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銀髪幼女のスローライフ旅 ~お料理バンバン魔法バンバン~  作者: 滝川 海老郎


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第27話 レッド・ワイバーン

 森の中を徒歩で進んでいく。

 幼女にはきついが、私たちは身体強化が使えるので、なんとかついていくことができた。

 魔法様様だね。


 川がある。


「ちょち、タイム。川、川がある」

「だからどうした」

「水汲んでいきたい」

「水? 魔法で出してるんじゃないのか」


 いつも炊事をするときは、水を結構使う。

 料理用の綺麗な水は水魔法で直で出しているんだけど、洗うときとか火の消化とかは収納魔法なのだ。


「水魔法と使い分けてるの」

「へぇ、面白い」


 とにかく水を汲む。

 綺麗な水だ。


「飛び出てじゃじゃじゃじゃん」

「うわ、妖精様」

「なんだ、なんだ。どこから出てきた」

「この子は妖精さん。王家の契約妖精だって」

「げ」


 隊長さんもじゃっかん引いている。

 まあ、契約精霊には違いない。

 人型の時点でかなりの高位妖精だしね。

 それくらいの教養はあるんでしょう、隊長さんたちは。


 とにかく水が汲めたからよかった。

 妖精さんは適当に遊んで行ったら帰った。

 お騒がせだけど、事前に出てきたほうがまだ混乱が少ないのだろうから、これでいいんだろう。


「まったく、お前らといると飽きないな」

「違いない」

「あはははは」

「「わははは」」


 まったく隊の連中ときたら、これだから。

 ちなみに女性が三人、あとの九人が男性だ。


「フィオちゃんもレナちゃんも、気を付けてね」


 女性隊員には心配もされてしまった。


「そいつら、俺らより強いんでしょ」

「らしいですね」

「そういうこと言わないの。まだ六歳だよ」

「まじか」

「そうだったな」


 そうそう、これでも六歳じゃけん。


 そうやって進んで何日か。

 ついに山の麓までやってきた。


「レッド・ワイバーンでしたっけ」

「そうですね」


 どうやっておびき寄せるか。

 生息地に突入して群れ全部を相手にするのは危険すぎる。


「どれか一匹でも釣れればいいんですけど」

「そうだな。おびき寄せる方法か」

「前回は、お肉を使いましたね。ブロック肉」

「ふむ」

「ちなみに、今も持ってるのか、ブロック肉」

「ありますよ」


 私は出して見せる。

 オオカミのブロック肉だ。かなり大きい。


「これなら、なんとかなるか」

「なるといいですね」

「そんな他人事な」

「私たち、あくまでサポートなので。騎士団の皆さんに頑張ってもらいますよ」

「そうなのか?」

「はいっ」


 フィオちゃんもにっこりスマイルで肯定する。

 すると騎士団のメンバーがうげえ、という顔をした。

 だいぶ仲良くなったんじゃないでしょうか。


「魔法使えるのは?」

「私と、あいつとあいつ」


 三人か。


「どれくらい?」

「初級の火魔法なら得意です。いつもそればっかり練習してるので」

「ないよりましか」


 これで騎士団だっていうんだから飽きれる。


 話し合った結果、前回の作戦をまんまパクって、そのまま実行することになった。

 小さな岩山の目立つ場所にお肉を置く。

 自分たちは下の木の陰に隠れており、お肉を狙いに降りてきたところを叩く。


「えいしょ、えいしょ」


 山を登る。なんで私が。

 よく考えたら、先にお肉だけ出して、誰かにやってもらえばよかったじゃん。

 もう途中まで登って上に行ったほうが早い。

 最後まで登り、お肉を置いていく。


 そそくさと風魔法を併用して飛び降りる。

 空を飛べるほどではないが、高所から安全に滑空することはできた。


「準備いいぞ」


 騎士団の人たちはマジックバッグから弓を取り出して装備している。

 魔法が使える三人は両手を構えて、私の周りで待機だ。

 向こうにはフィオちゃんが同じようにダーク・ブレイカーを構えている。

 ダーク・ブレイカーは短剣なんだけど、柄の先端に魔石がついており、杖としても使える。


 そうして隠れること、しばらく……。


「キイイイイ」


 バサバサと音を立てて巨大なワイバーンが一羽降りてきた。


「いまだ」

「闇魔法、シャドウ・バインド」

「ないす!」

「う、うううう、引っ張られる!」

「火魔法!」

「「「ファイア」」」


 三人の簡易詠唱からのファイアが放たれる。

 が、威力が弱い。


「レナ様、持たないかも」

「なんとかする、頑張って」

「はいっ」

「我、彼ものを炎で焼き尽くせ――ファイア・ストーム」

「弓矢、放て!」

「火魔法いけえぇぇぇ、おんどりゃあ、うおおおお」


 矢が次々飛んでいき、いくつかはワイバーンに刺さっている。

 冒険者の弓矢より強力なのだろう。

 ただ、相手も大型のワイバーンだ。デカい。


 今も炎の竜巻の中でもがいていた。

 そのまま、どうか、頼む……。

 業火がジワジワとワイバーンを包む。


 私は祈るように魔力を解放して、威力をあげる。

 さらに燃え上がっていくワイバーン。


 そして。


「キイイイイ」


 バタン。ついにワイバーンが地面に倒れた。


「やったか!」

「うおおおおお」

「ひゃああほおおおおお」

「やりました、隊長!」

「我らがやったのか、ワイバーンを」


 歓声が上がる。

 みんなうれしそうだ。

 こちらの損害ははし。

 ああ、私のオオカミのブロック肉ちゃんが黒焦げだ。

 こんがりを通り越して一部は炭化している。


 それなのにワイバーンはわりと原形をとどめていて、あれほどの火魔法を浴びて外傷がほとんどないというのが怖い。

 火魔法による酸欠、といったところか。分からないけど。

 とにかく倒したのだから文句もあるまい。


「ふう、終わった……」

「ワイバーン・キラーだ!」

「「「うおおおおお」」」


 状況を確認し再び、みんなで勝鬨を上げたのだった。

 こんにちは、こんばんは。滝川海老郎です。

 この話で一度、更新停止となります。

 ここまでお読みくださり、ありがとうございました。

 続く予定ですが、まだちょっと未定でありまして、そのあたりについては、申し訳ございません。


 もしよろしければ、評価、ブックマークなど、なにとぞ、よろしくお願いいたします。


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