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銃を片手に最弱(さいきょう)学生やってます  作者: Ryo
第1章 めんどくさいがやるしかない 学校選抜を勝ち抜いてやる
11/11

作戦(コード) 1-10

今年はこの投稿で終わりです!

まぁ、そりゃそうなんだけど。

来年の正月の間は休載させていただいます!

もしかしたら1月中は更新できるかどうか怪しいかもです!ですが他のシリーズも着々と用意しているので是非お楽しみに!

バンッ


俺は豪快にドアを開け放ちみよの想像以上に細い腕を掴みこちらに引き寄せる。

「みよ!離れるな!」

俺は邪魔にならないようにそう指示をだし引き寄せる。そして後ろにいるはずであろう敵を判断しようとすのだが…

…なんだと……敵が…いない…

まずいまずいまずい非常にまずいぞこの状況は、これじゃ俺がただ一人で勘違いしてみよを抱きしめるために引き寄せたみたいじゃないか。

「あの、その、これは誤解とゆうか…なんとゆうか…」

俺はいつ鉄拳制裁がくるかビクビクしながら一応みよに言い訳をし始める。

「どうゆう、こと?」

みよがこちらに引き寄せられたまま上目遣いでこちらを見てくる。こいつってこんな女ぽかったか?いつもなら男たちと同じミリタリー様のズボンをつけていて汚れているのなんて当たり前みたいな感じだが、今は女オペレーター用のタイトスカートでキッチリしていてしかも髪の毛なども整っている。正直見違えてる。

「そ、そう。大事な話があるって言ってたじゃないか?」

俺はとっさに思いついた事でこの場をしのぐ

「うん」

「あれって実はオレが作った料理の試食のことなんだ!良かったら食べてみてくれないか?みよの意見が聞きたいんだ」

みよは目をぱっちりさせてこっちを見た後笑い始める。

「そっかそっか、そーだよね。…うん、いいよ!なに作ったの?」

「シチューとカレーとサラダだ。一緒に食おうぜ」

「不味かったら許さないわよ?」

いつも通りのやり取りをしながら俺とみよは席に着く。涼が気づかないほどの一瞬にみよは悲しそうな表情を浮かべた。

「「いただきます」」

「ねぇ、さっきなんで私のこと引き寄せたの?」

きた、さっきのことだ。洗いざらい話すか

おれは今までの勘違いを話した。

「はぁ、バッカじゃないの?もしそんな事になってたらまずここに来ないし来ても直ぐに叫んで助けを求めるわよ」

はい、ごもっともです

「けどまぁ、心配してくれてありがと」

今日1番の笑顔を見せてくれるみよ。

俺はそのまま雑談しながら試食を終わらせ垓を改めて待っていた。


_____________________


美代子side

時間は少し遡る。具体的には涼からの連絡が来た後くらいだ。

私は今回、個人的に涼から連絡が来ず、他の女子のクラスメイトの質問とかに涼が答えていて少しモヤモヤしている。なんで私がこんな気持ちにならなきゃいけないのよ。とゆーか!私はあいつの事なんてどーでもいい。はずなのに、

私は久しぶりに入ったばっかりの頃から今までを思い出す。

なにも知らない時、私はあいつがダラダラして、訓練をしないのを見てバカにしてからかってただけだったけど、それも本当は心のどこかで気にしていたの?

こんな感じで一つ一つ思い出しては結論づけていく。

私って涼の事を気にかけてるだけじゃない?

好きなの?本当に?あいつは私の事をどう思っているんだろう。

そう考えてボーッとしていると涼から無線が入ってくる。

「おい、みよ聞こえるか?ちょっと俺のところ来てくれないか?すこし大切な用事があるんだが」

え、なんだろう。大事な話って?もしかして告白!?私はもうちゃんとした判断ができなくなっていた。

「わ、分かった!す、すぐいくから、まっててね!そ、そうだよね大事な話だもんね。ちゃんと会わなきゃいけない…よね…」

私はどんどん小声になりながらもしっかりと答える。涼からの返事を聞いた私は直ぐに簡易的なお風呂(ドラム缶風呂)には入り髪を整える。


注 別にお風呂に入らなくてもボタンひとつで匂いも汚れも落ちるのだがこれは気持ちの問題である。


…ちょっとだけ女の子らしくしてこうかな。

私はいつものズボンとかではなく女オペレーターとかがよく使うタイトスカートなどを選び着る。

よし、いこう。わたしは心を落ち着かせ涼が入るはずの場所に向かう。


ドアの前まで来たのは良いが、やっぱり恥ずかしいな。私はドアだけを開けて体を隠す。

「おう、結構遅かったな何か問題でもあったのか?」

む、デリカシーないな、恥ずかしさを紛らすためにも少し大きめの声で答える。

「バッカじゃないの!女の子なんだから当たり前じゃない!それに…色々…準備とかいるし。」

やっぱり小声になってしまう。どうしたんだろ私緊張しているのかな?そう考えながら少し待っていると涼の声が聞こえないし気配も感じられないどうかしたのかな?

私は少し涼の事を確認しようと中に入ろうとする。

その時

バンッ

勢いよくドアが開く。

「みよ!離れるな!」

そう涼に言われながら引き寄せられる。

私はめちゃくちゃびっくりしたのと嬉しかったのと恥ずかしいのでもう頭の中がパニックになっている。どうしよう。少しの沈黙の後涼がおどおどした状態で話しかけてくる。

「あの、その、これは誤解とゆうか…なんとゆうか…」

「どうゆう、こと?」

私はもう訳が分からずにドキドキした状態で涼を見上げながら問いかける。

少し涼が私を見つめてから答える。

「そ、そう。大事な話があるって言ってたじゃないか?」

涼はイキナリ本題に入ってきた。もうそんな事を言わなくても行動で示してくれているのに。

「うん」

「あれって実はオレが作った料理の試食のことなんだ!良かったら食べてみてくれないか?みよの意見が聞きたいんだ」

私は一瞬なにを言ったのかわからずポカンとなる。

そしてただ私が勘違いしていただけなんだと悟りおかしくなって笑いながら答える。

「そっかそっか、そーだよね。…うん、いいよ!なに作ったの?」

「シチューとカレーとサラダだ。一緒に食おうぜ」

「不味かったら許さないわよ?」

私はいつも通りの皮肉で返す。席に着く途中さみしいと感じながらそれを表に出さないようにして。

「「いただきます」」

私は疑問に思っていた事を聞く事にした。

「ねぇ、さっきなんで私のこと引き寄せたの?」

そう、ここなのだ。別に告白するわけでもないのになぜ抱きしめたのだろうか。

涼は少し敬語になりながらも私に今までの経緯を話した。聞いていると見事に勘違いしていたようですれ違っていた。

「はぁ、バッカじゃないの?もしそんな事になってたらまずここに来ないし来ても直ぐに叫んで助けを求めるわよ」

私は涼をバカにしながらご飯を食べ進める。

「けど心配してくれてありがと」

私は素直に嬉しんで笑顔を見せる。

そのあと適当に会話を楽しんで持ち場に戻っていく。

あーあ、なにやってんだろ私。今回の事は忘れよう。

と思いながらもやっぱりモヤモヤしてしまうみよであった。



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