夢見るバク
近頃おいしい夢がなくなってしまったな
街は数千の灯りに包まれたままだ
小さな窓に映る小さな影が動いている
その場所に化けて出て脅かしてやろうか
目を閉じてみなよ
波打つ光の波が
君を連れて行くよ
僕がいる場所まで
そこで一緒に見ようよ
スクリーンに映る
誰も知らない物語のその続きを
それでさ話でもしようよ
肯定も否定も
全部吐き出して空っぽになっちゃうぐらいに
悪い夢は見たくないよ
君の言うこともよく分かる
その時には僕が悪夢を食べてあげるから
そんな夢が一番おいしいんだ
それじゃ灯りを消して
幻で終わらない日々を
想像して輝かしたまま
目を閉じて行こう
どこにでも行けるよ
輝く星空は
君の物語のためのスポットライトさ
それでさ話を聞かせてよ
楽しいも悲しいも
全部吐き出して空っぽになっちゃうぐらいに
夢の中で
夢の中で
夢の中で
読んでいただきありがとうございました。