作戦(コード)1-2
自由訓練 (好きな訓練場を選べる)の前の休み時間にさきほどのブリーフィングの内容を伝えた。
「涼!ちょっと待ってくれ、それは今まで頑張ってきたスタイルを捨てるということか?」
クラスメイトの1人が声を上げて
みんながこの言葉にざわつく
「いや、みんなの今までのスタイルも使うその上で違うスタイルも身につけて欲しいんだ」
正直説明がめんどくさい、けどやらなきゃ退学だ。スタイルは本当に変える必要はないんだ。その戦い戦いによってクラスを変えてもらう。
「とりあえず今私達が発表したメンバーで次の自由訓練でスタイル毎に分かれてください」
ここで風子が助け舟を出してくれた。さてどーなることやら
「じゃあみんないくぞ」
今回は自由訓練という事でみんな各自で部屋に分かれていったが俺は今1人で平原にいる。
仮想空間に入るときにおれは訓練場を選ばずに草原を選んだ。
「よっと、寝るか」
木の木陰でおれは寝転がった。そしてこのまま時間を潰そうと俺は浅い眠りに入った。
「涼!逃げろ!早く!」
なんだ…俺は寝たはず…そうか夢か。
優しい父がいつもと違い血を流しながら声を荒げて叫ぶ。
ダダダダダッ ダダダダダッ ダダダダダッ
鳴り止まない銃声。止まらない悲鳴や怒号。
周りは火がまわりどんどん建物が崩れてゆく。
なぜ、今更こんな夢を……
「涼、よく覚えておくんだ。自分の力の使い道を間違うな。守るために使うんだ。」
父はそーゆーと俺を逃したんだ。父は銃をもち戦場へと駆け抜ける。俺はこの時なにも知らなかったそして知りたくもない事を知ってしまうんだ。
ここで記憶が途切れ夢も終わる
「くそっ、なぜ今更こんな夢を」
おれは身体中を汗でビッショリにしていた。
まだトラウマになっているのか?こんな事もう気にしてもいないのに。
「ふぅ、洗いに行くか」
近くにある小川にいって汗を流した。そして予備のタオルと着替えを出そうとした時に
身体をふと見ると、所々にある火傷の跡。
消そうとしても消せない記憶。無くしたくても無くせないこの技。
おれはすぐに身体を拭き用意した服に着替え
気分を変える為に訓練の様子を見に行く事にした。
おれはテレポート地点を狙撃訓練場を選択してテレポートをした。しっかりと差し入れを片手に持ちながら。
「よっ、狙撃バカ、垓調子はどうだ?」
俺は超遠距離狙撃練習場で教えるみよとその傍らで女子に偵察兵となる為の最低限の能力を教え込む垓に声をかけながら飲み物を投げる。
「んっ、さんきゅー。」
「まぁまぁだな。」
「そうか、そりゃ良かったみよちょっと銃借りるぞ」
そう言いながら俺は狙撃銃M24 SWSを手に取る。ちなみにみんなが使ってる銃は兵装によって固定している。学校から出される支援費用で買えるもので買える範囲にした。
「ちょっと、あんた撃ってもあたらないでしょ?」
といつもの俺しか知らないみよは言う。まぁ、特待生という事は隠しておくから少し手を抜くか。
「いつも手を抜いてるだけだ、普通にやる」
パッァン カランッ ガシャッ
ボルトアクション特有のコッキングをする。
腕あたりを狙って撃ったが、
「こんなもんか」
俺はそう言いながらまだ弾が残っている銃を置く。
「ふぅん、あんたやればできんじゃん」
感心したようにみよがこちらをみる。
まぁ、今までの俺しか知らないみよはこーゆー反応が普通か、周りのみんなも同じような感じだ。
「まぁ、絶対にやりたくないとゆーことでもないから、できないこともない。…めんどくさいが」
俺はそう言って次の訓練場に移動した
入ってすぐに乗車と工兵独特の訓練を目の当たりにした。
ブゥゥゥゥゥン ドゴォォォォン バガァァァァン
「うっお危ねぇぇぇ死ぬ死ぬ死ぬ!」
そこらへんを走るバギーやジーブ、トラックそれに装甲車?もある。そしてそれを倒す為にRPGの撃つ練習をしている。それにC4を使ったりなど死が迫ってくるようだ。怖い。
ちなみに弾は学校の訓練ではタダになるので撃ち放題だ。
この訓練場は広い市街地やレース場足場の悪い道など、乗車訓練に適しているフィールドだ。
「あら、涼君じゃないですか?どうしたんですか?」
綺麗な笑顔を見せてこちらに声をかけてくれる風子。
「いや、危ないからもう帰ろうかとな。はは」
やばいやばいやばい綺麗な笑顔なのに、目が笑ってない!
「そうですか、それでは私は指導には入ります」
無線機を使って風子は指示を出す。
「とりあえず当てられなかった人はこのフィールド10周。当たった人も10周して下さいね?」
オイオイオイこのフィールドは乗り物使うから一周25キロはあるぞ?ここは地獄だ。逃げが勝ちだ。
俺はすぐにテレポート画面を開いてとんだ。
ふぅ、ここは翼の場所だからまだマシだろう。
……タンクは別か。
そう、タンクとは地獄のポジションとなっている。その理由は簡単だ。本当の命がけなのだ。
一番の最前線で重装備によって身を包み敵と撃ち合う。その訓練は尋常じゃない。
ガラララララララ
そうガトリングのようなというよりガトリングが撃ち続けられる。そしてそれを重装備でシールドを使い受け止め続けるタンク達。
ここも地獄だ。
「翼お前鬼だな」
俺は後ろで傍観している翼に近づいていく。
もちろんその間もガトリングは撃ち続けられる。
「ん?涼か、そんな事はないぞ?ただセントリーガンを使って受け止めるだけだ。失敗したら死ぬがな」
なんて物騒な奴だ死ぬ事をただ死ぬだけと言いやがる。バカだなやはり
「そういえば潜入はどうした?」
どこを見渡してもいない。
「あいつらには俺ら幹部組の誰かに一発見つからずに当てるというゲームをさせている。失敗しても地獄のような訓練。成功しても幹部組からのお仕置きだ」
こいつやっぱバカだな。それに鬼だ。
「あ、そう」
俺はそう言って今回の訓練が終了するまで時間をだらだらと潰した。
地獄のような訓練を続けて二週間。
「さぁ、みんな校内選抜戦が始まるぞ。トーナメント表にもあるように最初は8組の奴らとだ」
みんな前と変わらず適当に遊びながら聞いている。だが腕は確実に上がっている。
「相手は俺らの事を舐めている。舐めきっている。そこが狙いどころだ。最初からブッチギリで勝つな。」
みんなが俺の事をみる。そう、こいつは何を言ってるんだ?バカだな。という目で
「涼?今更怖気づいたのか?」
翼が怖い目つきでこちらを見てくる
「いや、違うこれも戦略のうちだ。最初は苦戦しながら勝つ。ように見せかけるんだ、そうすることで勝ってもマグレだと言われ次も舐められる」
「なるほどな、そうすることによって楽に勝ち進めていけるということだな。どうせ強いクラスは油断してこないからなるべく楽をするのか」
と垓が続けてくれた。みんなこれで納得したのか文句を漏らさない。
「さぁ、初戦だ。気楽に勝とう」
戦争(クラス対抗)
モード スクランブル
マップ 市街地
スクランブル
1vs1専用モード
ルールは単純
相手の各小隊長とリーダーの殺害
または相手の殲滅
スタート地点がいくつかありどこかにランダム配置される。敵チームとは15キロ以上離れている