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第4話 天使に惹かれし者

畜生!!執筆をサボっていたらブックマークついてしまった!!

企画倒れする予定の企画が企画倒れしないとかそれこそが企画倒れだわ!!

さっさと次話書いて投稿すべきだった!!


あ、でもブックマークは純粋に嬉しいです、ありがとうございます。

外さないで下さい、ブックマークは外してはいけませんよ。

心が砕け散りますからね。

外したら化けて出ますからね、ブックマークは呪いの装備と同等の扱いです

付けたら外せないですよ、外したらおしまいですからね!!(俺の心が)


えーっとこれ書いてる時点でブックマークは3件、ルミアのイラストですね

ツイッターで投稿しまーす、これから書くので1週間ほどお待ちくださいね。

民衆に囲まれてエア国王が町のシンボルである噴水広場で我が子をゆっくり慎重に掲げた。


「今ここに、次代の王であるゲバルト・エア・ペンナが誕生した事をここに証明する」


わああぁぁぁああぁぁあ!!!


国の民は無事に男児が誕生したことを喜び、三日三晩ゲバルト王子誕生祭が開かれ

国中がゲバルト王子の話題で持ちきりになった。


誰もが未来の安泰を信じてやまない。預言士様に従っていれば全てはうまくいく。今までそうだった、ずっとそうだった。この先もそうに違いないのだと、預言が破られたことを民衆の誰もが知らずに・・・


 そして時は流れ――――


「ルミア様~?お食事の・・・アレ?」


召使いのヘレンがルミアの部屋の扉を開けるとルミアの姿がなかった。


「ルミア様~?おっかしいな・・・いつもは直ぐに来て下さるのに・・・また中庭かな?」


ヘレンがバタンと扉を閉めて中庭にルミアを探しに行った。


「へへへ・・・本当だ、気が付かないで出ていったぞあのマヌケ!」

「ですから申した通りでしょうよぉ、この隠し部屋を知る者は極一部の人だけですからねぇ」

「さてと、続き続き♪」


冷たい石造りの薄暗い部屋を蝋燭の明かりがぼんやり照らす。


ゲバルト王子の視線の先には手をロープで縛られ足がギリギリ着かない程度に吊るされたルミアがいる。


声を出せないようにカビが生えたの布で猿轡までされていた。


「いいか?お前は部屋で勝手に転んで怪我するんだぞ?」


ご満悦の表情でゲバルトはルミアの顏に中庭で拾ってきた石をぶつける。ルミアの額からは赤い液体が流れ出た。


「ん~!」

「あん?何言ってるか、わかんないなぁ!嫌なら嫌って言えよ!わかんないだろ!!イヒヒヒヒ!!」


もう一つ石をルミアにぶつける。ゲバルトの投石は精度が高い、投げた石は必ずルミアの顏に当たっている。当然最初から抜群のコントロールだったわけではない。繰り返すことで少しずつ上達したのだ。


ルミアは涙を必死に堪える、涙を見せれば余計に酷い目に遭うと知っているから。無意味な痛みの時間が早く終わるようにと、ただただ空虚に祈った。


「わかってるな?パパとママにチクったらどうなるか」


力なくルミアは首を縦にコクリと落とした。


「返事をしろよ、糞がよっ!!」


ゲバルトがルミアの腹部を渾身の力を込めて殴り付ける。ルミアが、ん゛ん゛・・・と唸った。容赦ない攻撃は内蔵に響いた。猿轡にほんの少し血と吐瀉物が滲み溢れる。


「うわっ汚ったねぇ!床汚すんじゃねぇよ、このグズがよぉ!!!」


拳を振り上げるゲバルトに預言士が口を挟む。


「お待ちなさいなぁ、顔はこれ以上は不自然になりますよぉ」

「チッ」


舌打ちすると吐瀉物が垂れてない背中を蹴り飛ばした。


私は将来お兄ちゃんに殺されちゃうのかな・・・

意識を手放しそうになりながらルミアはそう思った。私は、生まれてきた意味があるのかな・・・


「おっと、忘れてた猿轡取ってやるよ」

「うぇ・・・ヒュー・・・ヒュー」

「うわクッセぇな!生きててもしょうがないんだから早く死ねよ」


猿轡が解かれたところでもうルミアに言葉を発する気力は残ってない、よしんば有ったとしても口答えはしなかっただろう。


預言士が辞書のように分厚い本を開きゲバルトに知らせる。


「エア国王がこちらに向かってますよぉ、ルミア様が隠し通路に忍び込んで怪我したとお伝えなさったほうがいい」

「イヒヒ!その本、スゲーな!!本当になんでもわかるんだな!」

「当然ですともぉ、神の書物『聖書』ですから。これから起こる出来事が全て書かれているのです」

「ボクちんもその本見たいな」

「フフ、選ばれた者にしか読めないのですよぉ。さあエア国王が来ます、ここへ呼びなさいなぁ」

「ああ、わかった!」


そう言ってゲバルトが隠し通路の仕掛け扉を開き飛び出していった。


「あぁ、ルミア様、ゲバルトの奴と違って私はあなたのことを愛していますよぉ?貴方が一番重要な道具なのですからねぇ・・・。そうそう、私がここに居たことは他言なさならぬよう頼みますよぉ」


預言士がそう言い残し通路の奥に姿を消すとルミアを縛り上げるロープが突如として燃え始めた。


「ああぁぁぁぁあああぁあ!!!熱い!!熱い熱い!!」


縛られている腕が燃え、その火は瞬く間に服に燃え移る。


「誰か!誰か助けてぇ!!」


たまらず叫び暴れるとロープが焼き切れた。炎に包まれたルミアが冷たい石畳の上をのたうち回る。

全身が焼ける感覚でいっぱいいっぱいだ。

石畳の硬さも冷たさも石をぶつけられた痛みも感じる余裕はない。


「パパ!早く!こ・・・うわ!!」

「ルミア!?いかん!!」


エアが自分のいかにも王様風の真っ赤な上着でルミアをバサバサはたき消火を試みる。全身燃えているのにも関わらずその炎はあっさりと消えた。


ただ上着で数回はたいただけで。冷静なら不自然で有ることに気がつくのだろうがこの状況では運良く消せたようにしか思わない。


「ルミア!?大丈夫か!ルミア!?ルミア!!」

「お父さん・・・来てくれたんだ・・・」


父の泣きそうな顔をみてルミアは助かったのだと安心した。そしてなんとか握り続けていた意識を手放した。


「安心してくださいルミア様。その炎があなたの身を焦がすのは10年後・・・あと一回だけですからなぁ・・・」


ルミアが炎に包まれてしまった事件で大騒動になり、城内が落ち着きを取り戻したころにはすっかり日が暮れてしまっていた。


すーすーと両親のベッドでと安らかな寝息を立てる

ルミアの頭をエアが優しく撫でる。


「よかったですよ、火傷もたいしたことなくて」


ペンナがエアに語り掛ける。ただ瞳はルミアに向けられたままで言葉だけをエアに投げかけた。


「ゲバルトが発見してくれて本当に良かった。なあペンナよ、ルミアの今回の件どう思う?」

「この子は好奇心の塊のような子です。お城の中だけでは窮屈なのでしょうね」

「その好奇心のせいで火の付いた燭台を持ち出して非常時の隠し通路を見つけてしまったか」


エアは顎に手を当てて、眉間にしわを寄せてう~んと唸っている。ペンナは視線をエアに移すと真面目な顏をして悩むエアを見てついクスリと笑ってしまった。


いつも誰かをからかう事ばかり楽しそうに考えているのから真面目な顔が本当に似合わないんだもの、変な王様。


「そうだ!!」目玉をひん剥いてペンナの方を見る。

「プフ!」


似合わない真面目顏からマヌケな表情への移り変わりに耐えきれずにペンナは吹き出してしまった。エアはそんなペンナにお構いなしに話を進める。


「今度、ヘレンに変装させてルミアと町に繰り出させよう!!」

げばるとハ イイ オニーチャン ダナー ナミダ ガ トマラネーヨ


因みにこの物語、生存するキャラは4です。

アイツとコイツとソイツに

最後の方にいきなりポッと出する一番やってはいけない登場の仕方をするキャラの

4体です。・・・あ、違う5体だった。ヘレンは魔族で死にません

死んだふりしてどっかに逃亡します。


あとは・・・預言士のプロフィールでも乗せとこうかな

物語中に一切語られないであろう裏設定みたいなものなので

これはネタバレちゃいます。


預言士

名前:イロウ

種族:魔族

属性1:火

属性2:変質

所属:青龍教

階級:666(トリプルシックズ)

肩書:浸食のイロウ


備考:青龍教という邪教に身を置く、しかし

   聖書を持つ『天使』でもある。

   どちらかというと『天使』の使命を全うするために

   青龍教を利用している。

   現在は青龍教とはほぼ関りはない。

   

   火の魔力をもち今回ルミアが軽傷で済んだのはイロウに殺意がなかった為である。

   あくまでルミアの腕のロープの痕跡をごまかす為だった。


   変質の魔力(基礎属性以外の特異な魔力)は

   常人よりも心の弱い人間を支配する能力になっており

   城の人間数名はイロウの言いなりである。

   ルミアの火傷を確認したのはイロウの支配下の人間だった。

   ゲバルトもまた支配下にあるが性格事態に大きな変化はない。

   ただ、両親の愛情を受けるルミアへの嫉妬は非常に大きくなった。

   エアもペンナも我が子をどちらも同等に愛していた。

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