不知火先輩が自分のノートパソコンに高速で何かを打ち出した。

「あああああああああー」

会長がいきなり叫んだ。

「不知火貴様~、、、レート」

「まさかゲームのレートが下がるなんて言いださないわよね?」

「レートーコノアイスハイカガデショウカ」

「じゃあ頂くわ。」

マジでこの人会長なのかな?

というより不知火先輩の方が会長に向いてそうだ。

そして不知火先輩は、何をしたのかな。

「不知火先輩、、、さっきの何をしたんですか?」

「ちょっと強制シャットダウンしただけよ。」

この人ネットに強いな。


6月6日

ようやく試験までに終わらせるべき仕事が終わった。

「あんた勉強ってしてるの~?」

小鳥遊さんだ。

「ま、まぁぼちぼちね」

全くもって嘘である。

「小鳥遊さんこそ勉強してるの?」

「当然してるわ!今回こそあんたから1位を奪うから覚悟してなさい。」

彼女はかなり上位だったはずだ。そして彼女は性格上誰かに負けてるのが嫌なのだろう。


6月7日

今日からテスト勉強期間だ。

しかし僕には勉強は必要ない。この鉛筆があるからだ。

本当チートを使っている気分だ。


6月21日

テスト本番

さぁ!今回も1位をとってやる!


え、、、、、、、


期末試験はなんとマークシートじゃなかったのだ、、、

うっかり失念していた、、、テストってマーク以外もあるんだ、、、

確かに中学の時もこんな感じのテストだったなぁ、、、


6月28日

全教科返された

因みに結果としては家庭科以外は全教科45点均一になってしまった。狙ったわけではなくたまたま45点になってしまっただけだ。ちなみに家庭科は100点で学年トップ。

まぁ総合点数では学年最下位になってしまったけど、欠点は免れることが出来た、、、


と思ってたのもつかの間なんとうちの高校の欠点ラインは60点らしい。

これで僕の夏休みの補習地獄は確定した。


6月29日

「はぁ~ほんと最悪だよ、、、」

「お前何してるんだよ、、、主席が最下位に転落だなんて今学年中の大ニュースだぞ。」

重人の中でだけじゃないみたいだ。

「まぁ記号問題が少なかったからね、、、」

「何言ってるんだ?」

重人には言ってなかったか。

こいつは誰よりも信頼出来ないけど一応友達だ、教えるか。

この説明は3回目か、、、

「なるほどなぁ、、、通りで点数の割に馬鹿なわけだ。」

失礼なやつだ。


~放課後~

「さぁ成星、これについて説明してみろ!」

僕はせいちゃん先生に職員室に呼び出されていた。

先生の手には僕の成績表が握られている。

「えーっとですね、、、」

駄目だ言い訳が思いつかない。流石に先生に鉛筆についていうわけにも行かないし、、、

「なんだ?言ってみろ。なぜ家庭科以外の教科はこんな点数なんだ。しかも45点にどの教科も揃えてある。バカにしてるのか?」

「馬鹿にしてるなんてそんな!

べ、勉強をしていなくてこんな点数になってしまいまして、、、」

全然嘘はついていない。というか本当のことでしかない。


「はぁ、、、私はお前がカンニングみたいな面倒なことをするやつとは思えないがカンニングの疑いが掛けられている。だから疑惑を晴らすために1週間後、もう一度入試と同程度の問題を一人部屋で受けてもらう。」

「えー」

面倒だ。

「まぁ当然ただとは言わない。それで平均点90点を超えれば補習は免除してくれるそうだ。その代わり点数が合格点以下なら、、、、、わかるな?」


~1週間後~

7月6日

当日。授業日だけど、出席扱いにはしてくれるらしい。

持ち物検査をされて密室に軟禁だ。

解き終えたら10分の休憩の後まだ次の教科に映るという感じらしい。

幸いにも予想通りマーク式だ。

各教科10分程度で解き終える。

先生達もおかしいだろと思っていそうなものだが、管理体制は万全だし信じるしかない。大体カンニングなんかしてないし。


7月10日

金曜日と土日を挟み月曜日だ。

流石に緊張する。僕が学校に残れるかどうかが掛かってるんだ、、、

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