第175話 フルート基地陥落 その2
第175話を投稿します。
フルート陸軍基地が陥落です。
ごめんなさい内容が交錯しすぎて、日本語がおかしい部分があると思います。
おかしな部分は全部潰したとは思いますが、残っていたなら誤字脱字報告をお願いします。
(何度も加筆修正に削除した事が原因だと思います)
東海岸ドルツ陸軍航空基地を接収した航空自衛隊、そのミーティングルーム。深夜。
「よし聞け、航空自衛隊は南大陸遠征隊本部の作戦命令により、敵拠点を叩くことになった。
参加はシャーク隊、タイガーシャーク隊、イーグル隊とする。
シャーク隊は首都防衛基地の爆撃を担当。
イーグル隊はクルップと呼ばれている軍事工場と併設基地を担当。
なお、クルップは地下にも工場があるとの情報により、各要塞港撃破用に米軍から貸与されたMk 84、2000ポンド爆弾を使用し、軍事工場内にある換気塔6つに対し攻撃を行う。
タイガーシャーク隊は2つに別け、各隊の護衛と偵察を任務とする。
今言った様に攻撃目標は首都を超え、南にある陸軍航空基地と軍事工場にその警備基地でとする。
質問あるか」
「はい」
「うむ。シャーク隊隊長井上2等空佐」
「はい。確認しておきたいのですが、上陸した時点で敵拠点攻撃をするものだと思っていました。
ここまで引き延ばした理由をお聞かせ願います」
「ありがとう。多分その質問はここにいる全員の思いだと判断する。
井上2等空佐が言った通り、初手で敵重要施設の破壊はセオリーだと思う。
当然、敵もこちらが攻撃するものだと待ち構えている事は想像できると思う。
しかしだ、こちらにも都合がある。
それは、第1に燃料。
積んできた分だけでは戦略的に航空兵力を投入するには、すぐに底がついてしまう。
そこで、第2補給艦隊が到着するまで自重していたと言える。
2番目としては地理的に不慣れな上に、ドルツ国の防衛力を計りたかったと言うのがある。
その為に支援爆撃だけに留め、多くは偵察に費やしてきた。
多くの燃料を消費して、必要な情報収集に費やしてきた。
これは地上侵攻隊が活動する為に必要な事である。
そして3番目として、これが問題なのだが、日本に上陸してドルツ兵士はダークエルフの命令により自身の命までも投げ出す行動をした事から、自国でも追い詰められれば自爆も辞さないと防衛省は見ていた。
その状況は変わらないとは言え、ドルツ国侵攻を開始して局所での地上戦闘が多発し、その中で「絶対死守」との命令が多少揺らいでいる様に判断された事が大きい。
特にドルツ国陸上部隊の攻撃、撤退等を分析し、ドルツ国にも盲目的でない優秀な武官がいる事が確認された。
つまり、積極的侵攻作戦を実施していれば、追い詰められたドルツ兵士は躊躇う事無く自爆していたと思う。
その様な死兵を相手にして、我が隊が無傷なわけもなく、大きな損害を出していたと思われる。
そこで、局所的作戦によってドルツ兵士の動向を探っていた為に、戦略的攻撃は避けていたと言える。
今回は先に言った通り、ドルツ陸軍基地戦闘で戦術的撤退を確認出来た。
これにより戦略的爆撃は可能だと防衛省並びに南大陸遠征隊本部も判断したと考える」
「詳細な説明ありがとうございます。
つまり我々が優位に戦いを進めれば、ドルツ兵士は死を覚悟して突撃してくると言う事ですね。
精神的にもつらい事態になっていたと推測できます。理解しました」
「概ねその通りだと思う」
「他にはあるか」
「はい」
「島津1等空尉」
「お聞きしたいのですが、クルップ軍事工場の地下施設までも攻撃と聞きましたが、詳細は解っていますか」
「島津1等空尉の懸念はもっともだ。
捕らえたドルツ兵士からの情報では、地下に施設があると言う程度。
つまり詳細は判明していない。
ただし、ダークエルフがドルツ国移転後にインフラを提供して、その施設がクルップ軍事工場の地下にあるということまでは判明している。
そこで、最近判明したがドルツ国はドイツ3号戦車に匹敵する中戦車を投入してきた。
偶然にも米国海兵隊が遭遇して、それを撃破したのだが、それがクルップ軍事工場から出てきたことが諸君の偵察により判明している。
更なる投入を許せば、地上侵攻隊の苦戦は容易に想像できる。
そこで地上施設を多く破壊し、地下施設も破壊できることを示したいと考えている。
その為に地下施設の詳細は不明だが、Mk84、2000ポンド爆弾を投入する。
それと第2補給艦隊により、武器燃料の補充はなされ、我々も余裕が出来たと言える。
以上。よろしいか」
「はい。ありがとうございます」
「よし。質問が無ければ準備にかかってほしい。解散」
こうして夜明けと共に主要施設への爆撃が実施されることになる。
この攻撃が成功すると、ドルツ国首都は補充する戦力が失われ、戦況は南大陸遠征隊に有利になる。
・・
フルート陸軍基地3kmでの苛烈な戦闘をしていた空挺団は戦術的作戦により、敵抵抗勢力の排除に成功していた。
次の指令が端末に表示されている。
田中第3中隊長は各小隊長と幕僚を招集し、簡単な打ち合わせを行う。
「指示が来た。これより我が隊は敵陸軍基地に乗りこみ、敵の武装解除を実施後に接収する」
「「「「了解」」」」
「ただし敵の本拠地は直ぐ先だ。苛烈な抵抗が予測される。油断はするな。解散」
ついに地上侵攻隊のフルート基地攻略が開始される。
左翼では第3中隊が先陣である。基地500m手前の森に隠れて応援のコブラを待っている。
やがて北の空からコブラ2機が陸軍基地の対空兵器や対空砲を狙う為に飛来する。
コブラは発見した対空砲や対地砲に対して20mmM197ガトリング砲やJM261ハイドラ70ロケット弾ポッドからロケット弾を振り撒き、フルート陸軍基地は大混乱となる。
・・
「なんなのだ、あの航空機は、見た事も無いぞ。撃て、撃ち落せ」
フルート基地司令のドリア・シュナイザーは、拡声器に唾を飛ばしながら叫ぶ。
左翼合流の為に基地を飛び出していたフルト・ハイナ副官は「いよいよ来たな」とだけ言うと、Kar98k小銃を見ながら、基地に戻るか左翼と合流を続けるか悩み、結局基地に戻る事を選択した。
この判断が副官の命を救う事になる。
走って正面ゲートから基地に戻る副官は間一髪で間に合った。
フルト・ハイナ副官は整備兵や基地警備兵を指揮して、対空砲に走らせる。
コブラを指さして、
「敵は遅い、対空砲でやれる。急いで撃ち落とせ」
対空砲要員は走って砲に取り付こうと懸命である。
そこをコブラの20mmM197ガトリング砲が狙う。
「危ない戻れ」ハイナ副官が叫ぶが遅かった。
懸命に走っていた対空砲要員は死傷者を出して全滅してしまった。
それを見た副官は、何人かの整備兵をトラックに乗せ、自ら運転して対空砲に向かおうと走り出す。
その時、JM261ハイドラ70ロケット弾ポッドから撃ち出されたM229ロケット弾により対空砲が破壊されてしまう。
その状況を見たフルト・ハイナ副官はトラックを整備舎に戻し、自分は司令室に戻る。
「ハイナか、対空砲はどうした、なぜ撃たん」
「司令。対空砲は今破壊されました」
「なんだと、なぜ常時待機させん。わかっておろうが」
司令も敵が来てから大騒ぎしているのに副官を責める。
「それより、地上部隊が来ます。どうしますか」
副官は話を変え、司令に判断を迫る。
・・
頭上を通り越してコブラが基地に襲い掛かる。
「対処開始」
空挺団第1普通科大隊第3中隊は森から慎重に飛び出し、柵に向けて一斉に06式小銃のてき弾を撃ち出す。
柵の一角が崩れ、大きく柵が倒れ、基地がむき出しになってしまう。
「行くぞ」
慎重に第3中隊が移動を開始する。
基地を巡回していた警備兵の抵抗に遭うが、火力では空挺団が数段上である。
残りの中隊も基地に殺到する。
・・
基地までたどり着いた第31海兵遠征隊は、基地の東側柵にC4を仕掛けハンドサインで一斉に爆発させ柵を取り除くとなだれ込み、対地砲に全てC4を仕掛け無効化する。
同時に1個小隊が南ゲートまで行き、基地から逃れようとする者達をけん制する。
・・
食事を摂っていた基地警備第1中隊の生き残り10名は、突然騒がしくなった基地内にて敵が攻撃して来たと悟るのであった。
「行くぞ」一言だけ言うと、基地警備第1中隊長は、9名となった部下達を見渡す。
心の中では降伏しても良い、もう終わらせたいと思っているが顔には出せない。
急いで支度すると基地警備中隊の最後の生き残り10名は食堂を飛び出していく。
・・
フルート基地では警備兵までもが小銃を取り、何とか敵を追い返せないかと抵抗を始める。
その時、街道に通じる中央ゲートから見慣れない車両がゲートを破壊し、なだれ込んでくるのを見た。
どうにか2号戦車排除が間に合い、と言ってもAAV7が1両通れる隙間を作るのがやっとであったが、第1水陸機動連隊を運んできたAAV7の20両はゲートを壊し、正面から基地に入り込んできた。
AAV7を停車させると「下車、押すぞ」と完結な命令だけで、一斉に下車して即座に戦闘態勢に入っていく。
正面、車両整備舎と思われる建物の大きな扉陰から撃ってくるが、素人なのか有効な抵抗とはなっていない。
「ハチヨンで(扉を)吹き飛ばせ」とだけ言うと、すぐさま84mm無反動砲で狙いを定め、扉を吹き飛ばす。
何人かのドルツ兵が爆風で飛ばされるのを確認した。
「牽制しながら前へ」
AAV7は12.7mmM2重機関銃を撃ちながら前進していく。
隊員もAAV7の陰から慎重に進み、整備舎を完全に制圧してしまう。
つづいて、整備舎が3棟連なっている裏にある立派な建物に向かう。整備舎裏出口からは100mもない。
フルート基地の本部建物である。
中から飛び出してきた、基地警備第1中隊の10名が懸命に牽制してきて近づく事も出来ない。
「AAV7は回り込んで、中央建物を包囲」
一斉にAAV7は整備舎を迂回し、基地本部建物に向かう。
・・
「隊長敵車両が接近してきます」
「不味い。あれは機関砲だ。建物の中に入れ」基地警備第1中隊長は生き残りの9名と、同様に敵に対して射撃を行っている本部兵士10名に告げる。
一斉に階段を駆け上がり2階に向かう。
「ここで敵を迎え撃つ。手りゅう弾用意しろ」
「良いか敵が踊り場に見えたら手りゅう弾を投げろ、我々は牽制射撃を行う」
本部兵士にそう告げると、中隊長はゆっくり踊り場迄降りて様子を見る。
「入口まで来ている。窓際は狙撃されるから注意しろ」
これは抵抗出来るのも数分だけだなと中隊長は思う。
フルート基地は空挺団、第31海兵遠征隊、そして第1水陸機動連隊が一斉になだれ込んで、対空、対地の各砲は無力化され、本部建物以外の建物は全て制圧されてしまった。ただしコブラは基地に戻っているが、フルート基地では本部建物が最後の抵抗を試みていた。
空挺団第1普通科大隊は本部建物を第1水陸機動連隊に任せ、首都側の南ゲートを守る。
当然首都から応援の部隊が派遣されてくると読んでの事だ。
・・
基地戦車中隊4両の兵士達は、戦車隊長が拘束され、監禁部屋に入れられた事を知り、怒った。
「なんでだ、俺たち全員に死んで来いと言う事なのか」
「戦況を知りもしないで、なんて事を」
「なぁ隊長を助けよう」
兵士達の気持ちは一つとなった。
武器を持ち、戦車乗員は地下の監禁室に向かう。
何時も休暇を貰い首都で飲んで騒ぎを起こすと、基地警備の兵士が飛んできて、拘束されトラックに乗せられ監禁室に放り込まれるので、場所は知っていた。
だが、地下2階のそこには監視もいない。
「なんか変じゃないか。誰もいないぞ」2号戦車乗員の11名は隊長が監禁されている部屋まで来ると
「隊長いますか」
「ああ」隊長の声が聞こえる。
「いま開けますから、下がってください」
兵士が小銃で扉の鍵を撃つと、扉は鉄製ではない為に直ぐに壊れる。
ここは監禁して反省させる為の部屋であり、牢屋は別にある。
「隊長無事でしたか」
「ああ、大丈夫だ。それより軍法会議ものだぞ」
「ええっ覚悟してます。死ぬことを美徳とするドルツには先がありません。
なにより、俺たちの命を守ってくれた隊長を監禁するなど、許せないです」
「ありがたいが・・・」
突然上で爆発音が響く。
「なっ」
「なんだ」
「敵か」
本部建物への攻撃が開始され、基地警備中隊が1階に向けて投げた手りゅう弾が爆発した音であった。
「お前達。敵が来た様だ。この本部は持つまい」
「はい中隊長。どうします」
「せっかく助かった命だ。抵抗して散らしても無意味だと思う。
だから降伏する」
「解りました。お供します」
こうして基地警備戦車中隊の生き残り12名は降伏を決意した。
同時に2号戦車4両も動くことなく、南大陸遠征隊に鹵獲された。
・・
爆発音で建物が揺れる。
「ななな、なんだ」
幕僚の一人が告げる。
「敵が下まで来ている様です」
「なんだと。全員銃を持て、迎え撃つ」
ドリア・シュナイザー司令は口から唾を飛ばし怒鳴る。
だが時すでに遅し。
・・
時間は戻る。
中央ゲートから基地に戻ったフルト・ハイナ副官は、司令室に戻るが戦況は悪くなる一方であった。
突然の爆発音に動揺する司令。
「なんだと。全員銃を持て、迎え撃つ」と司令が怒鳴ると、自分も銃を持ち幕僚を引き連れて5階の司令室から出ると後ろを振り返る。
「ははは。司令は出ない様だな」
ドリア・シュナイザー司令は隠れて窓から敵を見ていた。
なぜか膝が震えている。
フルト・ハイナ副官は満足そうに確認すると、階段を降りていく。
続く幕僚達の顔は悲壮であった。
3階から2階に降りたところで、抵抗を続ける基地警備第1中隊長を見つけた。
「射撃止め」と副官は命令する。
「なぜだ」中隊長は副官を見つめる。
「無駄だ。包囲され、ここも時間の問題だ・・・だから降伏する。これ以上の犠牲は・・無意味だ」
中隊長も幕僚達も兵士も唖然とする。
無意味・・・
フルト・ハイナ副官は小銃を階下に放り投げ、手を上げてゆっくり降りていく。
誰も引き留めない。
「誰か言葉が解る者はいるか。今降りていく」と言う。
本部と思われる建物に突撃し、指揮を執っていた第1水陸機動連隊第2中隊長遠山がポケットから翻訳機を出して、「降伏するのか」と入れ、翻訳して流す。
「その通りだ」とハイナは返す。
「上の者達はどうするのだ」と遠山は聞く。
「上の者たちか・・・まってろ」
ハイナは振り返り「降伏する者は小銃を置き、ゆっくり降りてこい」と告げる。
幕僚と中隊長達は顔を見合わせ、ハイナが言った言葉をかみしめる。
無意味・・・
確かに追い詰められた我々は、抵抗しても時間の問題だろう。
それ以上に無意味の意味を知りたかった。
「まってくれ。投降する」
もう一度、「降伏する者は小銃を置いて手を上げ降りろ」と指示する。
結局、本部を守り玉砕を覚悟していた警備兵と幕僚は素直に従う。
遠山が、「上に兵は残っているか?」と尋ねる。
ハイナは「最上階に基地司令が残っている。ただしダークエルフに忠実で玉砕覚悟で抵抗するだろう」と伝える。
「了解した」遠山は指示をして階段を登らせる。
2階、3階、4階と抵抗はない。
次は最上階である。
遠山は翻訳機に「抵抗は無駄だ、降伏しろ」と入れて翻訳する。
すぐにドアを勢い良く開ける音と共に、階段に向かって拳銃を撃って来た。
将校用の大型拳銃モーゼルC96である。
ドリア・シュナイザー司令はたった2分で、副官含め兵士が全滅したと思っていた。
ダークエルフに忠実な司令は、捕まるくらいなら自害を選択すると心に誓っていた。
この建物には私だけか・・・
遠山は適当に撃ち返し、弾が無くなるの待った。
頭に血が上っている司令は弾数を数えることなく、撃ち返してくると思ったからだ。
そのため遠山は弾数を数えていた。
本部からの情報では、モーゼルC96は7.63x25mmマウザー弾を使用し、威力はピストルの比ではない。
ただし6発装填であると聞いていた・・・
もう5発撃っていた。
あと一発・・バーン。「よし行くぞ」遠山は先頭で階段を駆け上がり司令室に入った。
「くそ、お前達」司令は弾込めしている最中であった。
遠山は回し蹴りでモーゼルを蹴飛ばし、ついでに司令の腹にパンチを入れた。
崩れ落ちるドリア・シュナイザー司令。
急いで武装解除し、拘束する。
ついでに猿轡を噛ませる。自害防止の為だ。
・・
夜明けとともに飛び立った、F-35B飛行隊は東に回り、太陽を背にして目標施設に襲い掛かる。
「シャークリーダー目標確認。攻撃に移る」と連絡を入れる。
シャーク隊4機に護衛のタイガーシャーク隊2機。
シャーク隊は爆撃コースに入る。
「こちらシャークリーダー、アタックを開始する」
無線で各員に指示する。
「各員は割り振られた目標にアタックを開始」「ラジャー02」・・・・
シャーク隊はMk.84、2000ポンド爆弾を格納庫や滑走路、管制塔に落としていく。
一瞬で首都に一番近い陸軍航空基地は稼働不能に陥った。
ドルツ軍が不幸だったのは首都防衛の為に各地から集めた2号戦車60両が基地に集結していた事だろう。
全ての戦車が破壊され、首都防衛に使用出来る戦車が全て喪失してしまったのだ。
逃げまどいながらも呆然とする戦車乗員・・・・
だがまだ終わりでは無かった。
別れたイーグル隊はクルップ軍事工場に向かっていた。
目標を確認すると換気塔の4本に向かってMk 84、2000ポンド爆弾を投下した。
一瞬換気塔は飛び上がる様に持ち上がり、続いて換気ダクトから炎を吹き上げる。
工場にある4本の換気塔が火を吹いていた。
続いて無事な換気塔2本を攻撃する。
他の機は指示通り地上施設の破壊を続ける。
工場の広場には完成したばかりのⅢ号戦車10両も並んでいた。
これを残らず破壊する。
ドルツの誇るクルップ軍事工場は各所から炎を吹き出し、工場屋根を支える鉄骨さえも熱で変形し、今にも倒れそうである。
イーグル隊は抱えて来た爆弾全てを工場や防衛基地に落とし帰路についていた。
すると突然クルップ工場自体が大爆発を起こし、地下の天井が落ち、大きな穴となった。
イーグル隊を護衛するタイガーシャーク隊2機が旋回して、その様子を録画していた。
ありがとうございました。
いつも誤字脱字報告感謝しています。ありがとうございます。