なんでもない
意味のわからないものを書きました。すいません。
なんでもない、なんでもない。
僕はそう、呟いた。
誰にも聞こえないくらいの小さな声で
何度も、何度も繰り返した。
色々な気持ちを吐き出すかのように
壊れた人形のように
何度も、何度も、繰り返した。
僕には感情なんてものはない。
だから痛みも辛さも悲しさも感じないはずだ。
なのになんでか感じてしまうのだ。
だから自分に言い聞かせるように唱え続けるんだ。
──この声が枯れるまで
ずっと、ずっと
「なんでもない なんでもない」、と。