表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
戦闘国家日本 (自衛隊かく戦えり)  作者: ケイ
第1章 日本転移と自衛隊激闘編
28/251

第27話 国境

第27話を投稿します。

国境検問所ができるらしいですよ。


 当壁総理に佐野官房長官から報告がなされていた。

「総理、例の「宗谷特別行政地区」に帝国軍約8万人が押し寄せ、陸上自衛隊と戦闘になりました」

「帝国軍は捕虜140名を残し、ほぼ壊滅したとの事です。陸上自衛隊は重傷者4名で殉職者1名です」

 当壁総理は帝国とはいきなり戦争を仕掛けてくる輩なのかと思った。

「これで殉職者18名か痛ましい犠牲だな」「今後ともに同様な戦闘が起きる可能性はあるのかね」


 佐野官房長官が高野防衛大臣の思いを告げる。

「高野大臣からの情報ですが、動向としては、帝国は陸戦に絶対の自信を持っているらしく、有無を言わず攻撃する体制だとか、なにしろ捕虜から聞いた陣容は陸軍だけで5百万人らしいです。陸上自衛隊はほぼ15万人です」


「数の上では比較にならないな。だが、自衛隊は何とかできるのか」


「現在武器などは量産体制に入っているので問題はないのですが、やはり兵器と人員が不足しているそうです」「なにしろ海外から買っていますから、ライセンス生産は良いとして主要部分のブラックボックスが入手できない現状ですので、ブラックボックスのリバースエンジニアリングを進めておりますが、まだ内製は難しいですね。時間が足りません」


「そうか、実はこれが一番恐れていた事なのだが、戦国時代と同様に力が物を言う事だろうから、問答無用での戦闘が最大の課題だと思っていたのだよ」


「確かにその通りの結果となっています」「しかも陸上自衛隊3百名対5万人の戦闘が現実に起きましたから」


「自衛隊には何とか日本を守って貰わないとと思う」「私には予算と世論を整える事しかできんが」


「過去を思うと、十分に自衛隊を取り巻く環境は変わりつつあります」「頑張ってほしいのですが、こればかりは、それにアトラム王国とか言うスルホン帝国と敵対している国もあるようですし、魔法などという考えられない物もある様ですし、自衛隊がどこまでいけるのか予断を許しません」


「そうだな、機会を見て激励に行くか」


「当壁総理は法律上「総司令官」なのですから、それが良いのではと思います」


「国会承認されなければなにも出来ない「総司令官」だがね」

 当壁総理は皮肉を込めて言うのであった。


 佐野官房長官は思い出したように、「総理、もう一つ「こうのとり9号」が明日打ち上げとなります」


「もう2ヶ月も経ったのか早すぎる」「年なのかな」


「いえ、多忙を極めていましたからね、実は私も同じ思いです」


「そうか、それで」


「いろいろ回復しそうです。GPSも「みちびき」2機あげられますし、大型中継衛星、防衛省の地球監視衛星も大丈夫です」「ただGPSは最低要件の衛星3基が整うだけで、多少誤差が大きくなるそうです」

「ですが、GPSが使えるようになった当初の様に30メートルもずれたりはしないそうです」


「ははは、あれは酷かったな私も当時自家用車に付けたが、海中を走っていたからびっくりした」


「ええ橋のない川とか平気で横断していたから、大変でしたね」


「そうそう時々遠くに飛ぶし、付けたけど使わなかったな」


「当時は米軍が欺瞞情報をランダムに入れていたと噂がありましたから、都内走っていたら急に埼玉を走っている事が表示されて焦りました」

「で本題ですが、前の10センチから20センチの誤差は無理ですが、3機で1メートル程度には収まるそうです」


「それでもGPSが使えない今より楽になるな、でも国内だけの話だろう」


「ええ「宗谷特別行政地区」もとより「地球」レベルだとまだ無理ですね」

「前の世界では、GPS衛星は各国で打ち上げています。アメリカはもとよりロシア、欧州、中国、インドに日本も併せて約140基もの衛星が位置情報を返していたのです」

「現在の「地球」にはまだ1基、増えて3基です」


「せめて、近海の海上と新大陸は欲しいところだな」


「国交省に試算させましょう」


「そうだな」

 と重要な話は密室で行われるのであった。


 帝国軍第2歩兵中隊の捕虜140名は全員拘束されて、「宗谷特別行政地区」からC-2輸送機2機により、千歳航空自衛隊基地に移送されていた。航空機に初めて乗った捕虜たちは抵抗もなく大人しかった。

 東千歳駐屯地に作っていた捕虜収容施設に送り込む。事前に「宗谷特別行政地区」にて第3普通科連隊が尋問を行っていた。


 帝国軍第5歩兵師団第2歩兵中隊との事、歩兵中隊で10万人の規模である事、師団では100万人の規模らしい。これが5つと信じられない勢力であった。ほかには軍艦5千隻など冒険者ロイから聞いた情報に上乗せしていった。


 陸上自衛隊第2師団師団長の平沢陸将は副師団長の佐藤陸将補と幕僚長中野1等陸佐以下幕僚と第2師団幕僚会議を行っていた。転移してから12名の殉職者と27名負傷者を出していた。

 副師団長が言う、「大三角州も形が出来てきました。港は3百メートル級桟橋1本と接岸埠頭が完成し、ガントリークレーン2基が稼働開始。大三角州に至る舗装道路も完成。とほぼ計画通りに進んでいます」

 続ける。「大三角州は正式に『ドーザ大森林三角州』と名称が決められた。その内に日本名が付くと思います」

 平沢陸将が中野幕僚長に尋ねる。その後の計画を説明してほしい。

 副師団長から引き継いで中野幕僚長が説明する。

「我が第2師団は、現在の『ドーザ大森林三角州』から司令本部をハイエルフの里側に移動し、臨時航空基地周辺に展開します。『ドーザ大森林三角州』は師団の半分を持って警戒区域とし、残りで国境のハイエルフの里から山道と掘削現場を守ります。沖合には「ブルーリッジ」を始めとする揚陸艦隊が米国「ワスプ」のF-35Bを持って警戒しております。前回の戦いでは間に合いませんでしたが」

「さらに、南側には舞鶴からDDG-177「あたご」と大湊のDD-103「ゆうだち」DD-112「まきなみ」で海中生物と飛行生物の警戒を行っています。

 また北側については横須賀のDDG-174「きりしま」に大湊のDD-114「すずなみ」DD-120「しらぬい」にて同様に警戒を行っています」


「では師団の体制を決めないといかないな、もう恒久的施設が必要と思うが。提案をしてほしい」


 すこし時間が開いて。

「国境確定と国境検問所を作りましょう。いまのままでは警戒区域が広すぎて防衛できないと思います」

 一人の参謀から提案がなされた。

 中野幕僚長が受けて言う。

「そうですね、そろそろかと思います。北側は第5旅団に任せるとして、我々受け持ちの大森林南側と山道の西側は必要と思います」「ハイエルフの保護も必要だと思います」


 こうして、内容は決められていき、北部方面隊総監に許可を貰った。


 内容はこうだ。

 まず、第2師団施設大隊の半分により、『ドーザ大森林三角州』の南5kmに国境を設置して、幅5m深さ3mの堀と鉄条網にコンクリート壁4mを2百kmに渡り設置する。途中に国境検問所を作り、最終的駐屯地として第25普通科連隊と第2戦車連隊の第1戦車中隊第3戦車中隊の90式戦車・74式戦車計40両と第2高射特科大隊第2高射中隊、第3高射中隊の81式短距離地対空誘導弾10両と87式自走高射機関砲15両にて守り、国境検問所から5km後方に第4特科大隊、第5特科大隊の5個射撃中隊99式自走155mmりゅう弾砲25両、火力戦闘指揮統制システム(FCCS)に対砲レーダ装置(JTPS-P16)対迫レーダ装置(JMPQ-P13)と第3高射中隊の87式自走高射機関砲10両を配置する。

 『ドーザ大森林三角州』から師団司令本部にかけて第26普通科連隊と第4戦車中隊、第5戦車中隊に第1特科大隊第3特科大隊の4個射撃中隊を配置、北部方面隊隷下部隊、第1高射特科団第4高射特科群と北部方面後方支援隊第101高射直接支援大隊第2直接支援中隊が地対空誘導弾改良ホーク20両を配置する事になっている。


 西側検問所については、現在の麓から『ストーンゴーレム』の村を開発しそこに国境検問所を設置することに決めた。麓から『ストーンゴーレム』村までの山道を新たに作り、車両が入れるようにする。


 計画は立てられ国境検問所は建てられる。

ありがとうございます。


国境線ができるとやはり地図は必要だなと思います。

かなり憂鬱です。(絵心が)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 輸入に頼って、自国で兵器が作れていない状況って すごく怖いことなんだなと、、、
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ