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存在bの証明
《ごめ~ん。その日は友達と釣りに行くんだ》
《あ、そうなんですね。残念です~》
《本当に申し訳ない。また、誘ってちょうだいm(__)m》
《了解です~。それではまたノシ》
何気ないやり取り。
どこにでもあるありふれたメールのやり取り。
後輩が、友人達と集まって遊ぶからと声を掛けてくれた。
素直に嬉しい。
俺も皆と一緒にあの頃みたいに騒いで。
なんてことのない、下らないことでも何故か楽しく感じるあの一時を共有したい気持ちは確かに此処にある。
此処にあるーーーーなのに。
それなのに。
「・・・また、嘘をついてしまった」
どうして
どうして
俺は・・・
俺はこんなしょうもない嘘をついてしまうんだ。