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第5話 変化を拒む者

どうも

「無計画無付箋行き当たりばったり何にも今後の展開を考えていないゴミクズ作者」ガチ勢の

χダニャンです。

今思ったんだけど年明けして一番最初に完結させる作品が

バッドエンドってどうなの?まぁいいや。

そもそも、なんで本編より過去編のほうが長くなってるの?

え?なんなのこの作者頭沸いてるんじゃないの?


現在評価ポイント 22

ブックマーク   4


最終回で0になる自信がある。

その位には酷いエンドを迎えるからね。


前作 狐につつまれては散々前書き後書きでバッドエンド臭を漂わせてたけど

今回は本当に救いない終わり方させる。

さらば、評価ポイント、さらばブックマーク!!

消えてしまう前にまんべんなく頬ずりしておこう・・・!!


生存枠が全部で5枠 その内二つが最後にポッ出するヤツとヘレン

残りの3枠を予想しながら読んでみてくださいな。

死んでほしいキャラと生きてほしいキャラ居たら

メッセージくださいw多分嬉しさで半日はにやにやしながら

そのメッセージ眺めるので(笑)


初めてお城の外に行くことになった。本当に突然だ。しかもお父さんとお母さんは一緒じゃないらしい。本当はお父さんとお母さんが一緒じゃないと嫌だけど、お父さんとお母さんが私のことを想って準備してくれたから、外に行くことにした。


預言士さんがコッソリ教えてくれた事がある。本当は私は生まれてはいけない命だって。それでもお父さんとお母さんは私を殺さないでいてくれた。だから、何があっても私を大切にしてくれる二人に余計な心配を掛けたくなくて。いつでも、どこでも元気なフリをした。平気なフリをした。辛いことは一人で飲み下して本当に誰も居ない所でだけ泣くようにした。ずっと、ずぅっと『良い子』のフリをした。


だからきっとお兄ちゃんは『良い子』のフリをする私を嫌う。仕方ないとことだと思う、お兄ちゃんに注がれるはずの時間を半分も私が奪ってるから。生きていてはいけない命のクセに。


・・・私が黙っていなくなったらお父さんとお母さんは心配するのかな?それとも・・・喜ぶのかな。考えても、私には解らなかった。


「ルミア様~!支度出来ましたか!?」


突然ドアが開いてヘレンが入ってきた。いつもはちゃんとノックするのに。私とのお出かけ、楽しみにしててくれたのかな?


ヘレンも私に優しくしてくれる。いつも可愛いって言ってくれるから好き。だから、この人にも迷惑をかけては駄目。


「うん!出来た!!お外楽しみ!!ヘレンは?」

「準備万端だから来たんですよ!行きましょ行きましょ!」

「はーい!ねぇ、お外で何するの?」

「えーっと・・・ノープランです!!」

「のーぷらん?なんか面白そう!!」


そんな気の抜けた会話をしながら廊下を歩いてゆく。その光景を召使いたちは微笑ましく見守るが兵士たちはそうではなかった。


もともと、エアが王位に付いてから召使いたちの扱いが良くなった。本来の呼び名は奴隷なのだ。


奴隷がいきなり給料を得て制服も支給されたのだ。兵士たちからすれば面白くないのは当然であった。さらに言えばルミアが生きていることにも納得がいってない。


現在は国は2つの派閥に分かれている。エア国王派か預言士派である。


奴隷が召使いになった等いろいろ不満があるのだろう、兵士の9割以上が預言士派だ。召使いと兵士の衝突も多く、エア国王もペンナ王妃も頭を悩ませている問題だった。


預言士はあくまで預言を伝えるのみ。国の決定に口を挿むことはないのだが預言を信じる者たちはエア国王を非難し石を投げる物も少なくなかった。


それゆえに派閥争いが起きている。あくまで小競り合いや争いを起こしているのは預言士ではなく預言にすがる人々だった。


―― 城内・礼拝堂 ――


白を基調とし、所々に金や青の豪勢かつどこか落ち着いた雰囲気を醸し出す装飾の施された部屋に人が集っている。


集まっている人々はこの部屋に似付かわしくない格好をしていた。薄汚くみすぼらしい人々と、数名の召使いと兵士。


人々が視線がを45度ほど上げると翼の生えた女神が描かれているステンドグラスが目に入る。描かれた女神は優しく微笑みを浮かべ人々を見守っているようだ。昼頃になると外から光が注ぎ込み女神の美しさは一掃増す。


地面に両ひざをを付けて女神に祈りを捧げる者が多く見られた。大人だけではない、子供も大勢いる。


この礼拝堂は本来貴族や、兵士など奴隷以外の城の人間が神に祈りを捧げる場所である。かつては、だが。


祈りを捧げている人々に向けて大鍋を運んできた召使いの一人が声をかける。

 

「お食事の準備ができました~!皆さま慌てずに順番に並んでくださーい!!」


人々は直ぐ様行儀よく列を作る。慣れている動きだ、頻繁にここで食事しているということでもある。


「女性や子連れの方優先でお願いしまーす!!全員分はありますのでご安心くださいませー!!」


召使いが声を張り上げるがその必要もなく、子供や女性達が列の先頭に立っている。列が整ったことを確認してから召使いが大鍋を開くと簡素なスープ香りが部屋に広がる。


このスープの匂いも豪勢な造りの礼拝堂に似つかわしい物ではないのだが、その違和感を感じるものはいなくなってしまった。みんなこの光景が日常になっているのだ。


万が一の暴動等に備え念のために兵士が2名配置された兵士が愚痴をこぼす。


「ふざけやがって、なんで貧乏どもが礼拝堂に入ってるんだ、汚らわしい」

「エア国王にも困ったものだな。我々の憩いの場を給仕所にしてしまうとは」


顔を見合わせてリハーサルでもしたかのようにため息がシンクロする。


「最初の頃に比べたらここの警備も手薄になったな」

「貧乏人共がルールを理解したからだな、なんと浅ましいことか」

「まぁ、そこはいいじゃねぇか、貧乏な面を拝む時間が減ったのはいいことだ」

「違ぇねぇな!!ハハハハ!!」


一連の会話はヒソヒソ話ではなく近くの人間に聞こえるように通常の会話の声量で行われている。この手の会話を聞いた者の中にはここに来なくなってしまう人もいた。だからエア国としては兵士を一人も配置したくないのだが万が一を考えるとそうもいかない。


「まぁお二人さん、次期の王、ゲバルトは素晴らしい王になるのさぁ・・・もうしばし辛抱しなぁ」

「は・・・?うわ!ビックリした!預言士様、脅かさないで下さいよ!」


預言士も薄色あせた朱色のフードを深く被っているため貧乏人に紛れて気が付かなかったのだ。預言士がヒソヒソ声だったので兵士もヒソヒソ声になる。


「なんでここに?」

「イヒヒ・・・ルミア様が外に出た・・・これだけでわかるだろう・・・?」


預言士の意図がわからない兵士は首を傾げた。


「ヒ、察しが悪いねぇ愚図が」

「す、すみません・・・」

「城の外なら、暴漢に襲われて死んでも事故みたいなものだろうよぉ・・・」

「「!!」」


 兵士がまた顔を見合わせニヤリと笑う。


「この件、この俺マイリアン・ヘクター・バールが預かろう」

もしかしたら自分の作品の中で一番化けの皮が厚いのは今のルミアかもしれません。

この先、ルミアが何をしても、どんな風に変わってしまっても


嫌わないであげて下さいね。


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