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第41話 許されますか? 

GWの間PV伸びなくて心折れそうになったけど前話が90まで伸びてほっとしたわ。

ありがとーねこんなん見てくれてて。

GW中9連勤で肉体的には折れてたしな!!

ブラックかよチクショー。

魔族たちが逃げだしたのを見て正直内心面白いなと思った。


「早くパーティー始まらないかな・・・」


とにかくゴライアススコーピオンの解体を済ませてしまおう。そうしないとパーティーも始まらないだろうし。改めてゴライアススコーピオンに向かい合う。う~ん、そんなに気色悪い?

喋らなければ別にキモくないと思うんだけど。いやまぁ脳みそむき出しだけど。考えていても仕方がない。解体解体。


サソリの殻ってどうやって剥くのが正解なんだろう?

ヘレンのナイフなら切るのは簡単だけど、それで綺麗に殻が剥けるのかどうかは別問題だ。どうしても身ごと殻を裂いてしまって見映えが悪い。


「うわぁ、バラバラ殺虫事件だ・・・」

「あ、ゴブリン。どうやったら綺麗に殻が剥ける?」


恐る恐る戻ってきたゴブリンは視界になるべくゴライアススコーピオンを捉えないように陣取っている。


「いや、俺に聞かれても・・・うっぷ」

「大丈夫?」

「大丈ばない・・・そうだ、身を全部掻き出して身だけを皿に盛ればいい!そうすればコイツの見た目を誤魔化せるし問題ない!!味はいいからな」

「えっ?このサイズ全部!?私一人でやるの!?」

「あ・・・畜生!こうなったらヤケだ!殻をある程度ひんむいたら俺が身を解して掻き出す!!」


涙目でゴブリンが提案する、緑の顔は青くなったままである。


「ありがとう!えーっと・・・ゴブリンってあなた以外にも沢山いるよね?」

「あぁ名前か?俺はシャーロット」

「シャーロット!?・・・名前カッコイイね」

「似合わないって思ったろ?」

「ううん!オモッテナイヨ!」

「・・・」


シャーロットはそれ以上の追求を止めた、自分が惨めになるだけだからだ。


似合わないのは百も承知。でもルシファーのくれた名だ、このセンスのなさが気に入ってもいる。


「ところでこれはどうするの?」


ルミアがスコみそを指差す。

だいぶ【自主規制】なので別の皿を用意しなければならない。

ていうか皿に盛ったところで【自主規制】は【自主規制】だからなんの解決にもならないのだが。


「姉御、自分ギブアップしてもいいッスか?」

「あははは!ダメ~」

「鬼ですわ~・・・」

「あ・・・」


今・・・私笑った。

相手に合わせた作り笑顔じゃない、顔色を伺いながらの愛想笑いじゃない、本当に楽しくて笑ったんだ。


「シャーロット!」

「今度は何!?」

「準備って楽しいね!」

「楽しくないわ!こんな【自主規制】を触らにゃならんのに!!」

「私は楽しい!!」


無邪気に笑うその姿はとても狂気を抱えているようには見えない。


「姉御が楽しいなら、まぁいいか?いいのか?いいか!!」


ルミアの境遇を知っているシャーロットも楽しんでくれたならいいかと満足気である。お互いに笑いながら(シャーロットは

スコみそに時折顔をしかめながら)ゴライアススコーピオンの解体を済ませた。


「お~い!準備終わったぞ!!エントランスに料理運ぶから手伝ってくれ!」


シャーロットが呼びかけると魔族たちが戦々恐々としながら厨房に入って料理の運び出しを始めた。数体の魔族はスコみそだけ盛られた皿を直視してしまい絶叫していた。

その様子を見てルミアは腹を抱えて笑っている。


警戒心や情報を探るなんて目的なんて簡単に溶けて無くなってしまった。


「あはははははは!!!ヒ~!ヒ~!お腹痛い!ははは!」


私は今間違いなく人生で一番大笑いしてる。いつも楽しさを感じると同時にひっそり訪れてきた罪悪感が今回は来ない。


もしかして辺りに人間が一人も居ないから?

そうだとしたら、もしも、そうだとしたらここを私の居場所にしたい。


幼い頃から人のいない場所を求めていた、その理想とは随分イメージが違うけれど確かにここには人は居ない。


ぐごごごるるる!!


「姉御!?」


ルミアの腹の虫が爆音で騒ぎ立てている。


「あ~、そういえばお腹空いてたや」

「ではコレを処理してください」


蛙の魔族がスコみその皿を渡してきた。皿を受け取ると全力疾走でどっかに逃げていった。クリーミーで美味しいのに。食わず嫌いなんて勿体ないと思うけど独り占めできるならしちゃお。


スプーンで豪快にスコみそを口の中に掻き込む。その雄姿は誰も見ていない。全員目を背けていたから。


エントランスまで案内されるととんでもない数の魔族がいた。

厨房になんて入りきらない数だ。確実に私の城よりも密度が高い。そしてよく見ると奥の玉座?かな?に誰か偉そうに座っている。ここからだと影になっていて人に近い姿をしているということしかわからない。


「よし!準備終わり!!」

「ほんと!?」

「ほんとホント!パーティ開始!食べていいですぜ姉御!!」


シャーロットがパーティ開始を宣言した!

もう我慢できない!


「いただきます!!!」


肉料理にサラダに煮物とかスープとか、より取り見取りのラインナップがボロボロのテーブルに所狭しと並べられている。


とりあえずゴライアススコーピオンだ。

その後いろいろな料理を手あたり次第食べた。食べたことないものばかりだった。キャベツに肉が巻いてあるものとか

やたら糸引く豆とか、揚げた魚とか本当にいろいろあった。


どれも全部美味しくて食べる手が止まらない。

やたら私に視線が集まってるけど気に留まらない。

今は食べることしか意識にない。


食べ終わった位のタイミングで奥の魔族が立ち上がってスピーチを始めた。


これが、私とルシファーの出会い。この後私は皆の優しさが

本物だって悟って泣いちゃった。


人前で涙が堪えられなくなったのは何回目だろう?

人前で泣かないようにって決めてるのに。


ルシファーが「人と魔族の架け橋になって欲しい」って言った、それはきっと私にはできない。でも、応えたいって思った。


ひとつ気が付いたことがある。なんで私が簡単に彼らを信じてしまったのか。それは常に私と共にあったものが彼らにはなかったからだ。


それは、敵意。


もともと私は預言に従うと生きていてはいけない存在だから

預言士派の兵士たちはずっと私にそれを向けていた。


ヘレンと両親を失った後は、私の大切な人は消えていくとわかったから、城の皆から嫌われるように立ち振る舞った。

そしてほぼ全員が私に敵意を向けるようになった。


私に向けられる敵意は、ずっと共にあったもの。


だから敵意には敏感なつもり、彼らからそれが微塵も感じられない。だからきっと簡単に信じたんだ、ここにずっと居たい。敵意の無い空間はとても心地いい。


ルシファーにその場で聞けなかったことがある。


「私はここにいても許されますか?」


まだ、怖くて言えなかった。

でも、きっとまた壊れてしまう。




?? 「きゃははは!心配しすぎ!!ウケる!!」


???「・・・」


?? 「痛い!叩かないでよ~!」

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