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第22話 結婚〇輪

最近執筆ペースがあからさまにガタ落ちしている・・・

モチベーションの問題かしら?

あれだな魔王の花書き終わったらいったん充電期間いれようかな。

読む人0でも人完結までは絶対に書き切るので

お付き合いくださいませ。

ルミアと別れて自室に戻るとどっと疲労感が押し寄せてくる。

この感覚がくる瞬間がずっと億劫だ。ベッドに腰を下ろし「ふう」とため息を落す。


「ため息とは感心しませんなぁ・・・ヒヒヒ!」

「!?」


驚いてベッドから跳ねるように降りる。


「預言士・・・どこから来たの?」


そうは聞いたが答えは分かっている、隠し通路しかない。

王族が居る事の多い部屋には大体隠し通路があるのだ。


それにしてもこの城は隠し通路が多い設計に預言士が関わっているのだろう、自分が好き勝手できるように。

きっと王族にも知らせていない隠し通路も存在するのだろう。


「今日はお願いがあってやってきたよぉ・・・」

「・・・ロクなことではなさそうですね」

「ヒヒ!遺書を書いて欲しいだけさねぇ」


舌なめずりをした預言士を見てゾワリと肌が泡立つ。


「何を言ってるの・・・?理解できない」

「言葉通りだよママ」


預言士のすぐ後ろの壁が音もなく開き包丁を握ったゲバルトが現れた。


母を見つめるゲバルトのその瞳は光を宿さず、闇に沈んでいるかのように虚ろである。ペンナがこの異変に気が付かないわけがない。


「ゲバルトに何をしたの!?」

「催眠術みたいなものですよぉ普段よりも強くかけているけどねぇ。ほれ、遺書を書くのかい?意地でも書かないかい?」


預言士がゲバルトにチラっと視線を送るとゲバルトが自分の喉に包丁を突き付ける。


「やめて!!やめなさいッッ!!」


ペンナが興奮した獣のように血色を変えて叫ぶ。


「返事次第さねぇ・・・わかるだろぉ?まぁ書かなくてもいいよぉ・・・ゲバルトを始末して次の逸材を待つだけさねぇ」

「ッッッ~ッ!!・・・なんて書けばいいの?」


作った握り拳を力なくダラリと解く、実の子が人質では、逆らえるはずもなかった。


預言士が用意した紙とペンに指示された文を書き込む。視界が濁ってしまいペンがなかなか進まない、手が震えているから。遺書と言うのだから、この後、私は・・・殺される。


ただ、この涙は恐怖に怯えた涙ではない。悔し涙だ、こんな奴の言いなりになるしかない自分の無力に憤りを覚える。自然に筆圧が強くなる、震える手が字をまともに書かせない。

それでも短い文面だった為、書き終えるのに時間は掛からなかった。


書かせた遺書を奪うように預言士がペンナの手から受け取る。


「ヒっ!汚ッい字だ所詮学の無い下町の人間かねぇ・・・」


嫌味ったらしく言うのは私を少しでも苦しめる為だろうか?

エアと一緒に散々罵声を浴びてきたのだ、この程度は慣れたもの・・・のはずだった。


今までとは状況が違い過ぎる。・・・同じ言葉しか出てこない、悔しい


預言士がくまなく紙をチェックしているのは何か異変を伝えるサインなどがないかチェックする為だろう。そんなことしなくても細工をする余裕なんてなかった。


「細工は無いねぇ・・・これで晴れてゲバルト王が誕生するわけさぁ」


残酷な笑を浮かべて預言士がシャンデリアを指さした。


「あそこで首を吊って死ねよぉ・・・紐は用意してきてやったよぉ。私は優しいからねぇ!ほれ!イヒヒ!!」


預言士が自分のローブの中からズルリと取り出したのは白いズタズタの布の束であった。それを見たペンナは膝から崩れ落ちる。


「どこまで・・・人を苦しめれば気が済むの・・・」


ようやく絞り出したか微細な声は預言士に届くことなく空気中に霧散し消えていく。


「ヒヒ、この支配感・・・たまらんねぇ・・・」


唾液を滴らせて預言士は笑い、ペンナの前に白い布の束をぞんざいに放り投げる。


それを手に取ったペンナはまた涙が零れた縄のように束ねられているがこの滑らかな手触り、刺繍・・・間違い様はなかった。


「ママ、ボクちんって親切だろ?わざわざママのウェディングドレスを裂いて首吊りの縄をこしらえたんだ、思ったより時間がかかったよ」


虚ろな目のゲバルトが自身に包丁を突き付けたままペンナを見下してヘラヘラ笑う。


「こんなのって・・・ないわ・・・酷過ぎる・・・何で・・・何で・・・うぅ・・・」


ズタ布の縄を抱え込むようにして咽び泣く。


「ヒ!うれし泣きかい、そうだろうそうだろう!!人生最高の思い出の品で死ねるんだ、本望だろぉ?」


「黙って・・・れば・・・ふざ、けんなぁぁぁぁぁ!!!」


「!?」


その時、預言士は油断しきっていた。結果としてペンナが涙を散らしながら殴りかかって来たのを避けることが出来ずデカい鼻に強烈な右ストレートが決まり鼻の軟骨がバキバキに砕ける。


「ぎゃぴゅ!!!」


預言士の鼻が潰れ前歯3本がへし折られて2メートル程度後ろへ吹ッ飛んだ。


「お・・・おのれぇ!!」


鼻血を増水した川のようにドボドボ流しながらも預言士は立ち上がる。フラフラとした足取りではあるがその目はしっかりとペンナを睨みつけていた。


「アバズレが・・・まぁいいよぉどうせ苦しんで死ぬんだ」


ペンナはそれ以上の抵抗を見せなかった、預言士を殴り飛ばした所で我に帰りゲバルトが人質になっているのを思い出したのである。


預言士が鼻血を拭うと既に血が止まっている、忌々しい魔族の再生力、寿命もないらしい。こんな奴がのうのうと、そして永遠に生きていく事を許容する事が出来ない。あまりにも不平等だ、こんな世界を作った奴を恨まずにはいられない。


もう、歯を食い縛り、悔しがることしかできなかった。


預言士とゲバルトに監視される中ドレッサーを足場に背伸びをしてようやくシャンデリアにドレスだったズタ布の縄を掛ける。


震える手で白い輪っかを完成させた。今度の震えは恐怖によるものである。


「早くソレに首を通しなぁ、グズが」


ゲバルトが自らの首に包丁の切っ先を入れるのをペンナに見せつける。浅く刃の入ったところから僅かな血が流れ、ゲバルトの首筋に赤い道を作る。


早く首を吊らないとゲバルトが死んでしまう。焦りと恐怖と・・・ありとあらゆる負の感情が混じり合ってまるで心がヘドロのようにドロドロになっていく。


心臓が限界を超えてドクンドクンと脈打つ。張り裂けそうだ、呼吸が苦しくなって体の震えが大きくなる。それでも輪っかを握り恐る恐ると首を通した。後は縄に身を委ねるだけである。

そして、それがすぐにできるはずもなく震え、呼吸を乱し、涙を流し


それでも

覚悟を決め(ようと)早くしろウスノロ」


ゲバルトがペンナの乗っているドレッサーをぶっきらぼうに蹴り倒した。


倒れたドレッサーの鏡が割れてガラス片が散る音が部屋の外まで届く音を聞いた警備兵はもちろん預言士の術中である。


空中に投げ出されたペンナを地面に激突させまいとズタ布の縄がペンナの首を捉えて宙吊りにする。


「グぇッ!・・・ガッ・・・ア・・・!!」


苦しみ、足をばたつかせるとシャンデリアが音を立て揺れる

その錆び交じりの音はペンナの悲鳴を代弁しているかのような不快音であった。


ペンナが暴れシャンデリアの揺れが徐々に大きくなる、ペンナの体もそれに比例し振り回され、縄がより首に深く食い込む。


その様を見てゲバルト本人も気が付かないほど心の奥深くで何かがチクリと痛んだ。


楽しそうに私を指さして笑う私の子、その頬に伝った一筋の涙、私が見逃すとでも?

大丈夫、あなた・・・の

せいでは・・・あり・・ま・・・せ・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「ヒヒ!死んだ、死んだ!!いい気味さねぇ!!イヒヒヒヒヒヒヒヒ!!!さようなら愚かな王と愚かな王妃共!!それにしてもいい結婚首輪だねぇ!!死さえ二人を分かつことあたわずかえ?精々地獄でも二人仲良く苦しむがいいさぁ!!イヒヒヒヒヒ!!ヒ~ヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ!!!!!」


―― 翌日 ――


「おはよう、お母さんまだ起きてない?もう朝ごはんできてるんだけど・・・」

「ペンナ様は疲れているのでしょうどうぞ起こしてきて下さい、ルミア様」

「うん!」


警備兵がドアの前から退いた。


またお母さんに気を使わせるといけない、心配そうな顏じゃなくて元気に笑った顏で起しに行こう。


わざとらしい位大きな音でノックするそして満面の笑顔と明るい第一声で扉を開け放った。


「お母さん!朝だ・・・」


わからなかった


「おかあさん・・・?」


わからない


「ねえ、おかあ・・さん・・・」


わかりたくない


「いや、・・・イヤァァァァァァ!!!」


夢だと言い聞かせようとしても強烈な悪臭がそれを許さなかった。


宙に浮いた母の下に溜まった〇と〇それが悪臭の原因であった。まだポタポタと滴っている。徐々にルミアの頭が現実に追いついてきた。


「お母さん!!」


母を下に降ろすため駆け寄るが〇〇物を踏んで足を滑らせてしまった、体も服も〇〇物に塗れてしまったがそんな些細なことを気にしている場合ではない。


「お母さん!!お母さん!!」


呼びかけて掴んだその手は氷のようだった。

返事など当然返ってくるはずもない、虚空を見つめる母の目がルミアを写すことはない。それでもルミアは懸命に母に呼びかけ体を揺する。


やがてズタ布の縄が千切れルミアを下敷きにした。悲鳴を聞きつけてきた兵士や召使いが二人を姿を発見し城内は大混乱に陥ったのだった・・・


そしてさらに2週間後・・・

自分が書いてる物語「狐につつまれて」「魔王の花」

初めて書いた作品が評価されることなんてまずないのは分かっている。

でも評価はされたい、ではどうするか?

俺が答えは「後から評価が上がる物語」だ!

後の作品が完成した後に読み返すと

え?このキャラこんなとこに出てたの!?

とかこんな所に付箋が!?みたいのを盛り込むことで

現在の技量不足を誤魔化す作戦をとったのだ!!

そして「狐につつまれて」は付箋を大量に盛り込み忘れ

「魔王の花」では名前だけの予定だったヘレンが主役張りの

大立ち回りをしてしまったのである!!!


圧★倒★的★無★能!!

極まりしポンコツ作者!!


どうでもいいか俺の失敗談は。




おやすみ、ペンナ。

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