工業高校にだって青春はあるっ!!
春。工業高校を卒業した自分、仲間の9割は高卒して職についた
そして残りの1割は県で唯一高校から車の勉強をでき更に車のノウハウを学ぶため大学に進学する。
その中の1割に自分もいる
「なにを求めて大学に行くの?」
卒業式仲間に言われた言葉の返事を思い出せないまま自分の高校生活は終わった
目覚ましの音がなり響く、朝がきた
「んー」
今日から大学生新たな青春が始まる
高校の初めも思ったが高校生から制服のクオリティがすごい高まったなーって思いながら着替える
「よーし、準備OK」
今日は入学式とクラブ紹介だけなのでほぼ手荷物は0だ
今日から学生となる大学、市立工業大学は県に5つある自動車科のある大学の1つだ
そんな感じで歩いていくと目の前から1台の車がやってくる
その独特的でボディ間違えない
「ロードスターか、いいなー」
って乗ってる制服これは、、
「自分と同じ制服これは、すごいなー大学生でそうそう車買えるのか、、」
って思いながら大学目の前に着いた
うん、さすが高校大学でかい、って思いながら校内に足を踏み入れた、
入学式が始まる
まぁ、校長の話しとかは軽くスルーして重要な所だけはよく聞いておく
取り敢えず言うと市立大学は一つの学科で2つのクラス計80人に別けられ自動車科ならa,bに別けられクラス替えはなくaの方が学力は
高く差別化も少しあると言うのがこの大学だ、自分は一応aに入ることができた
入学式が終わり部活紹介
まぁ青春のテンプレであるテニス部とかは興味がなく自分の本命は
ここ自動車部、自動車科の人の約8割ぐらいはここに入ると言われている。
早速入部届けを提出してきた
顧問の先生からの話が始まる
「ここ、自動車部では今日から本格的な活動を始める
最低6人でグループを作りガレージにある車を自分達で選んでチーム編成をする。」
とのことだグループのリーダーに部費を振り分けられその部費を
使い車をチューニングして大会などで勝ちを狙いにいく
しかし、最低で6人、集まるかなーって考えていると声をかけられる
「やっほー真夜久しぶり」
と声をかけられる彼女は飯島皐月自分と同じ高校でクラスで3しかいなかった女子の1人だ
そして。自己紹介が遅れてました
自分、黒神真夜っていいます
誰に言ってるだろうな、、天に向かってかな
「やっほー真夜、皐月ー!久しぶり」
そしてまた1人声をかけられる彼女も高校の女子友達である
沖田チカ
「久しぶりだね、皐月、チカやっぱりここに来たんだ
チーム一緒に組まない?」
と聞くと二人とも2つ返事でOKしてくれたこれであと3人
どうするかなー
「やっほー真夜、一緒に勝ちを手に入れないか」
う、うんこの人は自分のいとこであり、高校では学力トップのできすぎくん男子、高橋硬、そしてさらに彼の隣には男なのか?いやー
あれ女だよなーしかし制服は男子用、これ男じゃねないよね?
「う、うんいいよーってその隣にいる人は?」
っと聞くと恐る恐るなにかに怯えるように語り始める
「自分、神奈っていいます、よろしく、」
うん、喋り方が軽く女子だな、うん女子だよこれ制服受け取り間違えたのかな?って思いながら硬に聞くと硬とよく遊んでた他校の生徒で性別は男らしい、ん?あれ男なのみたいな感じになりながら喋っているとどうやら彼もグループに参加してくれるらしい。
や、やべーよこんな女子力満身な男子ってな、うん
そんな感じでしゃべっていると誰かがしゃべりかけてきた
「あのーこんにちはー私も仲間にいれてください」
うわーお金持ってそうだなーって思える感じの人だ、
もちろん、OKといいながら名前を聞くと朝潮心咲というらしい
よし、これでグループが完成した車を見に行こうーってなって
ガレージにいく
「うわー結構車あるねー」
本当にそうだった、S14とかロードスター色々な車がある
「これ、なににするか悩むねーお、おーFDこれにしようぜ」
たしかに馬力255もあればいじる箇所もかなりある
これで、いいかなー
まぁ、一応まだ見て回ろうと言ってまわってみる
みんなで車を語ながら回るのは本当に楽しかった
っっ!これはって車をみて思ったガレージの端っこに1台
白黒の車、リトラー、これ間違えない
スプリンタートレノAE86、見たところ後期型、GTVに2ドア、
ボンネットに穴がある、スーチャ仕様なのか?
「これにしない?」
「け、けどこれドノーマルなら130馬力しかでないし、GTV、だから重ステ、厳しくないかな、」
神奈ちゃん←もうこれであだ名いいかな?
のいうこともたしかなんだよなー
「けど、GTVの方が曲がれるし、重ステだけどその分車重は軽いし
こちらでもいいかと思います」
「けど、馬力がねーまぁ馬力がすべてじゃないけどこれじゃあ
FDのノーマルの馬力でも約半分だからねー」
うーん、確かにみんなが言うことはたしかにすべて正しいし
勝ちを狙いにいくならもっといい車はあるはずだ
ただ、なんでなんだろう確かに86に乗りたいってもあるんだろうけどこの存在感とオーラは、のってほしそうな、自分が選ばれた感じがすごいする、
「これにしない?やっぱりこの車がいいんだ」
頭で考えるよりも口がはやく動いた
「まぁ、いいんじゃないかな、な?」
硬がみんなに言ってくれた、本当にリーダー感があって頼もしいかな
みんなは賛成してくれたこれにてグループ登録は完了
話し合いでリーダーは自分、真夜がやることになった
グループではじめにいただける活動資金は15万これでなにを改造するか
放課後
「やっぱりいじるんならエンジンでしょ早速111のエンジン積んで
馬力を165にしようよー」
「そうだねー165馬力に4連スロットル、軽量シャフトどれをとっても111がいいかなー」
「けど、いまさっきしらべたらエンジン16万円とかするし、お金足りないよ、、」
「お金かー、取り敢えず今回のお金で消耗パーツの一式交換かな?
それで余ったお金で、うん、なにするかな」
はーすごい充実感だよ、家に帰るとすぐ寝ていたらしい
家と言っても親は事故で亡くなり今はおばあちゃんの家で暮らしている
けど、なんであの86からはオーラが出ているんだろう、なんで
あんなにひかれるものが出ているんだろう、
そんな感じで次の日を迎える
今日も授業はなくホームルームを軽くして終わり、楽しみの部活が
始まる
今日も会えた、この86に
ボンネットを開けてエンジンを見てみる、
「すごい、これ92のエンジンだ」
92の4A/Gの馬力は140、軽量車の10馬力アップはかなり嬉しいものだ、
「それならこれにハイカムとかでも組むかな、」
そんな感じで語っていると顧問の先生から新入生部内対抗戦のプリントを渡されてグループ内で見てみる
「えーと自分達のグループの初戦の相手はー」
「プレリュードE-BA4ですね」
「ドノーマルだと馬力は同じ、後はFFか、FRかの違いと言うことか」
「こっちが勝ってるのは、車重の軽さだけ、、っていうわけか」
初戦から86を選んだ私達は強敵と当たってしまうけど、なんだろう
この車なら行けそうな気がする。なぜこんなにもこの車が信用できるのか怖いぐらいに
「取り敢えず、悔いのないようにカスタマイズしよう」
と声をかけながらみた空の色は蒼かった。
消耗パーツを一式交換して試し乗りをしてみる
乗り手は自分、真夜だ
エンジンをつける昔の車だけあってかなりの振動がくる
「う、うわー揺れるねー」
隣に乗っている神奈ちゃんがそう言うのもわかるぐらいに揺れているのがわかった
「それじゃあ、軽く流してみるか
まぁ、140馬力だしあんまり速くないと思うけど」
マフラーからでる音がダイレクトに体の血の流れを速めるような感じ、これが車に乗るってことなのか、、
アクセルを踏み発進するっ、っ
初速から速さに乗るこの感じ、初めて乗るから知らないけど
140馬力ってこんなに速いの?
ギアはすぐに変えないと行けないぐらいの初速の乗り、速すぎる
それに重ステに電気に全く頼らないこの車だから路面の粗さで腕が持っていかれそうになる、
こ、これはきついかもしれない教習所でしか乗ったことのない
ミッション車に、路面に敏感すぎるこの車、さらには初めて体感する140馬力
難しいな、、けど、なんでなんだろうこの感じは初めてじゃない
気がする、、いまさっき思ったことと矛盾しているけど
ストレート、コーナーを要約走れるようになってこの日は終わった
家に帰ってきてもあのハンドルを握った感覚と排気音が離れない
もっと、乗りたいな、140馬力甘く見ていたが速いあの初速の乗りは以上すぎるこれなら、プレリュードにも勝てるそんな気がする
試合当日の朝がやってくる
朝家を出る時にみた空の色は薄くそして蒼かった。