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戦闘国家日本 (自衛隊かく戦えり)  作者: ケイ
第1章 日本転移と自衛隊激闘編
30/251

第29話 ブルードラゴンとの戦い(地図2付)

第29話を投稿いたします。


ドーザ大陸東側の様子がわかってきたようですよ。

地図が出ますので、右上の「表示調整」から「挿絵表示」をご選択ください。

なお後日「第29話 ブルードラゴンとの戦い」は訂正する予定ですのでお待ちください。

 第2師団司令本部である。

「師団長、地域の簡易地図が出来ています」幕僚長の中野一等陸佐が話す。

「そうか見せてくれ」

「はい簡易地図ですので部隊配置は入れていません」

挿絵(By みてみん)

「判りにくいな」「申し訳ありません」


「北部方面総監部より、ドーザ大陸東部地図が来ています」

「偵察衛星が復活したので、取りあえず我々の活動地区を先に合成したと連絡がありました」


挿絵(By みてみん)


「この地図をよく見ると、我々の南側国境から4百キロ南に大河が確認できます」「しかも入り江になって港を作るには絶好の地形です」


「また、さらに大河から7百キロ南には小さな村と漁村が確認されます」

挿絵(By みてみん)

「その南百キロに城壁を持った街と更に南の半島には港町と漁村が確認できます」

挿絵(By みてみん)

「港町まで、約千三百キロもあるな」「これが先日「大島」で戦闘になった船の本拠地なのか」

「大島」海戦の詳細については連絡が入っていた。

「ええそうだと思います」


「ドーザ大陸の北にあるあれは大地か?」

「どうやら北極大地らしいです」「完全に氷に閉ざされた大陸か」

「なにかとてつもない生物がいそうだな」「遠すぎてしばらくは調査できないでしょう」


「第5旅団の北側も大河で分断されているな」「そこを越えての進軍は難しいと思います」


「くるならやはり船でしょう」「大陸西側の港の確認はできないか、不便だな」

「忘れそうですが、1マス50キロですから、途轍もない広さですよ」

「これだけでも、陸上自衛隊が展開して防衛するには無理があります」


「そうだな占領とかもってのほかだな」

 と、取りあえずの話は進むのであった。



 最初に警告を発したのは、航空自衛隊 根室分屯基地 第26警戒隊の「J/FPS-2A」対空警戒用レーダー(3次元レーダー)であった。大きい、以前の航空自衛隊 稚内分屯基地 第18警戒隊が捉えた『ドラゴン』より反応が大きいのだ、警戒の為に前回の『ドラゴン』データは各対空監視所に配られている。

 前回の速度400km/h程度、高度千5百mで羽を広げた大きさ約12m長さ14mの比ではない対象物の概要が表示されている。前回と違って今回は「ドラゴンアラート」を発令した。


 大きさは全幅40m長さ50mで速度6百km/h程度、高度3千mでまっすぐ本州に向かっている。

 つぎは襟裳分屯基地 第36警戒隊が「ドラゴンアラート」を発令した。根室と同じもののようだ。

 まだ本州から4百㎞離れているが進行コースから、本州の盛岡か仙台に向かっている物と思われる。

 直ちに「スクランブル」が発令。


 千歳基地からスクランブル体制にあった。F-15J 2機が対空装備で飛び立った。

 前回来襲した『ドラゴン』より大型という事で、三沢基地からF-35Aが2機、アメリカ空軍から第35戦闘航空団のF-16CJ ブロック50が4機上がった。一方百里基地(茨城空港)からもF-4EJ改が2機、教育隊であるが、松島基地のF-2Bに対空装備を付けて教官が2機準備に入っている。各航空基地も後続機の準備を行っていた。


 三沢基地からはE-2Cもスクランブルで上がる。E-2Cは高度8千mまで上昇しながら『ドラゴン』進行コースに向かう。E-767も転進していた千歳基地からスクランブル発進を行う。


 E767により、迎撃隊のF-15J 2機、F-35A 2機、F-16CJ ブロック50 4機、F-4EJ改 2機を管制した。

 『ドラゴン』の飛行コースは変わらず、仙台に向かっている様だ、先に迎撃コースに乗ったF-15J 2機、F-35A 2機、F-16CJ ブロック50 4機の8機が攻撃を開始する。害獣撃退法により、許可を必要としない攻撃を行える。アメリカ空軍は別だが。


 最初に会敵ポイントに達したのは千歳のF-15J 2機。AIM-7Fスパロー2基計4基を距離50kmで射出する。再度転回して、AIM-7Fスパロー2基計4基を再度射出した。計8筋の雲が『ドラゴン』2匹に向けて伸びていく。

 F-15J 2機は旋回して、後続僚機を待つ、AIM-7Fスパローは39kg弾頭でかなりの衝撃を与えるはずだ。

 先行していた1匹が4発のAIM-7Fを受けた。それを見ていたもう1匹は海面すれすれまで降下して、3発をかわした。1発は命中である。

 最初に攻撃を受けた1匹は速度が350km/h程度まで低下している。

 代わりに2匹目が高度を上げて先行する。


 F-15J 2機の残りの武器は、04式空対空誘導弾(AAM-5)2基計4基であった。スパローよりはるかに近距離で炸薬も少ない。格闘戦もしくは後続機の為にとっておく。JM61A1 20mmバルカン砲では前回の『ドラゴン』には有効だったが、今回の奴は体が大きく効果不明であった。


 1分程度経過して戦闘空域にF-35A 2機、F-16CJ ブロック50 4機の6機が駆けつけてきた。

 

 F-35A 2機は先行している『ドラゴン』を集中的に攻撃する。

 F-16CJ ブロック50は大きく旋回して、弱って遅れている『ドラゴン』を絶命させるべく戦闘に入った。


 F-16CJが搭載しているAIM-120 AMRAAMはスパローより射程が長いが、弾頭炸薬量が7.3kgしかなく元気な『ドラゴン』に効果が薄いとの判断をもとに弱っている『ドラゴン』に向かった。


 弱っている『ドラゴン』にF-16CJ ブロック50 4機から一斉にAIM-120 AMRAAM 4基が放たれ、続いて4基と全て合計16基が『ドラゴン』に向かった。弱っている『ドラゴン』は回避する気力もなく、その胴体、羽に次々とAIM-120 AMRAAMが命中した。『ドラゴン』は力なく咆哮し海上に落ちていった。

 続いて百里から上がったF-4EJ改 2機と三沢のF-35A 2機が同時にAIM-7Fスパローを各1基計4基先行している『ドラゴン』に向けて射出した。4本の筋を確認した『ドラゴン』はいきなりブレスをはいた。


 前回の『ドラゴン』と違い、飛びながらのブレスだ。


 F-35Aはスクランブル用にウエポンベイにAIM-7Fを2基、羽下のハードポイントに最新のAIM-9Xを4基搭載していた。仮想敵国がないので、翼下にも携行していた。


いきなり『ドラゴン』は飛びながらブレスを吐いた。「コールドブレス」だ、AIM-7Fスパローが凍り付き海上に落ちた。高速で飛翔するミサイルを凍らすほどのブレス・・・

 E-767では無線とレーダーにより状況を確認していた。

 F-35A 2機は回り込んで『ドラゴン』の左側方から、F-4EJ改 2機は右側方から、F-15J 2機は『ドラゴン』の正面から04式空対空誘導弾B AAM-5Bを全弾4基をF-16DJ ブロック50 4機はAIM-9J サイドワインダー8基を同時に射出して『ドラゴン』の注意を正面に向けようとした。

 タイミングを間違うと味方同士でミサイルを受ける可能性があるのでE-767の指示で一斉に行動を開始した。


 『ドラゴン』は正面に向かって2回目の「コールドブレス」を吐いた。12基の空対空ミサイルを無効化されて海に落とした。『ドラゴン』を行き過ぎて旋回しようとしたF-16CJ ブロック50 2機が3回目の「コールドブレス」を受けて海面に墜落した。パイロットは脱出できないようだ・・・


 左側に回り込んだF-35A 2機からはAIM-7Fスパロー2基計4基を、右側に回り込んだF-4EJ改 2機もAIM-7Fスパロー各2基ずつ計4基が左右から『ドラゴン』に迫った。『ドラゴン』は自分の右のスパローを落とした。4回目の「コールドブレス」だ、F-35A 2機のAIM-7Fスパローは落とされた。F-4EJ改 2機のAIM-7Fスパロー2基はドラゴンの羽と胴体に1発づつ当たった。大きなダメージがある様だった。

 E-767は全弾撃ち尽くしたF-15J 2機と残ったF-16CJ ブロック50 2機に帰投指示を、落ちたF-16CJ 2機の救助支援を要請した。厚木基地駐在の第71飛行隊:US-2 救難飛行艇が飛び立った。


 F-35A 2機とF-4EJ改 2機は牽制(けんせい)の為に前後に別れて、正面からAAM-5Bを4基、後方からAIM-9Lを4基射出して帰投した。


 『ドラゴン』1匹は弱ってはいるが、時速450km/h高度2千mで陸地を目指して飛び続けた。


 仙台沖に近づいたところで、松島基地から教育隊教官機F-2B 2機が飛び立った。三沢でもF-2A 2機が百里基地でも後続のF-4EJ改 2機が飛び立った。一番近い松島基地のF-2B 2機は連絡によりAIM-7Fスパロー4基計8基を積んでいた。短距離の空対空ミサイルは効果がないとして積み込んでいない。


 仙台市の海岸地区まで50kmに迫った。


 基地司令からは、なるべくなら海上で、もし内陸に入り込んでも攻撃は続けろと命令されていた。

 海上で松島基地のF-2B(教育隊用機体2座機体) 2機がそれぞれ左右に回り込んで、2基計4基のAIM-7Fスパローを射出した。

 2発は胴体に当たったが、2発はブレスで海上に落下した。


 さらに弱ったように見えた、しかし、宮城県仙台市宮城野区の長浜海水浴場に上陸してしまった。

 しかも何人かの家族がバーベキュウ(BBQ)をしている。「コールドブレス」を吐いて幾人かの家族を凍らせ、食べた。民間人初の犠牲者だ。教官機F-2B 2機は飛び立つ時、松島基地を通じて宮城野区一帯を優先に避難指示を発令させていた。長浜海水浴場にも拡声器はある。犠牲者となった家族は後始末していて逃げ遅れたのだった。上から見ていた教育隊教官機F-2B 2機は痛ましい犠牲に黙とうした。

 後からわかるのだが、民間人最初の犠牲者は大人4人子供3人が跡形もなく食べられたのだった。しかも凍ったときに絶命していたらしい。


 長浜海水浴場に人影が消えたことを確認して、再度アプローチに入って両側から再度AIM-7Fスパローを2基計4基撃ち込んだ。

 この頃には陸上自衛隊霞目駐屯地からOH-6D・UH-1にて特別班と第124地区警務隊 霞目連絡班が向かってきた。仙台駐屯地からは東北方面混成団 第38普通科連隊 第2陸曹教育隊 第119教育大隊の各隊員と教官たちが73式大型トラックにて駆けつけてきた。12.7mm重機関銃M2・01式軽対戦車誘導弾・87式対戦車誘導弾・81mm迫撃砲・L16 120mm迫撃砲・RT兵器を教官が主導となって付近にそなえていく、まだ航空勢力による攻撃が続いている。

 準備を終えた隊から順次『ドラゴン』に向けて地上攻撃が加わる。F-2Bは上空で旋回しながら状況を松島基地に報告し続ける。地上部隊の強力な火器攻撃によって『ドラゴン』は横倒しとなった。特に81mm迫撃砲と120mm迫撃砲が有効だったようだ。駆除確認を89式5.56mm小銃に着剣した、怖い顔の教官達が確認に向かう。


 松島基地より、三沢、百里に『ドラゴン』駆除確認の連絡が入り、飛び立った機は引き返して行った。

 松島基地からは新たなF-2Bがサポートの為に上空を旋回し始めた。

 松島基地より地上部隊へ緊急連絡として、民間人が食われたと連絡があった。

 教育隊の教官たちは銃剣で切り裂こうとしたが硬くて無理であった。


 近くの鉄工所から酸素バーナーを複数借りてきて、溶接機で腹を切り裂こうと奮闘した。

 2時間後、腹は切り裂かれ巨大な胃らしい物を取り出し、銃剣で切り裂いて民間人7名を取り出した。

 まだ凍っていた。大人はかみ砕かれたようで、息絶えていたが、子供は丸のみした様で形を保って凍っている。凍っている限りなにも出来ない。毛布で5重にくるんで、救急車で自衛隊仙台病院に運んでもらった。


 東北方面混成団と東北方面警務隊 第305保安警務中隊によってあたり一帯は立ち入り禁止となった。

 のちに『ドラゴン』は全体が以前のドラゴンより青い事から、識別名『ブルードラゴン』と命名された。

ありがとうございます。

地図作成に時間を取られ内容は薄くなってしまいました。

すいません。

よろしければ評価をお願いします。良くても悪くても受け止めます。

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