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THE Bullying  作者: MURAI
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人間なんてクッキーの型みたいなものさ。

クッキーを作るときに、形を作る と言う点では皆 同じだが、実際とった形はバラバラで焼き上げたときも焦げたりかけたりして捨てられる者もあれば、一つ何百円なんて高級な者まである。 結局、人間も型も存在は同じでも 価値バラバラなのさ


僕は欠けたクッキーなんだろう。



「マイケル、お前 昨日頼んだ募金の金持ってきたか?」「えっ⁈ あ、うん… あ、でもこのお金な…何に使うの…?」「は?お前には関係ないだろ 俺達の為の募金だから俺達が何につかたっていいだろ? な?」「い、いや でも、みんなあんまりお金に困ってなさそうだし……」「うるせぇな!」 ラリオの蹴りが僕の腹に入った。「テメェ最近、俺達のことなめてんじゃねぇか! ふざけやがって‼︎お前みたいなグズに相手してやってるんだもっと感謝しろよ‼︎」周りにいた奴らも僕を囲んで蹴り出した。10分ほどリンチは続いた。

皆が帰った後、僕は体が動かなかった 恐怖と痛みのせいで体が石のように固まっていた。


翌日、体を絆創膏だらけにして学校に行くとゾンビだのフランケンシュタインだなんて言われ 給食にゴキブリの死骸を入れられた。

食べないと今日もリンチされると思い目をつぶってスプーンを口に運んだ。 残り少ない友人にカメレオン男と言われ避けられた。


靴を隠されるのは毎日のことだ、最近では机と椅子すら行方不明になることもある。

ロッカーは貼り紙と落書きでお祭り騒ぎさ。

先生に相談しないのかって? したさ、取り合ってもらえなかっただけの話だ。ママと一緒に学校に相談しに行ったこともあるが、学校側は「知らない」の一点張りで、逆に変な噂をたてたと近所の人に冷たい目で見られるようになった。 耐えられなくなったママは愛犬と一緒に湖に飛び込んだ。

誰も悲しむ人間はいなかった、「自業自得」口を開けば誰もがそう言った……。

こんなに絶望的な状況になっても神様は僕に試練を与えた。


「おいマイケル、今日 お前の家に行ってもイイよな?」「え?」「え?じゃなくてよ 実は社会のレポート忘れててよ、確かお前の父ちゃん 傭兵やってたろ? ちょっと話聞きたいんだよ」「あ、あ うん じゃあイイよ」「サンキュー」


放課後、僕はラリオとフィリップ、カルロを連れて家に帰った。 「パパ!友達がレポートの資料にパパの話を聞きたいんだって」「俺の話? おう、イイぞよんでおいで」

三人を中に入れるとパパは僕らに戦地の話をしてくれた。 パパは2年前に行ったベトナムで、背中に弾をくらって下半身が動かなくなった。

家にはほとんどいなかったからママの死んだ原因は知らないが、妹と僕 2人の為に今は輸入品のネット販売をやっている。

1時間ほどで話は終わり、2階の僕の部屋に移動した。学校とは違って三人はおとなしく、僕はそれなりに楽しかったが

これは幻想にすぎなかった。

僕等が遊んでいると妹が帰ってきた。僕の部屋を開けると三人に挨拶をして向かいの部屋に入った。「マイケル、お前の妹めっちゃ可愛いじゃん! ちょっと俺らに紹介してよ!」

「しょ…紹介って いやでもな…」

「は?なんだよ お前、俺達が本気でおとなしくしてると思ってるの?」「⁈」「紹介してくれるよな?」「うん」

妹は笑っていた。三人がどんな奴かも知らないで、妹は三人と出掛けて行った。


あまりにも帰りが遅いので心配をしていると電話のベルが鳴った。 警察からだった。


病院には服をズタズタに引き裂かれ、殴られたのだろうが顔や体に痣のできた妹がいた。

第一発見者はあの三人だそうだ。


妹は助かったがあまりのショックにレイプされたときのことは覚えておらず、いつもと変わらない笑顔で会話をしていた。額に2cmほどの縫い跡を残し。

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