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異世界×サバイバー  作者: 佐藤清十郎
第2章 自由都市ベイル
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第72話 エルフの秘薬16

 スライムに【雷撃】は効果的だったようだ。

 水っぽいから効くかなと思ったのだが、上手く行ったようである。


 あまり派手にやると蟻に感付かれると思い、威力は抑えめに【雷撃】を数発浴びせ沈黙させた。


 魔石(溶解)


 ドロドロに原型を留めて置けなくなった、スライムから魔石を回収する。


 修得できたのは水魔術【溶解】だった。


 触れたもの、もしくは触れるほど近くにあるものを溶かす能力の様だ。


 スライムからは他にも――


 スライムの核 素材 E級


 といった用途不明の素材を回収した。


 核は3センチ弱の円盤型。どら焼き型とも言える。おはじきのように薄い円形で、真ん中が膨れている。


 スライムの核という名称は何かのゲームで聞いたことある気がするが、ゲームでも何に利用するものだったか覚えていない。

 

 ハズレアイテムみたいな扱いだったような記憶ならあるが。




 蟻の追跡を始めてしばらく経つ。


 その間にも蜥蜴を何匹も排除した。魔石持ちだった場合だけ魔石のみ回収し、肉や皮は放置した。

 アシッドスライムを見かけたのは、あの1匹だけだ。


 スライムといえば、クリーナースライムというのを見かけた。

 白っぽい小さなスライムで水饅頭の様だ。


 アシッドスライムのデロデロした感じとは、また違った印象である。


 レベル3~4と弱かったが、試しに倒してみたところ――


 魔石(洗浄)


 といった魔術を得ることができた。

 これはリザも使える水魔術だな。便利な術を得て僥倖であった。


 


>>>>>




「やっと棲家に到着したか」


 俺は壁に身を寄せて、出隅よりその先の様子を悟られぬよう慎重に伺った。


 闇魔術【隠蔽】を付与してあるとはいえ、探知系のスキルを持つ蟻がいても不思議ではない。


 まずは様子を伺い情報を得るのが先決だ。  

  

 


 ガサガサガサ……ギチギチギチ……




 壁に亀裂が走っている。

 まるで大きな負荷が掛かったかのように石壁は左右にズレ、丁度蟻が通れるほどの寸法に口を開いていた。


 その闇への入口に、忙しなく蟻が出入りを繰り返している。

 持ち集めた食料を中へと運んでいるようだ。


 スカウトアントのサイズは5~60センチ程で蟻に似た姿をしているが、頭が非常に大きく発達しており俺が地球で見かけたことのある物と比べると、異様とも言える姿をしていた。

 その頭部を見るとニッパーを思い起こさせる鋭い顎を備えており、見ただけで危険な魔物だと判断できる。


 彼らはギチギチと顎を鳴らして、合図を送り合っている。

 ああやって仲間同士でコミュニケーションを取っているのかもしれない。


 巣の周辺に居るのは5~6匹程で、おそらく門番か何かだろう。


 ガードアント 魔獣Lv12


 餌を探しに行く蟻よりも少しレベルが高い。


 餌を探しに行くのは2~3匹に編成されたスカウトアントだ。


 先程から絶え間なく、餌を探す部隊が出動している。


 ここから見る限り結構な数がいる。


 さて、どうするか……


 試しに何匹か狩ってみるかな。


 丁度良くスカウトアントが2体こちらへ向かってくる。


 スカウトアント 魔獣Lv4


 スカウトアント 魔獣Lv4


 棲家周辺の蟻に気付かれないよう、出来るだけ距離を取ってから仕掛けることにした。


 俺は【隠蔽】状態のまま【恐怖】を放つ。


【雷撃】では光や音で注目を浴びてしまうかも知れないので念のためだ。



「ギギギギィ!?」



 蟻の表情は分からないが、たぶん苦悶の表情を浮かべながらビクビクと痙攣したかと思うと、蟻はそのまま動かなくなった。



「ギギギギ……」



 戦闘行動をとると【隠蔽】は解除される。

 突然現れた俺に、もう一方の蟻はすぐさま警戒の色を見せた。


 顎を大きく開き敵意を剥き出しにしている。


 すぐさま【恐怖】を放ち、もう一方も沈黙させた。


 蟻にも問題なく効くようだ。

  

 S級では魔力の消耗も大きい為、もっとランクを落としたほうが良いだろう。


 ただ【恐怖】使用後、再発動させるには数秒の待機時間が必要のようだ。

 となると囲まれるのは危険だ。できるだけ1対1になるように、対応したほうがいいだろう。




 2体で行動している蟻を誘い込んで、その後もしばらく狩りを続けた。


 蟻に小石を投げつけ、注意を惹き通路の奥へと引き込む。


 

「ギャギャッ!」



【恐怖】で一方を仕留める。

 するとすぐさま、もう一方が顎を打ち鳴らし襲いかかってきた。


 まるでコメツキムシかのようにバチンッというクリック音を鳴らして、その大きな体を跳ね上げる。


 素早く盾を向けて身構えると――。

 

 カッ


 木製の盾に、その鋭い顎が突き刺さった。



 くっ、重いッ…… 



 蟻が突き刺さったまま盾を投げ捨てる。


 地面を転がる蟻に向け、杖を突きつけ【恐怖】を放った。 

 


 魔石(地形探知) 


 

 蟻の硬い甲殻を引き剥がし、内部に存在する魔石を回収する。


 探知のカテゴリに入るスキルだ。地形を探る能力があるらしい。

 うーん。今のところ役立つかは不明だな。

 

 さてスキルも手に入ったし、毒餌を設置して帰るとしよう。

 

 幾らか狩ったものの、変わらず巣から蟻は這い出してくる。

 少しばかり狩っても、大した意味は無いだろう。


 闇魔術【隠蔽】


 姿を隠し、巣の周辺を警戒する蟻を刺激しないように慎重に近づく。

 適当なところで、麻袋を取り出し中身を床に撒いた。


 毒肉玉 毒物 D級


 ゴルフボール程のサイズの揚げた肉団子の様だ。

 微かに刺激臭がする。


 ともあれこれで依頼は完了だろう。

 後はギルドで報告して終了だ。


 辺りに餌を巻き終わると、俺は長居は無用ときた道を引き返した。


【疾走】を使い帰りはあっという間であった。




>>>>>




「わかりました。報告受け賜りました」


 ギルドに戻った俺はエリーナに依頼達成の旨を伝えた。

 蟻の棲家の場所も、地図を用いて報告済みだ。


「水路の鍵はそのままジンさんの方で預かっていて下さい。また調査依頼をお願いするかもしれません。独自に中に入るのも構いません。魔物も思った以上に増えているようなので、素材狩りとして掃除してくれるなら助かります」


 マスターからの指示の様だ。

 まぁスキル収集の為にも、また水路に赴くのは良いかもしれない。

 その全容を把握したわけではないし、他にもまだ魔物はいそうだ。

 得られるスキルはまだあるだろう。


 自由に出入りしていいというなら、俺にとっても願ったり叶ったりである。


 ジン・カシマ 冒険者Lv18 精霊使いLv7

 人族 17歳 男性

 スキルポイント 6/38

 特性:魔眼

  雷魔術 S級(雷撃 雷扇 雷付与 麻痺)

  火魔術   (灯火 筋力強化)

  水魔術   (潜水 溶解 洗浄)

  土魔術   (耐久強化 掘削)

  闇魔術   (魔力吸収 隠蔽 恐怖)

 魔力操作   (粘糸 伸縮)


  体術

  盾術  

  剣術 

  鞭術

  闘気

   

  探知  E級(嗅覚 魔力 地形)

  解体 

  繁栄

  警戒  

  疾走  F級

  同調

  耐性   (打毒闇)

 成長促進


 雷精霊の加護



 

【装備】

 ムーンソード ミスリルダガー ショートソード カシラの杖 

 ラウンドシールド

 疾風の革靴 影隠の外套+1 力の指輪 雷精霊の腕輪 魔術師の指輪

 黒狼の額当て 黒狼の革鎧 黒狼の小手 黒狼の具足

 冒険者の鞄 

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