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ビッグ・アート

『ったく、なんなんだよあいつムカつくなぁ部門長だからって調子のってんじゃねーよ。』


??


なんだ…あいつ。


ずっとブツブツ言ってる。


俺の前を通っていった女。


スラッと伸びた細く長い手足。


あまり膨らんでいない胸俺の経験からいくとAカップぐらい。


ごみぶくろを引きずりながらブツブツ言っている後ろ姿。


つい目で追ってしまう。


シューズの色からして1年。


「なぁ…あいつって…」


ー!?ー


『ふぁい?』


なんだこいつ気持ちわりい。


「はじめ、お前キモいぞ」


『らっへぇ(だってぇ)』


「いい加減目ぇ覚ませ!はじめ!」


ーゴツッー


『「いってぇ」』


なんともいえない鈍い痛み。


頭突きはそんなにするもんじゃないな。


なんせ俺ははじめよりかなり小さいから飛び上がってからぶつけなければいけない(泣)


『俺さ、あの子好きなんだよねー』


「あの子?」


『うん、1年の岡山 メイちゃん』


んー、そんなやつ知らんがはじめが好きになるなんてよっぽどだから見てみたい。


「そいつ特徴あるか?」


『っへ!?見てなかったの?さっき通った背が高い子だよ!』


あぁ、俺がつい目で追ってしまった。


なんかきに食わんな。


なんなんだ!?


まぁいい。


「どこら辺が好きなんだよ」


『えー…どこって…

一回だけ話したことあんだよ夏休み前の部門会で、そんでヒトメボレってやつ!?』


へぇ…ヒトメボレねぇ…













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