第123話 抵抗勢力 その1 (陸自第7師団奮闘編)
第123話を投稿します。
すいません。少しふざけ過ぎました・・この部分は削除・変更しました・・ごめんなさい。
第7偵察隊と第71戦車連隊のお話です。
戦闘シーン・・あまり迫力あるシーンとならない・・すいません。
ここはドフーラに設置された、ドーザ方面隊駐屯地。
「中野総監、帝都以東の作戦に関しては終了しました。続いてドーザ大陸西海岸の制圧に入ります」
「そうか、立川統合幕僚長からも西側の制圧を催促する連絡が入っている」
「ええ、貴族の拘束が続いておりますので、輸送に時間がかかり、第7師団への補給も遅れています」
「林幕僚副長、補給が無ければ隊員は戦えないのは常識であるから、補給は厚く早くをモットーに進めて欲しい」
「ええ、心得ています。ですが作戦区域が広がり過ぎていますので陸路だけでは無理があります」
「そうか、統幕に空中投下による物資補給を打診しよう」
「確かに効率的であります。幸いドフーラ航空基地にC2が駐留していますので、空自を巻き込んで物資補給を進めます」
「よろしく頼む」「早速手配します」
・・・・
ここは小規模要塞都市ハリタ、現在、陸自第7師団本部が設置されている。
交渉を拒否して抵抗した、領主ルメスタイナー伯爵邸を接収して本部としている。
当主のルメスタイナー伯爵は当初地下牢で幽閉されていたのだが、貴族拘束が始まったタイミングでハリタから要塞都市ミルドに移送されている。
「ここから各都市の抵抗が激しくなることが予測される。物資補給が間に合わん」
「北野陸将、統幕から空中投下による補給を開始すると通達がありました」
「そうか、この状況では助かる話だな。ところで、参謀長に聞くが、キャラ村航空基地建設に第7施設大隊を回しているが、先に進みたい」
「では、ドーザ方面隊に確認を取ってみます。団長、例のシルラ村郊外の航空基地建設ですね。キャラ村の方は第3施設団が入りましたので施設構築能力としては充分と思います。早めにこちらも航空基地建設にかかれば補給も良くなります」
「その通りだ、参謀長。明日より移動を開始する」
「北野陸将、大前田陸将補、了解しました。明朝物資補給を待ってからの移動を行います。また、現在シルラ村を訪問している第7偵察隊は明朝よりフマラ要塞港街に入り制圧を実施します。その上で第7施設大隊をシルラ村に移動をさせます」
「了解した、念のためだ、整備の終わった第71戦車連隊を先行させて、偵察隊と合流させてほしい。第72戦車連隊はシルラ村で施設大隊の警備を、安全の為に第7高射特科連隊も随行させて欲しい」
「では詳細作戦の立案と指示を行います。なお補給はハリタ郊外に投下ポイントを設定しました。本日14時に一回目の投下予定です。次は明日8時の予定」
「承知した、ではハリタ郊外北側に補給所を開設、補給次第送り出してほしい」
「了解しました。早速手配します」
参謀長守屋1等陸佐は、次々と戦略・戦術コンピータに情報を入力していく、補給ポイント、航空基地建設ポイント、そして何より第7偵察隊と第71戦車連隊の合流である。この隊には高射特科連隊から87式自走高射機関砲を1個中隊(5両)を同行させる。また、建設ポイントとなるシルラ村には第72戦車連隊と高射特科連隊の残りと第7施設大隊を送り込む。第73戦車連隊はハリタにて整備の最中である。
フマラ街に対しては、翌朝8時に第7偵察隊が交渉に向かう予定となった。
・・・
「野田2等陸佐、残りはフマラとドメステンとなりました。ツールは第5偵察隊が担当するのでドメステンが最終となります」
「染谷3等陸佐、だが第5偵察隊の作戦は難易度が高い、最終は応援も覚悟せねばならない。その為に補給を多めに要請して欲しい」
「了解しました。西側全てを占拠できる量を申請します」
「それで頼む。何事も無ければ良いのだが」
「心配ですか」
「そうだな、やってくれるとは思うが新設の師団と偵察隊だから一抹の不安があるだけだ」
「心配性と言いたいですが、隊長の心配は現実になっていますから、なにも、いいません。第5師団が役目をはたして頂けるだけです」
「そうだな」
・・・
その頃統幕では、島しょの占領計画に入っていた。
前回は帝国艦隊殲滅のミッションであったが、今回はドーザ大陸西側にある島しょ全てを管理下に置かなければならない。重要な任務である。
「唐沢司令、統幕からドーザ大陸西側島しょの調査と貴族の拘束が発令されました」
「了解した、それで昨日補給群が水陸機動連隊を連れて来たのか。知ってはいたが、予定が早まったようだな。早速、統幕の作戦について集まり、すり合わせをしておこう」
「了解いたしました、早速作戦にかかわる隊を集めます。本日14時で宜しいですか」
「それで頼む」
こうして、アトラム王国交渉艦隊から転じてアトラム王国駐留艦隊となった、第4護衛隊 DDH-184「かが」、DD-105「いなづま」、DD-106「さみだれ」、DD-113「さざなみ」に第5護衛隊 DDG-173「こんごう」、DD-108「あけぼの」、DD-109「ありあけ」、DD-115「あきづき」の8艦が艦隊編成を行い、旗艦はDDH-184「かが」になる。
これに島しょ対応部隊として、掃海隊群第1水陸機動連隊、第2水陸機動連隊とそれを日本から運んできた、掃海隊群第1輸送隊、輸送艦「おおすみ」、「しもきた」、「くにさき」が昨日南ロータス港に合流している。
早速作戦概要に沿って「かが」作戦会議室に関係隊が集合して打ち合わせを始めている。
この会議には第1潜水隊、SS-507「じんりゅう」、SS-510「しょうりゅう」、SS-593「まきしお」、SS-594「いそしお」のアトラム王国駐留潜水隊も参加している。
・・・
「時間となった、皆ご苦労、今回作戦指令を唐沢である。ドーザ大陸西側要塞砲は前回の遠征で全て破壊しているが、補修の具合は判らん。ただし今回は陸自第7師団がフマラとドメステンを第5師団がツールを陥落させる予定ある。我々は西側に散らばった島々を占拠し帝国が敗北した事を伝え、貴族がいれば拘束して話を聞く、なお作戦領域は、北からマーベリック島、南はロードス島までの10島にもなる。そこで作戦概要に沿ってアトラム王国南ロータスから一番近いトーマラ島を補給拠点にミルダ島、ロードス島を、そしてトーマラ島に戻り北を制圧する。なお、昨日来た第1海上補給隊 AOE-422「とわだ」, AOE-423「ときわ」が同行する。以上だ質問はあるか」
「はい、掃海隊群第1輸送隊鳥村1等海佐です。発言を求めます」
「どうぞ、堅苦しい事は良い、発言を続けてください」
「はい、ありがとうございます。我々第1輸送隊は今回拝領したMV-22を3機持ってきています。それで各島しょの占拠については早まるものと考えています。抵抗があれば水陸機動連隊が有効かと思います」
「どうですか水陸機動連隊は」
「はい、では代表して第1水陸機動団の有村陸将補です。今回の作戦は主にMV-22を使用します。抵抗を受けた場合はAAV7で上陸を予定します」
「了解しました。日本に3機しかないMV-22ですから大切にしますが、ドラゴン等魔獣襲来の際は避難をお願いします。駐留艦隊での対処となります。また、島しょから船で攻撃をされた場合は、第1潜水艦隊第1潜水隊の4艦が対処します。これで水陸起動団及び第1輸送隊の守りとさせて頂きます」
「はいありがとうございます。心強い援護を得て我々も効率良く回れると思います」
「基本的に統幕の作戦名「大波1作戦」に則って進めます。異論無ければ明朝8時に出発します。余談ですが陸自の街占拠開始は明朝10時と決定されました。つまり同時に進めると言う事ですね。我々が作戦海域迄到着する予定は3900Km先となる。到着までに28ノットで78時間である。明日8時出港して3日後の午後の予定だ」
「「「了解」」」
「かが飛行隊長残ってほしい」
「はい、どんな御用でしょう」
「いやなに、直上警戒と上陸隊の護衛で4機のF-35Bでは任が重い。なので上陸隊には海自のSH-60Kに12.7mm重機関銃M2を載せて2機飛ばそうと思う。もし上陸隊が苦戦する様なら飛行隊も応援を頼むかもしれないので用意をお願いすると言う話だ」
「ええ、我々も対地攻撃の準備もします」「よろしく頼む」
・・・
「全車前へ、目的地フマラ要塞港手前1Km地点。戦術指示に従い進行せよ」
「了解。続きます」
第7偵察隊と合流した第71戦車連隊は、大規模集団となり最初の目的地であるフマラ要塞港に向かっている。シルラ村から約300Kmの距離である。道が悪いので時速40Km/h程しか出せない。とにかく、街道とは言え道幅が3mちょっとしかなく、両脇の雨水誘導溝に落ちたら引き上げに時間がかかる。
「全車停止、前方に何かいる」第7偵察隊と第71戦車連隊はフマラ要塞港の城門手前4Kmで停止する。
第7偵察隊野田2等陸佐、染谷3等陸佐はそれぞれの23式指揮通信車(RCV)上部から双眼鏡で確認する。
「隊長、あれは軍です。100名程います」
「確認した。フマラの警備隊らしいな。前回の艦砲射撃で相当数減ったと思っていたが、時間があるから揃えたようだな」
偵察隊長の野田は師団本部に連絡を入れる。
「偵察隊野田、師団本部、送れ」
「第7偵察隊隊長、こちら師団本部感度は良好です。送れ」
「こちら偵察隊、報告、フマラ城門にて敵勢力100名と遭遇、交渉をしますが抵抗ある場合は撃破する」
「師団本部了解、野田隊長お気をつけて・・今火器使用許可が出ました。制限なし。送れ」
「偵察隊長了解、火器使用無制限受領した。以上」
第7師団本部
「やれやれ最後の抵抗か、それにしても西側は皇帝の親戚や近しい者達が守っていると聞いてはいたが、早速とは、いやはや先が思いやられる」
「師団長、野田は大丈夫でしょう。それに第71戦車連隊も同行しています」と守屋参謀長。
・・・
第7偵察隊ではフマラ4Km目前にて停止していた。
「先に交渉をさせますが、ダメなら脅かしの意味を含めて、多目的対戦車榴弾(HEAT-MP)で脅かしてみますか」と染谷偵察副隊長
「そうだな、街への被害最小にしたいからそれで行くか。フマラに取られている時間は少ない」
野田隊長は決断した。
「了解です。連絡します」
「こちら第7偵察隊染谷、第71戦車連隊田上1等陸佐宛、送れ」
「こちら田上だ、初手を取らせてくれるのか。送れ」
「田上連隊長、最初は私が近づき交渉しますが、ダメなら直ぐ逃げますので、後はよろしくお願いします。蹴散らしてください。ただし、帝国は敗戦していますので敵も味方も最小限の損害でお願いします」
「難しい事を言う。りょーかい。任せろ。以上」
「偵察隊長、「任せろ」との返信です」
「ははは、田上連隊長らしい回答だな」
「野田隊長、第71戦車連隊の戦術入りました。左右斜めと正面から兵士手前10m地点攻撃で蹴散らし、その後に城門破壊で乗りこむそうです」
「良いだろう。城門が破壊された後に戦車と共に入るとしよう」
・・・・
「第71戦車連隊全員に次ぐ、作戦は戦術指示通り、先に前に出ている兵を3方から囲み初手で無力化、なおかつ抵抗する様なら撃滅、その後、本部管理隊が城門突破する。続け。以上だ」「了解」
「よし。では待機だ、第7偵察隊が1台で近づく。それからだ」
「心得ています」
第7偵察隊から本部隊の染谷副偵察隊長が乗る23式偵察警戒車(23RCV)が1台でフマラ要塞港の城門に近づいていく。染谷は慎重に大きく迂回して横向きで交渉できる様に近づける。すぐ逃げる為である。
「我々は日本の自衛隊だ、街の明け渡しについて交渉をしたい」
「おのれ日本軍、過日の艦砲射撃によって多くの警備兵士達が死んだ。帝国など構わぬ。日本軍を血祭りにあげるまで。勝負しろ」
「これ以上の犠牲を日本は望まない。大人しく武装解除を提案する」
「そんな事知る事か」
「こりゃダメだ。田上連隊長にお任せするとしよう。戻るぞ、最大速度で退避開始」
23式偵察警戒車は慌ててスタートして、やがて5キロ先まで戻っていく。
「交渉決裂、対処開始お願いします」
「おぅ任せろ」
第71戦車連隊は90式と10式で構成されている。本部管理中隊は10式戦車のみである。
所定の戦術表示に従って、警備兵から2Kmの距離を取り、第1戦車中隊は斜め左から第2から第4戦車中隊は中央を、第5戦車中隊は斜め右から、全車両が多目的対戦車榴弾(HEAT-MP)を装てんする。
砲撃目標は敵兵手前10mに設定する。
「全隊、城壁に逃げ込まれない様に1発で無力化するぞ。各隊目標指示」
「第1中隊準備完了」「第2中隊準備完了」「・・」各中隊の14両は全て目標位置を入力し、70両の90式戦車及び10式戦車から一斉に射撃をする。
「なっ」警備兵達は黒馬車についている砲が光ったのを見た。
広範囲に目標を散布させた結果、戦車から放たれた砲弾は2Km先の目標座標に次々と着弾する。着弾と同時に砲弾自体が炸裂し、中に入れているワイヤーや鉄球に砲弾破片がまき散らされる。
ズドーン。爆炎が広がり、大きな振動がフマラ要塞港を揺らす。70機発の砲弾が破裂した白煙で一帯は見えなくなる。
「よし、効果測定、次弾装填、弾種HEAT-MP、待機」
対人戦闘では攻撃力で弱点のある多目的対戦車榴弾(HEAT-MP)ではあるが、70両からの弾幕により警備兵に負傷者が多数確認される。
「第7偵察隊、田上、送れ」
「こちら染谷。送れ」
「初手ありがとう。敵兵多数負傷確認。再交渉を頼めるか」
「了解、行きます」
再度、染谷の23式指揮通信車(RCV)は警備兵に向かう。
「まだ戦いますか」
「わかった、我々が敵でないのは充分に理解した。無念だが解散する。おい負傷兵を担いで救護部屋に運べ」
「解ってもらって感謝する。開門願いたい」
「くそ、すぐに開ける。薬とかあるか」
「はい、お持ちします」
大きな砲撃の振動にフマラ要塞港の住人も家を飛び出して城門の付近を見る。
白煙が広い範囲に立ち登っている。
「連隊長、こちら染谷、開門します」
「了解、先に入る」
「お願いします」
連隊無線で「戦闘終了、他の中隊は本部管理中隊の為に道を空けろ。本部管理中隊から入場する」
「了解。行きます」
「車長抵抗は無いと思うが警戒してくれ」
「了解、警戒しつつ入場」「車長前へ」「入ります」
擦れる大きな音がして、フマラ要塞港の城門が開いた。
田上戦車連隊長の乗る10式戦車を先頭に街に乗りこむ。フマラ要塞港の住人は驚いて皆座り込んでしまった。
「なんだあの黒馬車は・・早い」
「扉は開いたぞ、先に行く、第7偵察隊もついて来てほしい」
「了解。田上連隊長。第7偵察隊続きます」
田上戦車連隊長が先頭に、兵士には機銃で牽制して街に戦車を乗り入れる。
続いて第7偵察隊が突入する。
直ちに兵士は武装解除して一か所に集め、鎮痛剤を渡して飲ませる。
衛生兵は敵兵士を見てやれ、警戒を怠るな。
第7偵察隊斥候小隊は警備兵を無力化して負傷した敵兵の手当てを行っている。
敵兵は斥候小隊の22式装輪装甲車(22APC)に囲まれて震えている。
「あんた達、あんな攻撃力を持っているのに、負傷兵の手当てをしてくれるとか・・日本は御人好しだな」
「はは、我々は敗戦した兵を、更に苦しめる事はしません」
「そうか・・ありがとう」
「斥候小隊から報告。敵警備兵89名生存、10名戦死。負傷者25名。以上」
「偵察本部了解。敵警備兵は武装解除の上、監視を続行。斥候小隊の2個分隊は偵察隊に合流」
「了解」
大きな戦力で100人近い警備兵を1回の攻撃で無力化して、しかも門の外で敵の手当てをする日本兵・・
その様子を街人達は呆然と見ている。
目の前に大きな鉄の黒馬車に砲が付いた物が凄い速さで通り過ぎる。それが何台も・・・
「帝国は負けたのか・・・・」住人は頭をかかえ、ひざまずく。
街人に案内をさせて領主の館に誘導をさせる。
「あの大きい建物がフマラの領主、ソノム・ドン・ソリア伯爵様の館です」
「よし解った。
フマラの住人には、我々は何も手出ししないから安心して欲しい。奴隷は自衛隊に渡してほしい。
できれば皆にも伝えて欲しい。
帝国と日本の戦争は終わったのだと、皇帝は敗北を認めたと伝えてくれるか」
「わっわかりました。終わったのですね」
「よし、行くぞ」「了解」
第1戦闘偵察小隊の90式戦車で門を破壊し屋敷に偵察隊が突入する。
「第1戦闘偵察小隊、斥候分隊は屋敷探索、第2戦闘偵察小隊は屋敷外の建物全て探索、第3戦闘偵察小隊は裏からの逃亡者を確保」
「了解」
屋敷での要人確保作戦は要塞都市ハリタで経験済みである。
「隊長、第1小隊報告。領主が見当たりません。その他家人と使用人は確保しました。
地下に通路があるとの事、探索します」
「了解。慎重に行って欲しい」染谷は野田隊長に報告する。
「使用人から地下通路の存在を聞きました。港に通じているそうです。これから追いかけます」
「野田だ、地下通路は罠があるはずだ慎重に行ってくれ。ダメなら増援をする」
「第1小隊了解。斥候分隊と共に行きます。無線が途中で切れると思いますが有線を引いてください」
「了解、電子偵察小隊を同行させる。有線は彼らに任せて欲しい」
「第1小隊了解。電子偵察小隊は我々の後ろを守ってほしい」
「電子偵察小隊了解、センサー班を同行させる」
「第1小隊了解。地下入り口に付きました。これから潜入します」
「第7偵察隊野田から第71戦車連隊、送れ」
「こちら田上だ、野田隊長何かあったか」
「ええ、重要人物が屋敷を抜け出し、地下通路から逃走しています。一応港に通じていると報告はありましたが、フマラ近辺も探索をお願いします」
「了解した。港に2個中隊、街周辺に3個中隊を派遣する。城門付近は俺が見張る」
「はい、お手数かけます。以上」
「おぅ任せろ」
第71戦車連隊は2個中隊を港警備に行かせ、3個中隊は城壁外を巡回している。
もちろん、田上連隊長以下、本部管理中隊は10式戦車15両で城門付近を警備している。
「第7偵察隊野田だ見つかりそうか」有線でかける。
「電子偵察小隊センサー班、門脇です。まだの様ですがもうじき港と思います」
「第7偵察隊、第71戦車連隊田上だ、港で不審者確保。すぐに見分を頼む」
「第7偵察隊野田了解。すぐに使用人と第2戦闘偵察小隊を向かわせます」
「田上了解。ねずみは港で繋いである。以上」
「お手数おかけします。以上」
「聞いた通りだ。使用人2名を連れて港に第2戦闘偵察小隊は急行して欲しい」
「第2戦闘偵察小隊了解。直ちに向かいます」
「電子偵察小隊センサー班、野田だ、ネズミは港で拘束中。そのまま探査を続けて港に抜け出て欲しい。車両は届ける。以上」
「電子偵察小隊センサー班、門脇、了解です。伝えます」
・・・・
「第2小隊より本部、人定終了。フマラの領主、ソノム・ドン・ソリア伯爵様と確認。他5名を確保」
「本部了解。5名?役割は何か」
「荷物運びです。伯爵の財産との事」
「了解全て回収。トラックを向ける」
ありがとうございました。
やはり戦闘書かないとザワザワします。