第45話 狂愛の片鱗
ここ数日で物凄く誤字報告してくださる人がいます。
めちゃんこウルトラ助かってます。
本当にありがとうございます!!!!
なかなか自分で見返す時間が取れないんですよね。
話を進めるのを優先したいので。
見て下さいマジで今液晶画面越しで土下座してます。
もう誤字報告下さった方に足を向けて寝ることはできません。
でもどこのどなたかわからないので私はもうブラジルに足を向けて
眠ることしかできないですねぇ・・・
というわけで(?)45話はっじまっるよー!!
誤字・・・多分ない気がするけど・・・?
頭の中の完成してる文をなぞってしまうから見落としちゃうんだよね・・・
すいません。
ではでは後書きで。
「え?今何て言った?」
ルシファーが耳を疑い、自分の耳をかっぽじってルミアに聞き返す。
「・・・私も勇者になれる?」
うそ~ん、聞き間違いじゃないのかよ。
「決意速過ぎじゃね?我的に急展開過ぎて頭整理できないんだが。理由プリーズ」
「私も・・・あなたみたいになりたいの、だから自分で進む道を決めたい!!」
ルミアの語気が強くなっていく。
「私も大切なものを沢山なくした、私はあなたと違って自分で何かしようと思う事が出来なかった!もう嘆くだけの弱い自分と決別したい!!あなたの影響受けた浅はかな決断だって分かってる!!それでも・・・」
ルシファーの大きい指がルミアの口に蓋をした。
「浅はかだなどと思わぬ。我は、お前を二代目の勇者と認めよう」
ルミアの口を塞いだ指がスルリと下に滑り落ちてそのままルミアの手を拾い上げた。
「まっ!今すぐになんかするわけじゃないけどな!フハハハハ!!!さ、城の中に戻るか!!」
「姫の手を引いておいてそのセリフ?」
「なんだ、勇者じゃないのか?」
「どっちにしろ場面に合ったセリフじゃないよ」
「えー・・・別にいいだろ」
「フフ」
ようやく笑ったか。
なんだよ、新しい勇者は随分可愛く笑えるじゃないか。
「何笑ってんだ!おい!!」
ここは私を否定しない・・・
今は無理でも、いつか、ルシファーの期待に応えることが出来るのだろうか?
自信なんてない。でも、もう決めた。
いつか、私は人と魔族の架け橋になってみせる。どんなに険しい道でも進んでいこう、ちゃんと自分の意志で自分の足で歩いていこう。
「ねぇ、他の花はあるの?あなたと同じ赤と黒の花!!」
「ないわ!そんなグロテスクカラーな花!!」
「自分のカラーをグロテスクって・・・」
「うるさい、ウルサイ!明日もっかいパーティするから準備手伝えよ!!」
「え?また??」
「今度は勇者誕生記念だ!みんな騒ぎ足りないだろうから喜ぶぞ~!・・・嫌か?」
いやらしい笑顔でルシファーがルミアを見る。
「ううん、楽しみ!!」
ルミアの手を引こうと歩きだしたが駆け出したルミアに逆に手を引っ張られてしまった。
「うわっ!ちょ!!」
「ねえ!今度はルシファーも手伝ってよ!!」
「わかった!わかったから落ち着け!!」
結局ルミアは笑顔のままルシファーを城まで引っ張っていった。
―― 数時間前 樹海入口崖付近 ――
「・・・」
ヲォルトが崖の下を覗き込むと齧りかけのリンゴが転がっているのが見えた。さらによく見ると茂みに紫の布切れ端のような物が見て取れる。
ルミア様が転げ落ちてしまった、そうに違いない。僕の助けを待っている。ルミア様が僕を必要としている。僕が助ける、僕は選ばれし者だ不可能などない、魔王如きにルミア様を奪われてたまるか、殺してやる。魔族共全員根絶やしだ。ルミア様に与えた恐怖以上の恐怖を味あわせてやる。
崖を降りる道を探している時間が惜しい。僕は心が急かすままに背の勇者の剣を抜き崖から飛び降りた。
無傷で着地。
造作もない。
リンゴを拾い齧り口を確認するとやや変色して黒ずんでいる。
崖から落ちて時間が経っている証拠だ。
・・・ルミア様が食べたリンゴ。
ゴクリと生唾を飲み下し心臓が期待に高鳴る。抜いたばかりの剣を背中に戻した。
リンゴの群がっている虫を大雑把に取り除き一日前に放棄されたリンゴにむしゃぶりつく。
味などどうでもいい、押し寄せる幸福感に身を任せる。
ああ・・・ルミア様を救出したらリンゴなどではなくルミア様と直接・・・
妄想に浸りヲォルトの顏がニヤける。ヲォルト本人はこれを妄想とは思っていない100%起こる事実として認識している。
ヲォルトの未来は見る未来は明るい、自身の望む光しか見えていないから。背中の剣を再び抜いて日の光がほぼ届かない闇の樹海を進む。
神経を研ぎ澄ませば多数の魔族の気配がする。流石は魔王が住んでいる場所だ。
かさかさと音を立てて魔族が闇の向こうからにじり寄ってきている。大木の後に隠れているようだ、獲物を見定めているのだろう。
無視して進むと思うのか?バカな魔族だ。
「目ざわりなんだ!死ねよ!!僕とルミア様の為に!!」
剣を扱う技術もなんにもない、ただ暴力的に剣を真一文字振りぬく。それだけで樹齢100年以上であろう大木が枝に絡んだ蔓や他の木々の枝葉を巻き込みメキメキと乾いた音を立てて倒れた。
倒れた木の裏に隠れていた魔族は突然の出来事に逃げ遅れたようだ、大木の下敷きになり異彩を放つ円錐状の爪で己の上にのしかかった大木を必死に引っ掻き回している。
その魔族の姿は全身に血管が浮き出ているピンクの肌。爪と同じ形状の口外に向かって伸びる牙。
下級魔族のリーパーだ。爪や牙を獲物に突き立ててそこから
体液を啜る魔族だ。知能は低く本能でのみ行動する。
「哀れだね」
「ギュベッ!!」
動けない魔族の頭部を勇者の剣が貫く。
頭部を貫かれたのに30秒程もがき続けてから絶命した。
「ん・・・?」
つまらなそうに剣を引き抜くが何か別の魔族が近づいてきている。
「あ!人間でねぇが!!無事けぇな!?」
だらしない体つきの大柄な魔族、トロールだ。
「・・・」
「あんだも崖から落ちただが?あ、怖がらなくてええで・・・よ?」
トロールはトロそうな見た目通り穏やでおっとりしている。だから至近距離まで近づくまで気が付かなかった。勇者が放つ強烈な殺意に。
「ちょ、あんだ!何を・・・・・・」
樹海の端で魔族の断末魔が我が物顔で樹海の闇に響き渡る。
「汚い体で僕とルミア様に近寄るな」
切り刻まれたトロールの肉塊を蹴り飛ばし、勇者は行く己の信じる未来の為。彼に悪意は微塵もない。迷う事なく突き進む彼は紛う事なき正義なのだろう。
信じているから、正義なのだ。
(作者がいない、ただのネタ切れのようだ)




