8/12
サドキチからのオファー。
今年初めのことだ。
サドキチが、こんなことを言ってきた。
俺には以前から夢があって、自分でドラマを撮りたかったんだ。
で、その脚本は完成し、影像を取る機材とか全部、揃えられてさ。
後は、ドラマの役者がいれば、って段階で、それも、ほぼ決まっていてな。
で、お前にも俳優として出てほしいんだ!
そりゃ、僕は戸惑ったが、半ば強引に、そのドラマの台本を渡されて、僕は、エー?エー!?となったが結局、丸め込まれて彼製作のドラマに出ることになった。
この時、僕は、絶対に嫌だ、したくない!!
と言いきれば、それで何事もなかったかもしれない。
だが、僕は、俳優をやることになる。
つまるところ、僕は、サドキチが持ち掛けてきた、それら全体のことに興味があったのだ。
その時はー。




