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戦闘国家日本 (自衛隊かく戦えり)  作者: ケイ
第1章 日本転移と自衛隊激闘編
120/251

第116話 ミソラ・ロレンシアの冒険 その10

第116話を投稿します。

ミソラ達の旅も終わりを迎えそうです。

あっ長いです。15000文字突破してしまいました。すいません。


 ミソラ達はトレルラ村でのスケルトン事件を解決して、その原因となったエルフのソミアちゃんを連れて港町ドルステインに向かっている。

 港町ドルステインにて海上自衛隊にソミアちゃんを任せて、ハイエルフに奴隷紋を取って頂く為の旅である。


「ねっミソラ、あとどのくらい」ミリナは疲れて来た様だ。

「まだ出発したばかりですよ。お腹空いたの?」


「お腹空いた。腹ペコリン」

「どこでそんな言葉覚えた」ドネルグが笑いながら聞く。


「ドネルグには教えない。イーだ」

「今日の食事当番、俺なのだがな」

「おっドネルグ様。感謝尊敬しておりまする」

「変な言葉やめい。気持ち悪い」

「いいじゃん」


「ははは」エルフのソミアちゃんが笑う。

「ソミアちゃん笑ったよ。良かった」


「ミリナ偉いぞ」トムスに褒められ、少し赤くなる。


「あと、300Km位かな。もう少し行くと森が切れるからそこで食事ね」

「お嬢、了解した」ドネルグは元気よく歩き出す。ミリナがトボトボ歩くのは相変わらずだ。


「みんな、ここから西に行くと街道に出るよ。それを南に行くと港町ドルステインに行けるよ」

「お嬢、街道に出て大丈夫なのか。トレルラ村の人にでも見られたらソミアちゃんの事ばれるぞ」


「ドネルグの心配は解るけど、街道を歩いたほうが早く着けるし、それに森で盗賊にも出会ったら、いろいろ戦いにくいしね。それとトレルラ村はまだ収穫しているから、街に売りに行くのはまだ先だと思うよ」

「お嬢がそう言うなら従うけど心配だな」


「ドネルグ、いざとなったら逃げるさ。ははは」

「タトルは足が速いからいいけどさ。俺は荷物が重いから無理だよ」


「無限収納持ちなのに何が重いだと、普段の鍛え方が足りないだけだろ」

「タトル、夕飯抜き決定」「おいおい、それとこれは違うだろう」

「いやタトル抜き」


「よしわかった、盗賊が出たらドネルグを囮にして、我ら逃げるからな。覚悟してくれ。短い人生だったな」

「おい、勝手に殺すな」


「そうだよタトル、せめてトネルグを相手にぶつける位やっても良いのではないか。時間稼げるし」

「良いアイデアだトムス。それで行こう」


「はいコントはおしまい。トネルグが太っていて足が遅いからって、そんな使い方はダメよ」

「お嬢、そこまでみんなは言ってないぞ。お嬢が一番傷つく」


「すまない。つい」

「お嬢、「つい」ってなんだよ。ますます傷つくぞ」


「「「ははは」」」

 ミソラ一行は楽しい冒険旅行を堪能していた。


「みんな街道が見えたから、夕食の準備ね」

「へーい姉御」

「むっ「お嬢」も「姉御」も嫌いだな」

「お嬢はそれで怒っていたのか。いまさらわかったぞ」トネルグ遅くはないか。


 一行は夕食を終えて、また歩き始めていた。

「街道の方がすすむの早いよね」急にミリナは元気が出て来た。夕食なのか街道なのかどっちだ。


「みんな、この街道北はゾーマ・ラシアス城塞都市行きだから、警戒してね。敗戦した帝国兵が盗賊になっているとトレルラ村長のハーディさんが言っていた場所だよ」

 そんな事を言っている傍から「ミソラ、誰か来る」ミリナの探知に何かがかかった。


「みんな警戒・・・」



「お嬢ちゃん達、こんな夜に危ないねーそれにエルフがいるねー久しぶりに金になりそうだ」

 帝国の鎧を着た盗賊らしい夜盗が1名現れた。


「危ないから荷物全部とエルフを置いて行ってくれたら見逃すよ。おれら強いよ」


 ミソラは無言で剣を抜き、炎を纏わせた。

「魔法なのか、くそ。お前ら出てこい」

 森の中から15名程の夜盗が出て来た。


「夜盗の話をしていたら本当に出て来るとは、こりゃお前たち可愛そうに」トムスも剣を抜きながら言う。

「トムス、タトル、ソラ、ミルネ行くよ。ドネルグとミリナはソミアちゃんを守って」「あいよ」


 夜盗達は戦いなれているミソラ達に少しひるむが向かってきた。

「くそー、お前たち纏めてやってやれ」

 15名の夜盗はミソラ達を半円隊形でにじり寄ってくる。

「今だミルネ」

 ミルネは「ファイアーサークル」を左側の夜盗の4名にかける。

「うわ、魔法だ。熱い」

「そうか熱いか、なら」ソラは水魔法「レイン」で右側の盗賊5名をずぶ濡れにすると、氷魔法「アイスガイア」を唱えた。盗賊は凍り付く。

「足が動かん。助けてくれ」

 濡らしたことで盗賊は広範囲に凍り付いた。


「さて他の者は動けない様だが、お前達はどうする?」

 ミソラは剣を振りかざし、残った盗賊6+1名を相手にする。

 トムスとタトルはミソラの横に立ち盗賊達と正対してけん制している。

「女、剣で勝負するのか、止めて置け帝国でも屈指の剣使いのトリル様だぞ」夜盗の一人が言うが・・

 言っている途中でミソラはスーと動いてトリルの横胴を薙ぎ払った。

 帝国支給の鎧に(ヒビ)が入る。「なってこった」

「次は鎧耐えられるかな」ミソラは再度剣を構える。

「お嬢、俺たちも」

 と言うとトムスとタトルは剣でトリル以外の夜盗に対峙する。

「ミルネ、ソラ、弱くなったらお願いね」ミソラは叫ぶ。

「ミソラ任せて。ブリシアシティー以来の盗賊討伐よ、腕が鳴るわ」ソラが張り切っている。


「なっお前たちはアトラム王国の冒険者なのか」

「こら、ソラ。ダメだろ」「あらー、聞かなかった事にして」と言うが遅いぞソラ。

「お前達、捕らえて帝国に渡してやる」


「できるのかしら。その前に自分の心配が先だと思うけど」ミソラはトリルへ更に、にじり寄る。

 良い間合いとなった所で、ミソラは高速で踏み込み、もう一度横胴を払った。

「うぐ・・鎧が・・」

「その鎧もう使い物にならないけど大丈夫?」

 ミソラは先に払った横胴を正確に再度はらい、剣と熱で鎧の横部分を壊していた。


「それに、トリルとやら、腹から血が出てるよ」

「わかっている。だが負けたら俺たちは死刑だ。なら尽きるまでやるしかないだろう」

「そうですか。皆さんもそれで宜しいのですね。なら何も言いません。ここで死んで悔い改めなさい」


「お嬢、そろそろ決着付けよう」とタトル。

「みんな終わりにしましょう」

 ミソラ達は一斉に動き始める。

 ミルネは「ファイアーサークル」で足止めしている夜盗に対して「ファイアーフラッシュ」を放ち、4人の全身を燃やした。

 ソラは、足を凍らせていたが、更に「ウインドカッター」を次々と繰り出し、夜盗の胴体を、首を、切り刻んでいく。

 トムスとタトルは対峙した6名の夜盗に剣技で次々と切り刻んでいく。

 夜盗にはまったく良い所がない。


「トリル、お前ひとりだけになったぞ、私が相手するから覚悟しろ」

 ミソラはロレンシア流奥義、炎を纏った剣で高速突きを繰り出しトリルの鎧にたくさんの穴を開けている。

「うわー」

「声を上げる余裕があるのですね。なら、これで最後です」

 ミソラはロレンシア流奥義、「かぶと割り」を行う。

 ミソラは高速で飛び出し、突然高く飛び上がり、炎を強くしてトリルの兜を2つに切り裂く。その刃は上半身までを切り裂いた。

「こえー、お嬢の「かぶと割り」俺らでも逃げられないのに、トリルかわいそうだな」とタトル。

「タトルにもやりましょうか」

「えっ遠慮します」

「そうですか、つまらないわ」

「お嬢、冗談に聞こえないぞ」

「ふふふ」


「みんな怪我はない? あればミリナに頼んでね」

 ミソラ一行は、街道脇の荒れ地に夜盗の死体を集めて、持ち物を検査している。

「お嬢、港町ドルステインの通行証があるぞ。こいつら本当に帝国兵士だったようだぞ、「帝国第5師団第1中隊第2小隊トリル」と書いてあるぞ」

「それ、いらないでしょ。燃やしてしまって」

「あいよ、お嬢」

 トネルグは自衛隊に貰った「ガソリン」を死体にかけて、同じく貰ったマッチで火をつける。

 

 ・・・・

「大きい焚火だね」ミリナが近寄ってくる。ソミアちゃんも寄ってくる。

「帝国兵士にたくさんいじめられたの」

「そうかソミアちゃん苦労して来たものね」

「だけどもう大丈夫。ソミアちゃんをいじめる兵士達はミソラがやっつけてくれるよ」

「ミソラさんかっこよかった。ミルネさんもソラさんも魔法凄かった。トムスさんにタトルさんも剣凄い。

 皆さんかっこよかった。こんな仲間がいればミミも・・・」

「泣かないでソミアちゃん。傷ついたらミリナが聖魔法で直すからね」

「ありがとうミリナさん」


 ・・・・

「あっドマフラ来た」「やれやれまたかよ」

「そりゃ血の匂い嗅いで来たのさ」

「ミソラやるか」

「そうね、肉少なくなってきたから良いのでは」

「よしタトル俺たちでやるか」

「おうよ、人間相手だと物足りんからな。冒険者の性と言う物だな」

「タトルいつもの様にやるぞ」

「あいよ、相棒。ミソラは撃ち漏らした時にお願いする」

「撃ち漏らしたら明日の朝ごはん抜きよ」

「お嬢、そりゃないよ」


「タトルだけ飯抜き」「決まりかよ」

 ドラフマが森から死体の血を目掛けて飛び出してくる。

 6m級の大物だ。

「こんな大きいの居たのか」と言いながらトムスが1の剣で突き刺す。

 トムスの後ろからタトルが2の剣で横に薙ぎ払う。

「タトル、脂肪厚いから刺せ」「了解」

 ドマフラの後ろに回り込み、トムスが幅広剣で刺す。その後ろからタトルが細身の剣で心臓の位置を的確に刺す。

 ドマフラは咆哮を上げる。「ウォーーー」両手で剣士二人を薙ぎ払う。

 二人は後ろに飛びのき、間合いを開ける。

「タトル心臓に届いていないぞ」「わかっている、脂肪厚すぎ」

「タトル手伝うよ」そう言うとミルネはタトルの剣に炎をぶつけ熱く熱する。

「助かるよ。ミルネ」

「もう一度だ」「ヤー」トムスが刺して牽制する。後ろから剣を真っ赤に熱したタトルが再度心臓を狙う。

「ズズズ」と脂肪が溶け出し、剣が体に飲み込まれていく。「ウォォォォォ」ドマフラは動かなくなった。

「やったか」タトルは剣に力を入れ更に刺す。何かが破れる音が剣に伝わる。

「もう大丈夫と思う」タトルは剣を抜いてさがる。


「あれに、ミミがやられた。私、木に登ってミミが死ぬとこ・・・」

「もういいよ。ソミアちゃん」ミソラはソミアを抱きしめる。


「はい解体の時間だよ」トネルグが解体ナイフをタトルに渡すと、綺麗に皮と肉をはがし、内臓は捨てて肉の塊にした。勿論血抜きもする。

「ソラ頼む」「あいよ」ソラは「フリーザーアイシング」で肉を冷凍にする。瞬間冷凍により肉の細菌繁殖が抑えられ、ドルネグの無限収納で時間を止めればいつでも新鮮なドマフラの肉を食べられる。

 食べる時は、ミルネの火魔法にて解凍しながら表面をこんがり焼き、肉汁が出ない様にしてから弱い炎で中まで焼くのが普通である。

「えっミミを食べたドマフラが食材になっている」

「ソミアちゃん、世の中弱肉強食なのよ」と偉そうにミリナが説明する。「ふんふん」

「いや、ソミアちゃん、ミリナは食べる専門だから、聞いても無駄だぞ」トムスが揶揄する。

「えー」

「世の中食べられれば良いのよ。食べられればね」ミリナは開き直っている。


「こまったわね。トムス穴掘って内臓埋めてくれる。これでは寝られない」

「お嬢、任せて置け」トムスは1m程の穴を掘って、内臓を中に投げ入れる。

「ミルネ頼むよ」「あいよ」ミルネはファイアーボールを内臓に投げつける。

 たちまち周囲に内臓の焼ける匂いが充満する。内臓が炭になる。

 急いでトムスは土をかけて埋め戻す。

「お嬢、これで良いか」「良いわね」

「一応少し離れてキャンプしましょう」

「お嬢、夜盗は届けなくて良いのか」

「誰も見てないからいいのではないか」とトネルグ。

「ふむ、なら良いが」


 ・・・・・

 一行は街道の分岐点まで来ていた。

「やっとついた。残り50Km位よ1泊でつくわ」

「了解だ、お嬢。港町ドルステインの後はどうするのだ」

「そうね、トネルグ。次はゾーマ・ラシアス城塞都市まで行って、そこから西に帝都まで行きたいと思っている」

「帝国と日本は戦争中だろ、大丈夫なのか」

「帝国が日本に勝てるわけ、ないじゃない。大丈夫よ」

 ミソラは一抹の不安もあるが、行くまでに終わっている筈と信じている。


 ・・・・

 ミソラ一行は港町ドルステインに入り、海上自衛隊ドルステイン駐留艦隊の本部建物に来ていた。

 外務省から預かった携帯電話で外務省に経緯を報告する。

 直ぐに返事があり、ドルステイン駐留艦隊の海自ドルステイン駐留艦隊参謀長の田代1等海佐に会って説明して欲しいと言われた。


 海自ドルステイン駐留艦隊本部建物は港に近い場所にあった。

 ここは元ドルステイン艦隊本部があった場所なのだが、艦隊司令のトーマス二世が海自に自ら引き渡したのだった。なにしろトーマス二世の艦隊は1000隻を超えていたのに今は160隻で、各港から借りた補給帆船を戻した結果80隻に戦艦エミリアが残ったアンバランスな艦隊は周辺のパトロールをしながら、海自ドルステイン駐留艦隊の護衛任務に就いていた。本部も少人数で良くなり、港に近い宿を借り切り新ドルステイン艦隊本部にしている。


 日の丸を掲げた、海自ドルステイン駐留艦隊本部建物に来ていた。

「誰か、名乗りなさい」

「すいません。ミソラ・ロレンシアと言います。外務省からこちらに行くように聞きました。田代1等海佐をお願いします」

「しばらく待て」「はい待ちます」

「久しぶりの日本人だね」ミリナがはしゃぐ、対照的にエルフのソミアはソラの陰に隠れている。

 ・・・・

「皆さんお待たせしました。参謀長の田代です。外務省から連絡を受けていますので、受付でお名前を書いてください」

 ミソラ達は1階の受付で名前を書き、全員に「訪問者」のプレートが配られた。

「帰るまで首に掛けていてください。帰りは受付に戻してくださいね。さっ2階に行きましょう」

「よろしくお願いします」

 ミソラ達は田代の案内で2階の応接に入っていく。広い応接に20人は座れるほどのソファーが並んでいる。

「どうぞこちらが良いでしょう。お座りください」

 そこは大きなソファーに正面がバルコニーで港が一望できる良い場所であった。

「すこしお待ちくださいね。司令もお連れします」と言うと部屋から出て行った。

「はい」

「ねぇミソラ、司令って此処で一番偉い人でしょ。ソミアちゃん保護してもらうだけなのに大げさすぎない」とミリナ。

「そうね、何か依頼でもあるのかしら」とミソラも考え込んでしまった。


 ・・・・

「失礼します」女性自衛官がお茶とクッキーを持って入って来た。

「ミソラ、クッキーだよ」

「ミリナ、一人2枚だよ。全部食べたらお仕置きよ」

「はーい」一人2枚でも十分に残る枚数だが・・


「お待たせした。こちらが艦隊司令の「藤田」です」

 艦隊司令の藤田司令と参謀長の田代がミソラ達の正面に座る。


「ミソラさん、お話は外務省から聞いています。なんでもエルフのソミアさんを保護したいとか」


「ええ田代さん、その通りです。トレルラ村で半魔人になっていたソミアちゃんを保護したので奴隷紋を取って新しい生活をさせてあげたくて、逃げ回らなくて良い生活を」

「お話は解りました」


 司令が話を始めた。

「ミソラさん旅は如何でした。楽しめましたか」

「ええ、いろいろな方にお会いして、いろいろな勉強をさせて頂きました」

「それは良かった。日本ではミソラさん達が講演した魔法や剣技に子供達が夢中で、ミソラさん達を主人公にしたRPGゲームまで発売され大人気です」

「ゲーム・・ですか」


「ええ、コンピータでミソラさん達を動かしてモンスターと戦うゲームです」

「へー俺たち有名人?」とタトル。

「そちらはタトルさんでしたね、そちらがトムスさん。それに御綺麗なお二人はソラさんにミルネさん。

 そちらがヒーラーのミリナさん。無限収納のドネルグさん。そちらが保護して欲しいソミアさんですね」

「司令詳しいですね」田代が感心する。


「いや娘たちが「ワールド・ミソラオンライン」の虜で時々やらされているのですよ。

 こちらこそゲーム内のキャラと皆さんがそっくりでびっくりしています。娘に自慢できますよ。本物に会ったと言えば。ははは」


「知らない間に日本でそんな事が」ミソラの名前が付いたゲームがあってびっくりしている。


「その内知るでしょうから先に伝えておきます。アトラム王国の王族一行が東京に滞在していますよ」

 田代は日本で起こっている事を伝える。

「えっスメタナ王が日本にですか」

「はい日本にです」

「と言う事は日本とアトラム王国は良い関係になっていると判断して良いですね」


「ええもちろん、昨日国会を「アトラム王国国交条約原案」が通って、今日か明日には締結される予定です。

 その後に天皇陛下と会見して頂き日本国とアトラム王国との国交締結記念の会が開かれます」


「安心しました。私たちがアトラム王国と日本の懸け橋になっている事が」


「それに、アトラム王国から留学団が100名と牧師と魔法教師に剣術士が来日しています。

 子供たちが魔法に夢中で、有能な日本人がいないか牧師に見て頂いていると聞きます」


「あらま洗礼するのですね。日本にはハイエルフ様も協力しているから良い関係ですね」ミルネは言うがソラとミルネの魔法が子供たちの憧れの的になっている事は伝えていない。


「ええ。その通りいろいろ行き違いもありましたが、ミソラさん達がアトラム王国代表として日本に来て、各地を慰問や講演を行った事で、日本にミソラさんブームが起きて、アトラム王国との交渉もスムースに進んでいます。

 日本は個別交渉に基づいて南ロータス港と王都の間に定期運行のバスを走らせていますよ」


「えっバスが走っているのですか、バスなら何時間で付けるのですか」


「実は大街道を作り、真ん中に高速道路を作りましたので5時間で王都に行けるはずです」

「えっ400Kmを5時間ですか。馬車で15~20日も掛かっていたのに」「ええ休憩を入れてそれぐらいです」

「うわー私たちの知っているアトラム王国ではなくなっています」

「それもこれも、ミソラさん達のおかげですよ」


「そうなのですね」


「ところでソミアさんですが、日本が責任もって宗谷特別行政区に届けたいのですが・・・」

 司令がすまなそうに伝える。

「どうしたのですか」


「実は我々もここに戻って来たのは最近なのですよ。帝国第2艦隊と戦闘になりましてこれを殲滅して戻ろうとしましたが、ドーザ大陸南の港に艦隊で砲艦外交せよとの命令で、戻れたのが2日前で現在全ての人員は補給や修理で出払っていまして、手がありません」


「そんな事が、帝国第2艦隊は全滅したのですか、凄い事です。これでアトラム王国艦隊は安泰ですね」


「ええ、帝国第1艦隊も無くなりましたからね。安泰です」


「あらら、第1艦隊迄ですか」

「ええそうです」

「司令機密ですよ」田代は慌てる。

「まっ誰かがミソラさん達には言うから問題ない」


「ところで、ミソラさん達はこれからどうするのですか」藤田司令が聞く。


「はい、ゾーマ・ラシアス城塞都市まで行って、そこから西に帝都まで行こうかと話をしていた所です」

「そうですか、それは残念です」

「何かありますか」


「はい、田代君お願いする」

「では説明します。我々も2日後に出港するのですが、それは帝都攻略作戦の一環です。

 その為に帝国・・いやドーザ大陸での戦闘が激化する可能性があり、民間人の通行は全面的に止まっています。ミソラさん達にも例外はありません」少し早かったかとミソラは後悔する。


「えっ港町ドルステインから日本に戻れと言う事ですか」

「残念ですがその通りです。みなさんの旅はここで終わりとなります」


「うーむ、ミソラ、戦火に巻き込まれるよりは良いのではないか。それに十分冒険旅行できたし。なあみんな」トムスが口火を切る。

「そうだなトムス。俺も久しぶりに楽しかった。ソミアちゃんも助けられたし満足だよ」


「タトルはソミアちゃん可愛いものな」

「トムスそれは言わない・・・」


「でソラとミルネは?」

「私たちも満足よ、それより日本に戻って温泉入りたい」「私も同じよ」

「そうか、なら戻りましょうか」


「儂らは聞いてくれないのかミソラのぅ」

「ドネルグは温泉にサウナ。ミリナはフルーツバイキングでしょ」

「いやーミソラは流石ですなー儂はうれしいよ」「ミリナどこの老人だ」とドネルグはつっこむ。


「藤田司令、これ以上の我がままは無理なようですね。私たちはソミアちゃんと共に戻ります」


「そういって頂けると助かります。この港町ドルステインにも温泉を作りましたから今夜は泊まって温泉堪能してください。明日、宗谷特別行政区の航空基地までお送りしましょう」


「有難うございます」


「ミソラさん1つだけお願いがあるのだが、私の娘たちは東京の学校に行っているのだが、ミソラさん達の講演の様子は動画サイトでしか見ていないのですよ。なので東京などの大都市でも公演を是非お願いしたい。

 また、スメタナ王にお会いしてください。これは防衛省からのお願いです」


「あっスメタナ王にお金出してもらって冒険者船団を作り日本に来ましたが、、、私たちが日本を旅行したばかりに王に報告がまだでした。いやー怒られそうで怖いです」


「ミソラさん報告は大切ですよ。報告が無ければ冒険者船団は役目を果たしたことになりません」

「藤田司令、その通りだと思います。戻り報告もしたいと思います」


「良かった。皆さん今日は我々が指定する宿屋でお泊り頂き、後ほど温泉にご案内します。ゆっくりしてください」


「有難うございます藤田司令。お子様たちにお会いしたらお父様は頑張ってお仕事していたと伝えますね」

「いやーははは」

「早速、田代君手配を頼むよ」

「はい、早坂にやらせます」「それなら安心だ」


「と言う訳だ。ミソラさん、旅が終わってしまって申し訳ないが、日本にも事情があるから我慢して欲しい。

 それに大都市での講演頼みましたよ。子供たちが待っています」

「ミソラ違う楽しみが増えたね」


「ミリナ、クッキー全部食べたでしょ」

「おいしかったんだもの。久しぶりで」


「日本に帰ったら、魔力が枯渇するまで講演させるから覚悟しなさい」

「イヤー、ミソラ、前回枯渇して倒れた時、ほっぺにグルグル書いたでしょ。あれソラがやったの忘れてないから」

「次はハート書いてあげる」とソラ。「それもイヤー」

「そぉ、ピンクで塗りつぶしてあげるのに、きっとかわいいよ」「ムカー」


「ははは、本当に仲が良いパーティーですね」田代は笑っている。藤田も笑う。


 ミソラ一行は後に現れた早坂三等海佐に案内されて宿屋に入った。

「皆さん、ご支度できましたら食事の前に温泉にご案内しますね」

「早坂さんも温泉入りますか」

「まだ私は仕事がありますから、仕事終わりに入りますよ。広い浴槽の日本式温泉ですよ」

「それはますます楽しみだ」「ドネルグは温泉と食事が何よりの楽しみだものね」

「そうそう」「みんな荷物持ちを舐めるな。持たすぞ」「ははは、荷物置いて逃げるから大丈夫」

「ううう、温泉行こう」トネルグはいじめられキャラだが可愛がられてもいた。


 ・・・・

 そして翌日。

「温泉広くて良かったね。しかも夕食が日本料理だったよ。バイキングで食べ放題とか、ここは日本かって感じ」ミリナは朝から上機嫌であった。

「昨日夜にも温泉行ったよ。早坂さんもいて、一緒に女湯に入った」

「えーミソラずるい。私も行きたかった」

「だってミリナ食べ過ぎで部屋戻ったら、すぐに寝ていたじゃない」

「そうだった」

「ミリナ起こさない様に、ソラ、ミルネと私で行ったのよ」

「あらーソラとミルネもなのか」「お子様じゃないからお腹パンパンまで食べないよ。太るし」とソラ。

「ミルネよく食べ、良く寝る、良い子」

「自分で言っていれば世話ないぞ」「ドネルグには言われたくない」

「なんでよー」


「はい、みなさんおはようございます。昨日はよく眠れましたか?今日は海自ドルステイン駐留艦隊の旗艦「ひゅうが」にオスプレイが迎えに来ますので、それにて宗谷特別行政区に行きますよ。

 では乗艦しましょう」


「お疲れ様です」

「では皆さんは4番ポートでの乗りこみになりますので、飛行甲板に行きましょう。迷いますからついて来て下さい」「はーい」ミソラを先頭に一列に並び付いていく、もちろんソミアちゃんが主役なので列の真ん中に入っている。


 飛行甲板に着いた。早坂3等海佐は大きな声で、「到着したら乗りこんでください。給油後に飛び立ちます。お気をつけて。縁があればお会いしましょう」


 やがて北の山脈を避けてオスプレイが着艦してきた。

 ミソラ達は後部ドアから歩いて乗りこむ。

「これで冒険旅行も終わりか」ミソラはぼそっと呟く。

 サイドに作られた簡易な折りたたみいすに座りベルトをはめる。

「給油が終わり次第飛び立ちます」と言われてから30分は待っている。

 

 突然エンジン音が大きくなり、ソミアちゃんがミソラの手をぎゅっと握る。

「大丈夫よ」とだけ言う。


 やがてふわりとオスプレイは飛び立ち、上空でローターを飛行モードに切り替えて高速で宗谷特別航空基地に戻っていった。

 450Km/hの巡航速度で約3時間の旅であった。綺麗な山並みを左に見ながら飛行を続けた。

「あそこ歩いていたんだな」とタトル。

「こんなきれいな景色だったのね」とミルネ。

「あの辺が「神秘の洞窟」だよね」

「うう、ミリナそれは言わないで」

「たってミソラの目的だったじゃない」

「そうだけど・・日本に迷惑かけて・・・」「じゃもう言わない」


 やがて大きな街を飛び越し宗谷特別航空基地に着陸していた。


「戻って来たねー、なんか久しぶりって感じ」

「ミリナは太って戻って来たぞ」とドネルグ。

「そんな太ってないよ」「そうかー怪しい」

「ドネルグ嫌い」「ふふん、太ったな」「イーだ」


「さっ皆さんこちらにお願いします」

 前は宗谷岬からトラックに乗せられて、大三角州に作られた分屯地にやって来ていた。

 その時とは違う建物なのだが、前に入った建物の隣であった。


「冒険旅行お疲れ様でした。陸自の佐竹3等陸尉です。みなさんの手配をさせて頂きます」

「よろしくお願いします」

「では、本日のルートは、まだ昼前ですからハイエルフの里の往復で宜しいですね」

「はい、ソミアちゃんの奴隷紋を族長に取っていただきたく思います」

「了解しました。早速行きましょう」

「佐竹さんが運転するのですか」

「はい、これでも大型自動車免許持っているのですよ。今日は4WDのバスを借りていますから、それで行きましょう」

 佐竹3等陸尉はどこかに無線で連絡すると、みんなの前にマイクロバスを運転してきた。

 ドアを開け座席に誘導する。

「道中揺れますからシートベルトはつけたままにしてください」

「はーい」

「では出発」

 車内では話が盛り上がっていた。

「またハイエルフ様に会える。嬉しいな」

「ミリナ燥ぎすぎ」「えーと女神教の敬虔なる信徒ですから仕方ない事です」

「喋り方、ミリナ変だぞ」「信徒のつもりなのか」


「信徒ですって。トムスもタトルも嫌いですわ」「「うえー」」


「皆さんそろそろ着きます。いったん止めてハイエルフ様に許可を貰いますね」

「前回は森から突然現れて反撃もできなかったのだが、今は連絡できるのか」

「ええ、前から自衛隊に協力頂いているので、今回は村に無線を付けたのです」

 ・・・

「あっ許可が出ましたよ。行きます」

「普通に村が見える」

「許可貰ってますから結界は解かれていますよ」


 ・・・

「族長様、お久しぶりです」

『みな変わりはありませんか。その子ですね。』

「はい族長様、この子の奴隷紋を取りたくて参りました」

『これは・・一度「魔」に落ちていますね。』

「はい、半魔人になっていた所を助けて連れてまいりました。難しいのでしょうか」

『できますが、魔が強いと魔に魔素が取られ奴隷紋が綺麗に取れない事が偶にあります。』

「ですが、奴隷紋を付けたままではかわいそうなので、お願いします」

『ではこちらへ』

「族長様の許可が下りましたよ。ソミアちゃん族長の家に入りましょう」

「みんなはそこで待機ね」「はーい」

 ミリナは前と同じようにドネルグからスマホを借りて、村中を写真に収めている。

「なぁトムス、ハイエルフ様達、顔似てないか、前にも思っていたのだが」

「タトル失礼なこと言うなよ。聞こえるだけでなく考えるだけで判ってしまうのだから。余計な事は考えない」

「しまった。そうだった」


 ・・・・

『奴隷紋は取れましたよ』

「ミソラどうだった」とミルネが聞く。

「別に大丈夫だったよ。魔に飲み込まれている期間が短かったから問題なかったみたい」


「そうか良かった。ソミアちゃん普通の生活にお帰りなさい」

「ソミア・・少し怖かった。でも奴隷紋取れた。嬉しい」

「そうか良かったな。大三角州の宗谷特別行政区には獣人やエルフ、ドワーフが住んで、みんな仲良く暮らしていると聞くよ。ソミアちゃんも早く仕事と友達見つけて幸せな生活してね」

「ともだち・・できるのかな」


「自衛隊の人が沢山の奴隷エルフを保護して、みんな奴隷紋を消して生活しているそうよ」

「仲間がたくさん・・楽しく生活できるかな。ミミも・・・」

「うんうん、ミミの分まで楽しく生活しなくてはダメだぞ」


「ソミア頑張る」


「族長様ありがとうございました。これで東京に戻れます」

『はは、良い事である。実は私たちも呼ばれているのです。東京に。』

「えっ族長様もですか」


『ええ、アトラム王国の方々が謝りたいと申しているのです。別のハイエルフが起こしたことなのですがね。その氏族は何処にいるのかわからないので、私たちが呼ばれました。』

「そうなのですか。東京までご一緒できますね」


『自衛隊に任せているのでわかりません。』

「そうですか。・・・無理言っても仕方ないですね。本日はありがとうございます」


『また困ったら来てください。』

「ミソラさん達、用事は終わりましたか。ハイエルフさん達もバスでご一緒しますよ」

「そうなのですね。族長ご一緒らしいです」


『わかりました。』・・・『族長様お呼びですか。』『東京に行きます。あなた方も支度をしてください。』

『わかりました。族長様についていきます。』『マリアは私が不在の間に族長代理をお願いします。』

「はい分かりました。お気をつけて」


「今「マリア」さんって聞こえた」


「あっ私が説明します。マリアさんは自衛隊に協力頂いているので、「マリア」さんと皆が呼んでいます。

 それから族長と同行する族長の娘さんナナさんに呼び捨てですがリナ、ミーナ、レイナさんが今回東京に行きます。前に外務省で便宜上の呼び名を付けさせていただきました。

 それからヒナタさんは現在第5師団で自衛隊に協力頂いております。こんな感じです」


「佐竹3尉はハイエルフ様に詳しいのですね」とミソラ。

「はい、内緒ですが「ハイエルフファンクラブ」にも入会しています」


『なんだか、日本人の間で人気が出てしまって、ファンクラブが必要だとかでヒナタに勉強させて作った組織です。』


「そうなんです。会員数は200万人を突破しています」佐竹3等陸尉は胸を張る。

「変なの」ミリナから漏れる。


「いや、ミソラさん達も非公式のファンクラブがありますよ」

「えっファンクラブですか」

「ええ非公式ですがSNSで活発に意見交換されています」

「因みに」「もちろん入っています」佐竹3等陸尉は何処までもオタクである。

「あらま」


「ではミソラさん達とハイエルフの皆さま、出発しますのでバスにお乗りください」

 一行は佐竹3等陸尉の運転で宗谷特別行政区に戻っていった。

 バスは宗谷特別行政区庁舎前で止まり、全員大会議室に集められていた。


「ミソラさん達、族長様、ソミアさんを自衛隊で保護しますので、これでお別れです」


「ミソラさん、トムスさん、タトルさん、ソラさん、ミルネ姉さん、ドネルグさん、ミリナさん。

 お世話になりました。またここに来たときは会いに来てくださいね。

 それにハイエルフ族長様、奴隷紋取って頂いてありがとうございます。

 これからここで普通に生活ができます。皆さん本当にありがとうございます。

 会いに来てください。(泣)」


「ソミアちゃん、また必ず会いに来るから、きっと来るから。友達沢山作って紹介してね。

 元気でね」ミソラも半分泣いている。


「では別れは惜しい物ですが、この辺で、ソミアさんには日本政府が責任を持って仕事と生活を保障しますから。では」佐竹3等陸尉はソミアちゃんを連れて出て行った。

 ソミアちゃんは深いお辞儀をしてから泣きながら佐竹3等陸尉に連れていかれた。


「ソミアちゃん行っちゃったね」ミリナも元気がない。


『別れは悲しい物です。ですが今回は幸せへの一歩。皆で祝福しましょう』


「族長のいう通りです。日本は良くしてくれます。東京で大学まで通わせてくれた私が言うので間違いありません」とナナが言う。

「えーとナナだけでなく、族長以外の3人も大学に行かせてもらったの。それからここにはいない「ヒナタ」も。日本は人種的に良い人たちです」


「そういえば族長様は思念で、それ以外の方は大陸語ですね」とミソラ。


「大学で勉強しましたから、日本語もしゃべられますよ」『本当は思念で思えば言葉は必要ないのですが、でも驚かれるので話しています。』とナナが言葉と思念で説明する。


「すごいですね。大学か・・私も日本で勉強したいな」ソラがポツリと言う。


「東京で何か進展があるかもしれませんから、希望だけ持って東京に行きましょう」とミソラ。

 実はミソラも大学に興味がある。


「お待たせしました。明日10時発の特別機が用意できましたので、これからホテルにご案内します。

 明日はホテル前にお迎えに伺います。東京に行きますからご用意をお願いします」

 女性自衛官に説明されて、ミソラと族長の一行はホテルに向かった。

 各自にホテルが用意した部屋は、高級そうな部屋であった。


「本日は当宗谷インペリアルホテルにお泊り頂き光栄にございます。

 本日は20時より最上階の鉄板レストラン「すずらん」におきまして特別メニューをご用意させて頂いております。

 ハイエルフの皆さまには肉以外のメニューもご用意しています。

 どうぞごゆっくりと滞在ください。困りごとがあればフロント「9」番をコール頂けると直ぐに対処いたします」


「ねっトネルグ鉄板レストランってなに?」ミリナが聞く。

「わからん、鉄板を料理するのかな。食えるのか」


「あははは、鉄板で焼いた料理ですよ」ナナが説明する。


「ありゃま」ドネルグはバツが悪そうだ。


 鉄板レストランで大騒ぎしたミソラ一行はハイエルフと共に宗谷特別行政区空港から、政府特別機で羽田に向かっている。


 ミソラ達に苦難が待ち受けているとも知らずに、気分は浮かれていた。

ありがとうございます。

ハイエルフ達もミソラ達も東京に向かいました。

一体なにが待ち受けているのか・・少しだけ嫌な予感がします。

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― 新着の感想 ―
[気になる点] >「こまったわね。トムス穴掘って内臓埋めてくれる。これでは寝られない」 こんな時こそ、内臓なんてまとめて収納魔法に放り込んでもそれほど収納スペースも取らないだろうし、収納しておいて翌…
[一言] 更新お疲れ様です。 順風満帆?なミソラたちの冒険行も、戦局の激化で断念せざるを得ず(TT) ハイエルフやミソラたちのファンクラブ(^^;; ラストの一文が気になります(><) 危険と隣り…
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