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戦闘国家日本 (自衛隊かく戦えり)  作者: ケイ
第3章 元の世界へ
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第244話 元の世界へ その17 謀略2、襲撃

やっと投稿できました。

短くてすいません。次話分の話を纏める予定でしたが、右足が痛すぎて書けませんので短いですが投稿します。

本日整形に行きました。なにも痛みが改善されないので・・薬を強めにし、2週間様子見です。

もしダメならMRIを取る予定となります。

 ハイエルフから敵の存在を知らされた遠山は直ちに、転移対応特別隊の隊長を探す。

 中央付近から少し離れた場所に、16式機動戦闘車が4両とトラックの荷台にコンテナの様な指揮所を乗せた6軸大型トラック2両が停車しているのを見つけた。


 そのトラック荷台から様々なアンテナが張りだされ、一目で電波情報収集機能があると思い知らされる。

 だが・・海自出身の遠山には知らない最新車両であった。それが2両も・・・


 大型トラック付近の警備担当自衛隊員に近付き、「遠山特別事務次官です。隊長との面談を希望します」と伝える。

 警備担当者をよく見ると、部隊名の入ったステッカーや階級章を剥がしており、どこの部隊なのか階級なのかも不明である。遠山に一抹の不安がよぎる。


 警備担当者はインカムの様な送受信機で何事かを話し、許可が出たのか手前の大型トラック荷台にある施設の様な所に案内する。

 近寄ってから気づいたのだが、トラックの荷台が高級キャンピングカーにある様に左右に広がっている。

「指揮所なのか」と遠山は呟きながら荷台の階段を登る。


 開けられた扉の中にもう1枚扉がある。


「中へどうぞ」と隊員が言うと、外の扉は締められ、中の扉が開く。

 中は薄暗く、スポットライトと赤色ライトが付いてまるで潜水艦の指揮所に雰囲気に似ている。

 外にいた遠山には薄暗く、足元も良く見えない。


 正面には無数のモニターがあり、女性オペレーター2名で何か操作している。

 だがよく見ると左側面にもモニターがあり、そこにも女性オペレーターが2名座っていた。


 入ってすぐには大きなテーブルと椅子に大型モニター。そこに座っていた将官らしき人が立ち上がって挨拶をしてくる。


「はじめまして遠山特別事務次官、私はこの隊を任されております青山1等陸佐です」

「はじめまして遠山ですが・・青山・・1等陸佐ですか?」


「はいそうです。中隊規模なので中隊長と思いましたか?この隊は「特殊作戦群」です」

「えっ「特殊作戦群」御無礼致しました」


 陸上総隊直轄の「特殊作戦群」主に特殊部隊諸職種混成として対テロ、対ゲリラ・コマンド、特殊作戦、空挺・エアボーンに特化した特別部隊であると教えられていた。


「驚きましたか。隣のコンテナは「中央情報隊」が使っております」

「噂だけは聞いていましたが、まさか「特殊作戦群」が来ていたとは」

「ええ、転移について妨害活動が予測されていたので我々が対応する事に決まりまして、この専用指揮所と共に転移しました。また外部情報収集として「中央情報隊」が、警備として「中央即応連隊」の16式を8両お借りしています」

「想像以上の重警備ですね。安心します。ところで・・・」


「敵勢力ですか。すでに監視していますよ」

「危惧していたのですが、把握されていたのですね」

「はい、2時間前から近づいてきましたので、逐次監視しています」

「ハイエルフさんの思念によると空港建物側に7名、滑走路に15名と聞きましたのでお知らせに」

「我々の認識と同じですね」


 女性オペレーターから報告が入る。

「対象ブラボ1から15、動きなし」

「対象アルファ1から7、ポイントC(チャーリー)に集合しつつあり、引き続き監視続行」


「アーチャー1、2、対象アルファ1から7を監視しつつポイントA(アルファ)に移動」

「アーチャー3、4、ポイントDデルタに移動、アーチャー5.6ポイントEエコーに移動。宜し」


 応答はレシーバーに入っている為、遠山には聞こえない。


「セイバー1から5、対象ブラボ監視継続」


「どうぞ遠山特別次官、こちらが滑走路上空にある静音ドローンです。赤外線で監視しています」

 赤外線映像なのか、顔の一部が白い光点で15確認できる。


「安心しました。一つだけお願いが、多分人質を取ると考えられますが、その対象がハイエルフだった場合は・」

「心得ています。その場合は30m以上離れさせます」

「是非お願いします」

「了解」


 遠山は安心した。国内最強の特殊部隊が警備、警護していたのだ。


 そっと遠山は指揮所を後にした。時間は転移前日なのだ。


「各サーバント、ヒトロクを移動させる」

「16(ヒトロク)1から4に連絡、ポイントたんごに移動、建物からブラボを隠します」

 ヒトロクが直列4気筒4ストローク水冷ターボチャージド・ディーゼルを唸らせ移動を開始する。

 やがて指示された地点に停止すると、砲塔を空港建物側にまわし停止する。


それから夜が更けて。。。


 翌朝4時 まだ暗い時間だ。

  

 「特殊作戦群」に動きがあった。


「セイバー1から5、対象ブラボ排除開始、宜しい」「・ボツ・」無線からクリック音のみ聞こえる。


 セイバー隊リーダーは指示された通り狙撃準備に入る。


 セイバー1は排除指示に従い、対象ブラボの隊長らしき人物を狙撃する。

 突然の射撃に声も出さないままに突入隊護衛の任を受けていた遊撃隊の一角が倒れる。

 随伴していたロシア工作員は何が起きたのか、伏せたまま頭を持ち上げ周囲の確認をしようとする。

 それを合図にセイバー隊の2から5の計16名が消音機付の特殊小銃と呼ばれるH&K HK416で射撃を開始する。辺りに異様な音が響くが、移転希望者達に気づかれた様子も無い。


 滑走路の芝生に伏せていたロシア側遊撃隊は何が起きたのか知るすべもなく、ロシア側15名は瞬時に全員倒されていた。


 しかも空港建物側に控えていたロシア側実行部隊からヒトロクが邪魔で確認できない。


「ブラボ1から15、排除確認。セイバー1から5、ポイントG(ゴルフ)に移動、宜し」


「特殊作戦群」の戦いは続く。

うーん「特殊作戦群」まで登場しました・・・

ハイエルフさんは大丈夫なのでしょうか。

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― 新着の感想 ―
[一言] 更新お疲れ様です。 日本最精鋭部隊が守護>転移ポイント 成す術もなく倒される襲撃者たち^^ 次回も楽しみにしています。
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