表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
26/60

26話 はじめまして

はい出た~!

保存せずにブラウザバックの術~!!

何回目だよ~!ボケが始ってるんじゃないの~?

ウケるんですけど~

マジ無能じゃねー?この作者。

そろそろ肥溜めに帰る時が来たんじゃないの~???

「俺達兄弟は奴隷だった・・・」


秘密の場所で夕焼けを見ながら風に当たる。鎧の変な人と二人で。


「それでお父さんに助けてもらったんだ」


隊長は無言で頷く。


「感謝しても・・・しきれない・・・」

「隊長のお兄ちゃんはお城にいるの?」

「いや、いない・・・エア様が亡くなった後、使用人をを辞めたんだ」

「そうなんだ、会ってみたかったな・・・」


顔を合わせたことはあるのだろう、紹介してもらえれば知っている顔のはずである。その人が人相が変わるほど痩せ衰えていなければの話ではあるが。


「いつか・・・な」


隊長は風に揺れる草をグッと力いっぱい握りしめた。

真実をこの子にに話すつもりはない。

この子は自分を責めるという事を知っているから。


隊長の兄はエアが亡くなった後に目的があって使用人を辞めた。その理由と結末はこの子は知る必要はないとそう結論付けた。


「ねぇ、隊長さんはなんで毎日あそこで寝てるの?」

「ZZZ・・・・」

「・・・・・・」


少女は初めて人に対して侮蔑の目を向けた。


「・・・帰ろ」


起こす気にもならないので自分だけ城に戻っていった。


変な人だな、でも嫌いじゃない。私の頬に零れた涙の温かさがまだ私の中に残っている気がした。


肌寒い風に吹かれ隊長が目を覚ました時はバッチリ日が沈み切った後の事であった。


「・・・」


星空の元下に1人意味もなく月を見上げた。


「兄者・・・俺・・・必ず、兄者の目的を果して見せる・・・だから・・・」


『だから見ててくれよ』と言葉を続けようとしたけれど涙がそれを邪魔する、大切な肉親を失う痛みは簡単には消えてくれない。


涙の通り道に夜風があたりその部分が余計に冷える、その上を温かい涙が流れていく。


それを延々と繰り返した、涙を拭うのに兜が邪魔だ。


兜を外して素顔を月明かりの元に晒す。火傷の後、縫い傷、そぎ落とされた鼻に抉れた頭皮。


奴隷時代に退屈しのぎに行われた意味のない拷問の傷痕である。


「まだ居たの?兵隊さんたち貴方のこと探して大騒ぎだよ」


背後から声を掛けられた。こんな場所で声をかけてくる人物など決まっている。兜を被ろうと手を伸ばしたが「待って」と止められてしまった。


「顏みせてよ」

「できない、眠れなくなるぞ・・・」


返事はなくガサガサと草の上を走る音がする。急いで兜を被ろうと思ったが横から伸びてきた小さな手が兜を抑え込んだ。

隊長の視界に好奇心に満ちたソバカス顏の少女が写り込む。


爛々としたその目は俺の顏を捉えると一瞬、驚きの色に変わったのが分かった。だがそれもすぐに消えて優しい光が目に灯る様を見たのだ。


微笑んだその少女は変なことを口走る。


「面白い顏だね」

「お・・・面白い・・・?」

「うん、変な顏!」

「・・・・」

「あれ?怒った・・・?」

「いや・・・怒ってない」


本心だ微塵も怒りは沸いてこない。随分変わった気の使い方をするのだなとむしろ関心した位だ。


・・・それにしても無礼過ぎる気の使い方だ。いかん、改めて考えると面白くなってきた。


「あ!なんで笑ったの!?私なんか変なこと言った!?」

「ああ・・・言ったよ・・・フフ、エア様に・・・そっくりだ」

「・・・いいからお城に帰ろ!!風邪引いちゃう!!」


あの子が振り返って戻っていく前に一瞬ニヤけているのが見えた。父に似てると言われるのがそんなに嬉しかったのだろうか?


俺が笑ったのは何年ぶりだろうか?

・・・『光』あの子の名前の意味。


「いい、名前だな・・・」

「ん?名前・・・」


再び少女が俺の方を向くとまた変なことを口走る。


「はじめまして、アナタの名前は?」

「初めまして?・・・初対面ではないが」


少女は首を横に振る。


「アナタの顏見るのは初めてだし名前も知らないんだよ?はじめまして!」

「・・・そうか、はじめましてか・・・」

「また笑ってるよ・・・」


不機嫌そうな声で少女はボヤいている。


「初めまして、俺は・・・ガーダー・・・」

「はじめまして!私はルミア!!よろしくね、ガーダー!」


差し伸べられた小さな手が何故かとても輝いているように感じた。


そうか、この子はきっと・・・この国に収まる器ではない、恐らく光のように満遍なく世界を照らせるような、そんな存在になれるのではないだろうか。


根拠などあるわけではない。ただ漠然と、勝手にそう思っただけだ。


しかし・・・


できる事ならば傍らでそれを見ていたいと俺はひっそりと望んだのだ。

ある人物の手記


奴隷解放作戦において弟とは意見が分かれてしまった。

エア様が亡くなられて預言士派が我が物顔で町を跋扈するようになった。

特に町はずれの貧困層は虐げられ方が以前より酷くなっている。


そんな中で弟はある貴族が人を奴隷として買っている

という情報を掴んだようだ。


国が混乱している今、城の者たちにこれ以上の負荷は期待できない

ましてや貴族が相手となれば弟を除く兵士たちは金を握らされて

証拠隠滅を手伝うだけだ、俺が単独で動くしかない。


他の召使いたちに余計な心配をかけるわけにはいかない。

俺が解決する、どんな手段を使ってでも。

もう、奴隷がいる時代は終わった、時代を逆行するような

蛮行を許すことはできない。


俺達兄弟を救ってくれたエア様がいた城を

離れるのは正直心苦しい。

でも、エア様が作り上げたものを崩されるのを

指を銜えてみているのも嫌だ。




貧しい地域に引っ越したものの想像以上に生活が厳しい。

新しい情報もほとんど手に入らない。

だが目的を果たすまで死ぬわけにはいかない。




新しい情報をようやくつかむことができた

読み通りこの地域で人身売買が行われているようだ

手に力が入らない筆を握る手が震えるようになった。




今朝近所の子供が死んでいた餓死か?

母親が行方不明になっているようだった

誘拐?

体重の減少が見て分かる、まだ死ぬわけにはいかない




ガマという貴族が奴隷を買っているという情報を掴んだ

近隣住人をたぶらかして貴族襲撃計画を練った。




計画の大まかな流れをここに記しておく

ここの住人は字が読めないものがほとんどだ

警戒はいらない


まず奴隷として売る人間を俺達で誘拐する


体力的に一般人には敵わないだろう

良心は痛むがターゲットは子供にする。

ガマも子供か女性の奴隷を好む傾向があるようだ。

手段を選ぶ時間はない。


実際に奴隷を売り付けたことがある人物を通じてガマを

この場所に呼び出す。(説得済みだ)


取り囲んでガマを袋叩き


我ながら呆れるほど雑だが思考力が

損なわれている。

これ以上頭が回らない。




良心が邪魔をする

誘拐を決行できない。

時門

(手記はここで終わっている)


「おい、身なりの良い子供が迷い込んで来たぞ」


「本当か・・・?」


「ああ」


「・・・決行だ、リアリティを損なわない為に

その子には本気の誘拐に見せかける、袋小路に

追い込んでくれ」


「・・・わかった」


「成功したら・・・貴族の金で何か食べに行こう

良い店を知ってる」


「・・・ああ」




ルミア様じゃないか!?なぜこんな・・・

いや・・・もうチャンスは来ない、やるぞ・・・


弟のような目にあう人間をこれ以上生み出すわけにはいかない。

申し訳ございません、恨んで下さいルミア様、エア様・・・

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ