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戦闘国家日本 (自衛隊かく戦えり)  作者: ケイ
第3章 元の世界へ
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第230話 元の世界へ その3(元の世界へ)

すいません会話中心で

次回から転移について動き出します

 遠山特別事務次官は早速宗谷特別行政区に向かうべく手配を開始する。

「最近落ち着いていないな。戻ったら休暇とるか」


 遠山は羽田から宗谷特別行政区に向かう航空機に乗りこむ。

「遠山様お疲れ様です」顔なじみのCAがコーヒーを運んでくる。

「いつもありがとう」悪い気分ではない。


 宗谷特別行政区空港に到着し、迎えの車に乗りこみ、早速ハイエルフの村に向かう。


「遠山特別事務次官、お忙しいですね」と鳥山陸曹長が労う。

「いつもすまんな。一人でハイエルフ村に行けないからな」


「はい今の所不審者が入ったとの報告はありません」

「そうか、うまく行っているのだな」

「はい、今のところは」


 空港から30分で村の近くに到着する。

「いつもながら良く判るな」

「んー経験です」と鳥山陸曹長は笑う。


「下車」鳥山陸曹長の号令で降車する。

 鳥山陸曹長が無線で許可を求める。


 景色が歪んで入り口が現れる。


 遠山特別事務次官は慣れた様子で入り口に向かって歩き出す。

 他の車両に乗っていた隊員は車両から何かを降ろして村に運び入れている。

 大きな荷物だ、6つもある。


「遠山特別事務次官、我々は搬入と警備を担当しますので、族長との会談はお願いします」

「何を運び入れてるのですか」

「はい、小麦粉に米に各種調味料と製菓材料です。帰りに「神の桃」出荷分を積み込みます」


「了解した。大変だな」


 遠山特別事務次官は歩いて村中央の建物に入っていく

「お邪魔します」

「いらっしゃいませ遠山さん」

「期間おかず何度もすいません」

「いえいえ、日本では大変なのでしょう」とマリアが答える。

 元族長は微笑んでいるだけだ。


「はぁ、いろいろ変更と言うか詳細部分が変わってきています。

 一番の問題は向こう側の世界がどうなっているのかリアルタイムで判明しない事です。

 そこで日本政府は短期で作戦終了の方向で計画している為に修正が大きくなってしまってご迷惑おかけします」


「ふふふ、そうなるだろうと想像していました」とマリア。

「あっー元族長も同じ考えです」


「ところでダークエルフさんに負担をかける事になりますが」

「私たちは魔素を使わなければ減る事も無いですが、管理者とコンタクトとって位置座標を固定するダークエルフは相当負担が大きいと思います」

「負担大きいですか」

「ええ、我々が向こうの世界で魔素を供給する方法はないですが、ダークエルフなら冥界に戻れば補充できますので大丈夫だと思いますよ」


「それで日本政府として最終案が出来ましたのでそれをダークエルフさん含めて説明したいのですが」

「と言う事は1回の往復では無くなったと」

「お察し良いですね。日本政府としては突然船団がなにも無い海に現れても各国の警戒の対象になるだろうと判断しまして、先行交渉を向かわせようとの考えです。同時に世界に散らばった同胞で帰還希望者に対する手配も同時に行う事で時間短縮できると考えています。


 最初は船が全ての希望者をと思っていましたが予想外に多くなってしまったので、海と陸の2箇所から転移させる予定です」


「1往復では無くなったのですね」

「はいご説明通り、希望者全てが船に乗り切れない為です」

「そんなに増えたのですか」

「はい」



「了解しました」

「それで早急にダークエルフと連絡を・・」

「多分ですが聞いていると思いますよ」

「えっ」


「同時に管理者も会話聞いていて、ダークエルフも同様に」

「と言う事は、この場で打ち合わせできますか」

「それより、日本政府としてこうしたいと計画を提示されることが先と思っています」

「なるほど」


「してその計画が出来次第コンタクト・・」

「それには及びません。計画策定できた段階で管理者は把握しておるでしょうから」

「そうですか、打合せの目的にダークエルフさんに大きく負担をかける事になるので可能なのか知りたかったと言うのがあります」


「遠山さん」

「はい」


「管理者が申された通り、これはあなた方日本に対する褒美なのです。ですので多少無理してでも管理者は答えてくれるはずです」

「すいません。日本人の悪い癖で対面して話し合いを思っていました」

「理解はできます。が、管理者は主要な人間の発言や計画は伝わっていると思います。

 お戻りになられて、計画を作り上げ、管理者を呼び出してみては如何ですが、すでにあなたにはその力があると思います」


「わっ私にですか」

「そうです。直接管理者を呼び出せなくても、ダークエルフは行くと思います」

「はは、なんだか神話の世界にいるような気がしてきました」


 マリアは言う、「遠山さんあなたのする事は一つです。転移計画を作り上げ細部調整する事で、良いタイミングでダークエルフは現れると思います。管理者が転移の責任者にしたのですから」


「はっ理解しました。戻って早急に計画を完成させます」

「そうしてください。管理者は見ていますよ」


「有難うございます」

 ハイエルフとの会見は30分程度で終了したが、コンタクトに関してはどうするのか釈然とはしていない。帰路遠山はそればかり考える様になっていた。 


 ハイエルフ村。

「マリア大丈夫なのですか」

 ヒナタが入って来た。

「大丈夫だと思います。遠山との打ち合わせ途中に管理者からのメッセージもありましたから」

「それなら安心ですね」

「ヒナタ、あなたに転移に協力するハイエルフ人選をお願いします。元族長も行くでしょうから」

 元族長を見ながらマリアは言う。

 

 元族長は素敵な笑みを浮かべている。


「はい畏まりました」

「遠山の大まかな工程は、サンディエゴに護衛艦1隻で向かい、交渉して船団をサンディエゴ沖に転移、その後、各国大使はアメリカ経由で祖国に戻す。そしてアメリカ軍の協力を得てなにも無い地区に集団移転させ、その後1か月ほどで日本帰還者を1か所に集めて帰還させる。日本の大使達はサンディエゴから帰還と言う大きな計画らしいわよ」


「それだけ解れば動きやすいですね」

「元族長とあなたが人選した人々は、単艦交渉の船に乗船してダークエルフを誘導してくださいね」

「ハイ、その様にします」

「頼みましたよ」


ありがとうございました。


あっ閑話についてはゆっくり上げます。その前に「ミソラ」を完結させようと考えています。

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― 新着の感想 ―
[一言] 更新お疲れ様です。 管理者はまるっとお見通し(^^;; まあ二度手間三度手間を掛けない済むのは有難いですね。 帰還者送還&帰国者帰還事業終わる迄、関係諸機関は激務続きますが『神の桃』でも食…
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