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戦闘国家日本 (自衛隊かく戦えり)  作者: ケイ
第1章 日本転移と自衛隊激闘編
3/251

第3話 驚愕そして探査 (改)

第3話の投稿いたします。

現存する部隊名や組織が出てきますが、全くのフィクションですのでよろしくお願いします。


2020/05/29 改訂

 現地調査を命ぜられた稚内分屯地は、異変のあった宗谷岬から宗谷湾を挟んだ反対側にある野寒布岬の先端にあり、本来は戦後、米軍による対ソ通信傍受施設であった。

 米軍より陸上自衛隊が引き継ぎ、ソ連がロシアとなった現在も通信傍受と宗谷海峡の監視を続けている。


 またこの基地は陸上自衛隊、海上自衛隊、航空自衛隊の3隊利用している基地としても有名である。


 ただし、海上自衛隊は護衛艦の係留施設に少数の隊員が常駐、普段は連絡艇1隻のみ。

 航空自衛隊は、ロシアからの航空機等監視の為に最新レーダー施設を管理している。

 稚内分屯地は陸上自衛隊の名称であり、海、空それぞれでは基地及び分屯基地と呼ばれている。


 磁気嵐の発生時間帯は、陸、空の通信設備及びレーダーに停止指示が出ていたため、陸、海、空隊員が交代で肉眼監視を実施していた。

 つまり、旭川にある第2師団を通じ、防衛省市ヶ谷庁舎及び陸上総隊に対し宗谷岬の異変を報告したのだった。

 不思議な現象である為に信じてもらえず、磁気嵐後に異変前と異変後の写真を送信。

 直ちに調査を命ぜられた。


 監視していた隊員から、「見えていた樺太が一瞬翳み、消えたと同時に見た事の無い大陸が突然現れた」


 異変報告後、現地調査を実施することが予測された、稚内分屯地基地司令 時田(ときた)は、基地全ての機能を通常監視体制に戻すとともに第301沿岸監視隊より2小隊を臨時編成し73式小型トラック2台を現地派遣した。

 また、稚内市内の状況確認の為に、1分隊を編成し市内巡回をさせた。


 調査隊を送り出した後に、異例ではあるが、稚内分屯地基地司令に対し、北部方面隊総監より現地調査命令が下る。


 臨時小隊2隊と1分隊は稚内市内まで行き、1分隊は市内巡回の任に別れ、調査目的の2小隊は宗谷岬へと向かった。


 途中、1隊は、稚内空港を調査し、異常のない事を確認しつつ現地へと向かった。

 

 市内巡回1分隊の装備は P220 9mm拳銃のみ。

 調査2小隊については、P220に加え89式5.56mm小銃を携行している。


 先行した調査1隊は国道238号を進み宗谷中学校まで進出した。

 約28kmの距離であるが、稚内市内が混雑の為に約40分経過した。


 稚内空港を調査した1隊は、先行した1隊のいる宗谷中学校から先の左、宗谷周氷河ロードに入り、宗谷岬を横断する形で、宗谷岬の町に入る予定であった。

 先行1隊は予定通り、直接に宗谷岬最先端部までの進出を計画していた。

 つまり宗谷岬周辺の国道238号が災害により分断されている可能性を考え、岬の両サイドからアプローチする方法を選択したのだ。


 稚内分屯地基地司令 時田(ときた)には、稚内市役所と稚内警察署より状況確認の連絡が入った。


 稚内市役所 (はやし)市長より「宗谷岬との連絡が取れないが、状況把握しているか」との問い合わせ。

 稚内警察署署長からは、宗谷岬駐在所との連絡が取れないとの事。


 両者に対し現在調査隊を派遣している旨、また市内巡回隊を派遣しているとの報告をした。


 市内巡回隊に対し、市役所、警察署へ行き、状況説明をする様に無線で指示を出す。


 宗谷岬調査隊の派遣から1時間になろうとする。


「そろそろ先行隊が現地に到着する時間だな・・・・・・」


 先行1隊より無線連絡。

 

「現状報告。宗谷岬駐車場が隆起した崖の様な高さ 7m程度の大地となり、宗谷岬記念碑は不明、国道238号線は健在。国道沿いに隆起大地は幅 150mと推察される。

 流氷館及び宗谷岬展望台においては、無人。繰り返す 宗谷岬最先部においては無人。

 ただし。宗谷岬町より数台の自家用車接近を認む。我、警戒対処に移行する」


「了解。後続1分隊については、町内調査終了後に予定通り合流させる。

なお、名寄駐屯地より、第2師団第2偵察隊も向かっている。合流する様に」

 

 先行調査隊の報告が写真、動画ともに稚内分屯地より、第2師団、北部方面隊、そして防衛省市ヶ谷庁舎及び陸上総隊に時間差をもって連絡される。

 

 報告を受けた市ヶ谷にある防衛省・統合幕僚監部では分析が開始されていた。

「岬が陸地と、つながったが・・・・・・どこの国だ。下手に動くと国境を超える心配があるな」


 異変前の地図及び異変後の航空写真、現地調査の写真を巨大マルチスクリーンに投影し検討を続ける。 


「当面は、国道238号の閉鎖と不正入国の監視、害獣等の阻止。

 加えて、宗谷湾から利尻、礼文両島の監視、日本海側の警戒。


 オホーツク側は海上警戒と第2師団第3普通科連隊の2中隊を向かわせよう。

 衛星による上空監視もできない以上、航空写真によるデジタル地図作成が必要だな。

 これについては日本全土及びEEZ領域全ての地図作成をさせましょう」


 慌ただしい検討の結果、海上自衛隊は一時的に出港しEEZの警戒に、P-3Cは警備行動とEEZ監視に。


 宗谷岬に向かった護衛艦2隻については、それぞれ33時間後と30時間後現着予定。


 舞鶴出港の1隻は、宗谷海峡から宗谷岬を望む位置に謎大地から5km手前で情報収集。横須賀出港の1隻は、宗谷岬港沖3kmにて情報収集を開始させる。


 同時に


「第2師団に下命。

 第3普通科連隊の連隊本部を稚内市郊外まで進駐。

 警備拠点を稚内空港、宗谷郡猿払村知来別、稚内市宗谷岬とし、宗谷岬一帯の封鎖管理を命ずる。

 また、先行している第301沿岸監視隊特別小隊2隊を稚内市内警戒の第301沿岸監視隊1隊と合流させ、市内警戒を、また、第2偵察隊については合流の上、謎大地の調査を命ずる。


 第2師団第2偵察隊の偵察本部を宗谷岬公園駐車場とし、特別隊編成により、接続大地に侵入。詳細を送れ。なお深部浸透は森林手前までの距離500mを限度とする」

 

 第301沿岸監視隊特別小隊に遅れること1時間半後に名寄駐屯地から距離170kmを駆けつけてきた第2師団第2偵察隊は現着。

 

 慌ただしく、第301沿岸監視隊特別小隊との情報共有と本部設営に、特別調査班4班の任命と特別調査班の後方支援隊、宗谷岬封鎖警備行動の引継ぎをすませた。


 特別調査班4班の構成は1班4名編成とし、偵察、観察を主とし、危険が迫る場合のみ対処を命令


 第2偵察隊本部は87式偵察警戒車を宗谷岬灯台付近に2両配置し、そのエリコンKB25mm機関砲で謎の大地を睨むように警戒。特別調査班4班に対する火器支援体制を構築する。

 

 特別調査班4班と後方支援隊は崖を登れそうな箇所を調査。

 幸い、切り立ってはいるが、緩やかな所もあり、徒歩で登れそうなところをマーキングして行く。


 崖の上、岬との接続部は平坦に開けた場所になっており、もともと半島の様な箇所が接続したと思えるほどであった。崖上に後方支援隊は簡易指揮所を置き、各班にそれぞれの探索ルートを指示。

 特別調査第1班は、崖から森林までの左を、土地強度を確認しながら進行。

 特別調査第2班は向かって右側を、特別調査第3班は中央を、特別調査第4班は第3班後方右側を撮影や採取を行いながら進む。

 幅は150m程度なので、それぞれの姿を確認しながらゆっくり確実に進行する。


 簡易指揮所では、支援のための簡易障害物を2ヶ所に設置。5.56mm機関銃MINIMIを配置する。


 各班の火器は89式5.56mm小銃とP220 9mm拳銃。防弾チョッキ3型に88式鉄帽のよくある個人装備ではあるが森林に入らないので軽装ではある。


 各班が400m程度進み、森林まで100mとなったところで、なにか飛び出してきた。

 全身が赤い毛におおわれた、うさぎのようなもの。何かから逃げているように見えた。

 

 各班員は警戒態勢をとる。


 「赤うさぎ」は隊員達を襲うことはなく、そのまま通り過ぎる。

 続いて地鳴りが起きたと思ったら、「いのしし」の様なものが飛び出してきた。


 「いのしし」と違うのは、全身白い毛でおおわれ、牙とユニコーンの様な20cm程度の角が生えていることであった。

 「いのしし」の様なものは、隊員達を見ると50m手前で止まり、睨んできた。

「対処開始」の号令により、戦闘態勢をとる。


 89式小銃をかまえ、対峙すると。いきなり、「いのしし」の目が赤くなり、第3班に突進してきた。

 

 一人は体当たりを受け、飛ばされた。


 「いのしし」の様なものは、そのまま50mほどすぎて止まり、またこちらと対峙してきた。

 

 5.56x45mmNATO弾で倒せるか不安であった。

「着剣、頭を狙ってオートにて射撃」各隊員は89式多用途銃剣を装着し、セレクターを『レ』に合わせ、頭部を狙い引き金を引いた。

 多少はひるんだ様だが、まだ向かって来ようとする。


「第1班、第2班は足と腹部を狙え、第3班、第4班は頭部を狙い、向かってきたら銃剣にて対処」


 いのししの様なものは、撃たれているにもかかわらず、向かってきた。

 

 自衛隊員の奮闘により、15分位で「いのしし」の様なものは倒れた。

 銃剣で何度も刺し、とどめは頭部と首への銃剣による殺傷。

「着剣解除、安全装置確認」隊員は一斉に銃剣をしまい、セレクターを『ア』に切り替えた。

 ほとんどの隊員は短弾倉の20発を撃ち尽くしていた。

 

 負傷者を3班の隊員で、後方の簡易指揮所に送り、

 弾倉交換した、残りの1班、2班、4班で森林までの100mを慎重にV字体形になり進んで行く。


 一方、簡易指揮所では負傷者の診断と簡易手当。傷は浅いが、細菌感染を心配し移送を決定。

 偵察本部に連絡して第2師団からのUH-1Jを要請。

 旭川から50分で到着後、負傷者と捕獲した「赤うさぎ」と「いのししもどき」を乗せ、札幌自衛隊病院に向けて飛び立った。

 

 特別調査第1班、2班、4班は森林部に到着。植物と土と鉱物の採取を終え。後方警戒しながら簡易指揮所まで戻ってきた。

 予定行動は終了した。

 

 ありがとうございました。

 なんですか赤うさぎって・・・想像力欠如・・・すいません。

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― 新着の感想 ―
[一言] 7.62mmは欲しいですね 自衛隊だから配備されてないのかしら 異世界だとわかっていたら、対物ライフルもってけーと叫びたい
[一言] 見つけて初読み。 文章が全体的にかたいですね。 箇条書きも多いかな。 イノシシについてもう少し詳しい描写が欲しかったですね。 あと一度突撃してきた後50mも進んで止まるのはちと不自然。
[気になる点] 64を持っていきなさい。 7.62mmの連射なら熊も倒れるし、巡視船にも孔開くぞ
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