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第24話 姫と勇者と鎧の人

決めたわ、みんな聞いて?決めたわ

過去編やめるわ、現在にするわ

最初の1話とか2話を未来編にするわ

それに伴って話数をいじるわ。


・・・気が向いたらそのうち多分きっと恐らくいつかやるわ。


あと暇だったツイッターの絵の変化探ししてみて下さい。

特に何か付箋があるわけではないですよ。

ただの姑息な閲覧数稼ぎが目的です。

う~ん、この器の小ささよ。

執務室での王位継承を巡るバタバタした話し合いは数日にわたり続けられ、結局はルミアの安全を考慮し預言士の言うとおりゲバルトが王位に就くことになった。最終的には大臣も致し方なしと判断し決定となったのである。


城内が落ち着いてからルミアはヘレンとよく追いかけっこした場所へ足を運ぶことが多くなった。ただ一つ以前と変わったことがある。


「やっぱり居る・・・」


隠し通路の出口付近にトゲトゲしい鎧の大柄な男が腕を組み通路にもたれかかっていた。ここ最近毎日同じ場所にこの男が居るのである。


ルミアは足音を立てないように慎重に足を進めた。最初に居たときはビックリしたけど大した問題はなかった。

なぜなら


「zzz・・・」


おやすみなさい・・・

心の中であいさつして音を立てることなくその場を通り過ぎる。今の所起きていた試しがない、100%寝ている。多分見張りで来てるんだろうけど完全に意味がない。朝出て夕方戻って来ても寝てるのだ、一体どれだけ寝ているのか皆目見当もつかない。


それ以前に彼は兵士を束ねる隊長だ完全に職務怠慢である、すぐに帰るアナタの上司よりもサボりが酷い。


隠し通路を抜けて町を見下ろせる場所で風にあたる。


両親が亡くなりそんなに日が経っていないのにまるで遠い昔の出来事のように思う。ヘレンのこともそうだ、大切なものが短期間で欠落しすぎた。毎日のようにこの場所に来ては日が暮れるまで座って過ごす日々。


ルミアの心はまるで穴の空いた袋のように何を注いでも満ち足りることはない。思い出は割れたガラスのように心の穴を大きくするだけだった。


少し前までは自分が生きていても許されるのかと自問自答を繰り返す日々、だけど今はそんな葛藤なんてない。ただ全てがどうでもよくなっている。


何気なくヘレンからもらったナイフを取り出して眺めて見ると

ふとヘレンの笑った顔が浮かんだ。


ヘレンと街へ出たのはあの一度きり、どうしようもなく縋るようにヘレンとの思い出を辿ってみたくなった。


襲われて死んでも構わない、街に行こう。

ルミアは静かに立ち上がり町へ向かい進み始めた。


町にはすぐに辿り着いた、10分位ではないだろうか?


懐かしい町中を歩いていると以前となにも変わっていない。行き交う人々に勝手に飛び込んでくる話声。


自分が大切なものを失ったというのにパッと見では町の様子に変化は見つけられない。こんなにも沢山の人がいるのにルミアの孤独感は強くなるばかりだった。


ヘレンやお父さんにお母さん、私の大切な人は最初っからいなかったんだよって無言で叩きつけられているような気がして不安でたまらなくなってしまった。


うつむいたルミア目線に飛び込んだのは自分の着ている紫色のドレスだ。


そうだ、この服を買ったあの洋服屋さんに行こう、へレンがちゃんと存在したという証拠が欲しくて、ルミアは朧気な記憶を頼りに街をさまよい始めた。


一人で街を歩いてみるとお城の中なんかよりもずっと複雑に入り組んでいてあっという間にいる場所なんてわからなくなってしまった。


正直適当に歩けばそのうち着くと思っていたものだから闇雲に進み簡単に方角を見失ってしまったのである。


結構な時間歩いたと思う、気が付かないうちに町の景色はみすぼらしく変わっている。城の中から見る景色と違って家は壁も屋根も穴だらけで今にも崩れそうだ。人々は痩せ細り服と呼べるギリギリまで擦り切れている布切れをまとっている者が殆どだ。


そんな状態の人々を見るのは初めてでルミアは言葉を失ってしまう。


この現場を見て酷いと思ったからではない。

可哀想と思ったからではない。


ただ純粋に恐怖を覚えたのだ、まるで突然違う世界に引っ張ってこられたかのようなそんな感覚。


「な、なんか皆こっちを見てる・・・」


辺りの人間の視線がルミアに集まっている、その瞳は生気の無い飢えた獣のようだった。うなだれていた者もうずくまっていた者も一言も発することなく立ち上がり始める。さらには誰が合図を送ったでもなしにゾロゾロと飢えた目は増えていく。


「嫌・・・」


身の危険を感じてルミアは振り返り来た道を戻ろうとしたが、退路は断たれていた。既に来た道方角の方からもみすぼらしい数人がこちらに迫ってきている。


「来ないで!!」


逃げなければ。

その一心でルミアは人が来ていない狭い路地に飛び込んだ。


悪臭、放置されたゴミ、腐乱した死体、それら全て踏み越えていく。後ろの人間たちはすぐ後ろに迫っている、考える間なんてない躊躇したらどうなるか分からない・・・


複雑に枝分かれしている小道たちを人が少ない方へ少ない方へ駆け抜けていく。


「あ!そんな!?」


袋小路だ、止まらず走ってきたがこうなってはもう、どうしようもない。人々が集まってくる、20人は居るだろうか。


「来るなッ!!あっち行け!!!」


ルミアはナイフを取り出して向かってくる人々に向ける。

一瞬たじろぐような様子はあったがそれでもすぐに何人かは止まることなくにじり寄ってくる。


「何する気なの!?」


ルミアの疑問に一人の男が答えた。


「身ぐるみを剥いで売る・・・お前自身も奴隷として・・・

幼い子なら800マドルで売れる。捕まえた奴は一日生きられる・・・」

「何言ってるの!?奴隷は今は居ないって・・・」


男はもう質問に答えることはなく歩みを進める。


いざ人にナイフを向けると手が震える、斬りつけることができない。少しでも傷つけたら彼らは死んでしまいそうだから。


「一部の貴族が隠れて奴隷を買ってるんだ、馬鹿みたいに安い金で」


袋小路の入り口の方から血しぶきと複数の悲鳴が聞こえる。

さっきルミアに言葉を発した男が後ろを振り返った。


「誰だ!?」


振り返ったその男の首が地面に落ちる。残された体は首の断面から噴水のように赤い液体をまき散らして地面に倒れた。死ななかった者たちは蜘蛛の子を散らすように散り散りになり誰も居なくなった。


「・・・・あ」


ルミアは何が起きたのか理解できなかった。


「大丈夫?」


剣を背中の鞘にしまいながら、返り血を浴びたその少年は笑顔でルミアに手を差し伸べてきた。


「僕はヲォルト、君は?」

「・・・」


ルミアは放心状態である。困った顔をしたヲォルトはルミアの手を掴み無理やり繁華街まで引っ張っていった。


それからしばらく後、誰も居いなくなった袋小路で切断された頭部を拾い上げ抱きかかえる甲冑の姿が、隊長がいた。


「兄者・・・」


呻くようにそう漏らし、うずくまったまま、しばらく動かなかった。

今日出るんですね~!

死にゲーのフロムからダークファンタジー系列のアレが!!

やりますとも~!!

ということで投稿がまた遅くな・・・

(メッセージが途切れている何者かに襲われたようだ)

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