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⑧敵の少女

人型が二体いるようだが倒せるな、茜は頷いた。

XM7を構えながら俺は言った。

ここに戻るきっかけは隊長からの懇願だった。

我が隊の恥が君の大切な人に手を掛けようとした。

我々は深く遺憾の意を示す。


「二人のあなたの部下を殺した人間を受け入れるとかおかしいと思うんだが」

率直に隊長に言った。

すると規律を乱すものは死を持って償ってもらう。

だから彼らを埋葬せず廃屋のゴミ箱に捨てたという。

あなたの意見は分かったがわかってない連中も居るんじゃないか。

俺の敵は異形の敵ではなくあなた方だと思ってるんだがと本音を言った。


敵に背後を打たれる危険を冒してまでなぜ俺が必要なんだ。

お前らそこまでどうしようもないのかと煽った。

そうだと隊長は答えた。

いつでも最前線で結果を残す歩兵など部下には居ない。

君の力が必要だと日本風に土下座とした。

俺も正座をして頭を下げた。

武士道とは死ぬことと見つけたり。あなたの言を信じよう。

実家から持ってきた日本刀を振った。

元々我が家は武家の末裔だった。

静も気丈にも参加した。

このことに関しては心が痛んだが彼女の強い意志だった。


俺は戦士茜に本体とMAXの連携を取るように言った。

今日はそうでなければ勝てないと。

それからこれからは俺の命以外で本体とリンクしてはいけないこととすると伝えると彼女は頷いた。

最後に静と共に衛生兵をやる二人を指名した。

信頼できる人間を付けないと気が気ではなかった。

人型二体とあからさまに攻撃特化の怪獣。

どんな武器が効くかわからないのでまずは慎重に接近し戦車で攻撃して硬さを測る。

作戦はざっくり決まったので慎重に前進する。

するといきなり長射程のビームを怪獣型が放ち数台の戦車が殲滅された。


「雑魚ロボと今回現れた人型のみ攻撃、あの恐竜のようなものは俺たちは止める」皆に伝えた。

久々に茜がバイクで突入、背中に俺が居た。

弾幕を頼むと部隊には通達した。

敵陣すぐに近づくと茜が超速で人型二体と交戦する

。前回のように瞬殺とはいかず打撃戦になっていた。

もう一対にはエイブラハムの砲撃を浴びせ茜の援護。

バイクを駆るわたしが手放し運転でXM7で打つが近距離でも効かなかった。


前に茜が使っていたビーム銃で攻撃をするとそれなりのダメージを与えらえた。

その間に茜が一体目を蹴りで倒した。

何度も怪獣の前を通り過ぎては戻る。

目を攻撃すると敵は苦しそうに呻きを上げたので両目を潰した。

そしてたった今茜が鹵獲したビームサーベルを身体の真ん中に突くと怪獣は唸りながら爆発した。

茜も同じタイプの人型に拳でトドメを差していた。

茜をバイクに乗せると退却した。


これで雑魚しか居なくなったので全軍突撃指令を出し殲滅した。

隊長からは最大の賛辞をもらったが命を懸けてるから当然だと言い放った。

静の負傷者治療が終わるのを待っていた。

屈強な護衛二人付けている。

だが俺は眼光するどく見張っていた。

今日倒した人型のスーツを静と俺に着せられないか茜に聞いた。

技術者も同行しているので出来るか試してみると前向きに検討してくれた。


敵が徐々に強くなっていくのを感じた。

超人的な力を持つ茜はともかく俺のやり方は神風特攻だ。

いつかこれでは死ぬ。

静の仕事が終わるのを確認すると二人で部屋に戻ろうとしたが左手を怪獣のビーム砲が当たっていた。

茜がそれを一瞬で治すとその後戻った。

茜にはリンクを解くように指示した。

部屋に戻るともう午後八時近いので静を送っていくことにした。

帰途、静は言った、茜さんはやっぱり人間ではないんですねと。

その返答として彼女は人間だ、なんらかの強化された人間だと思うと静に言った。

静が考え込んでしまったので、そんなことより最近忙しいから勉強できてるか聞いた。

成績落ちたら特進クラス外されちゃうからねと言った。そんなことは分かっているからやってますよ。

うちの塾で都内一を取りましたと静は言った。

俺は彼女の頭を撫でありがとうと言った。次はZAPIX負かしにいこうなと言うと当然ですと答えた。


でも明日は休もううちで。

今日の戦闘でかなり疲れたと言ったら嬉しそうに頷いた。

彼女を送るとまた戦闘フィールドに戻った。

鹵獲した人型のスーツをちゃんと見てみたかった。

「身体の大幅強化機能があるみたいですね」

技術者が言った。

ただ敵はアンドロイドのようなものに着せていたので茜さんみたくなるかは分からないですと言った。

大幅な強化が無ければ戦闘には出せない。

それに静はあまり前線に出したくない。

疲れすぎたので部屋に戻って寝た。


翌日約束通り静は来てくれた

。俺は茜の教材チェック、静は勉強をしていた。

午前十時に飲み物とお菓子の差し入れをした。

静は昨日の傷のチェックをしてくれたが完全になかったことになっていた。

治療ではなく傷そのものが初めから無かったことになってるという。

超能力だねまるでと言ったらその通りですと静は言った。

静にあれば一番いいんだが彼女は普通の人間なので無理だろう。


「2034年の戦いが2024年に遡って行われてるらしいとかオカルトだな」というと静は黙った。

次の瞬間はっとした感じでわたしのナニをチェックしてきた。

問題ないですねと言ったが振り返ると大変なことになっていた。「

かがむから見えちゃったの、仕方ないでしょ!」と俺は言い訳した。

けっこう単純なんですねこれって。

そう物凄く単純だよ、いつもロフト登ってるのにその度こうなってると素直に言った。


「出して見ましょうか」と衝撃の発言を静がした。


いや待ってそれは無理でしょうと言うとわたしのパンツを脱がせた。

自分もTシャツ脱ぎながら。

俺のナニを握って上下に揺すった。

でもなかなか出ないので静はブラを外した。

耐えてただけだったけどこれで観念して盛大に出した。

静は布巾やティッシュで掃除しながら不意にアレの先端を舐めた。

当然もう一度出た。二人で拭いたり掃除した。

俺は彼女のブラを付けTシャツを着せた、横を向きながら。

こういうのは一人でもできるからと言うと、誰を想いながらか分からないので確実にわたしで出して欲しいと独占欲を表明した。

はいと俺は答えた。


「静は魅力的で剛なんかも狙ってたみたいだから心配することないんだよ」

と言ったら剛のことは無視して、「茜さん、彼女と週二回家庭教師のお仕事あるじゃないですか。ライバルは最初から彼女です」と言い切った。

あまり出して欲しくない名前だった。

先週の海でも同じくらい興奮していた自分を想い出した。

「ひとつお願いしてもいいかな、触って出したい」もう彼女だからぶっちゃけた。

また下着を脱いでくれたので優しく触った。

あまりの気持ち良さにもう一回出した。



今度の敵も強敵そうだった。

人型の敵がいた。

だが毎回なんでちょっとづつ出て来るのか、こちらを全滅させる意図はないのだと確信した。

茜には本体とリンクするよう伝えた。

人型が一人真ん中でライフルでこちらを狙っていた。

どうせ戦車の装甲は貫かれるので歩兵を揃え前進した。

こちらの通常兵器は効くだろうか。

メカ型のロボにはまったくと言っていいほど効かなかったが人型はスーツしか守るものが無い。


茜も以前重傷を負ったことがあるのでそれと同じと解釈することにした。

XM7で敵陣を撃ったがロボ以外には通用しないだろう。

とにかく敵の数を減らせば特攻して数で押し切れるかも知れない。

少しずつ敵に向かい皆銃を放ったが、当然ながら人型は倒せない。

するとビーム銃を人型が放った。

恐ろしい精度で我々を倒していった。

ここから散会する。


自信のない者は退却するよう伝えると部隊は半分に減った。

XM7で雑魚ロボを蹴散らし本命の人型を目指す。

100mまで迫ると紫色のスーツで髪は水色のショートだとわかった。

茜が超加速で敵陣に近づいたので俺も全力でアサルトライフルを乱射し援護した。

結局切り札は茜だけだった。

彼女たちが肉弾戦を始めたのでもう攻撃はしないよう全軍に命じた。

人型と茜がビームライフルで戦う。

互角に近かったがやや茜が押している。

人型が少し後退すると人間の能力じゃとても無理なほど茜は跳躍した。

これは悪手じゃないかと思った。

案の定人型は銃で下から茜を撃った。

だが前と違って傷を負わない。

強力なシールド的ななにかで攻撃を全て無効にするとバッサリと敵を切りつけた。

勝負はあった、彼女はその水色頭の敵を抱き上げるとこちらに歩いてきた。


「まだ生きてる。たぶん会話も可能」と言った。

何故トドメを差さなかったかは敢えて聞かなかった。恐らく彼女は人間だ。後ろ手に手錠をはめ茜は治療を始めた。スーツを脱がせると大きな傷跡があったがいつものように手を当てるとそれは治った。下着はなにも付けていなかった。

装甲車を呼び俺とともに基地に向かうことにした。

後ろ手を拘束していても何ができるのかまったく見当がつかないので銃を向けたままだった。

もっとアンドロイド的な敵だと思っていたがただの美少女だった。

茜とほとんど変わらない印象を与えた。

基地に付くと鹵獲品だが決して手を出さないよう伝えた。


静を襲った二人が一瞬で殺された場面を見たものも多かったので皆静かに頷いた。

茜はスーツを全部脱がせ全裸にした。

「特にこの身体からビーム出たりしないよ。人間だから」

と私に言ったが問題はそこではなく性欲を持て余してる人間にそれ見せちゃダメと思った。

味方に引き入れることは出来ないだろうか、裏切ることなくと俺が聞いたら分からないと茜は答えた。

確実なのは真弘が彼女を攻略してしまうことだと提案してきたが却下した。

静と言う彼女をこれ以上不安にさせたくなかった。

それに隊長他部隊のメンバーではダメなのかと伝えると難しいと答えた。

この中で一番女の子受けがいいのは俺でしかも実績があると言ってきた。

どうしたものかかなり悩んだがその役を引き受けることにした。

レイプしか考えてない連中に任せるのはどうしても嫌だったからだ。



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