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異世界×サバイバー  作者: 佐藤清十郎
第3章 氷壁の封印と生贄の姫巫女
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第133話 戦利品の鑑定

「やっと街へ帰って来れた……疲れた」


 既に日は落ち始め、大通りに点在する灯火の魔導具に明かりが灯る。


 酒場に人が流れて行き、次第に賑やかな声が響いてきた。



 シアンとは何度か森へ入っているが、ここまで長い時間篭っていたのは初めてのことだし、ミラさんに至っては魔物狩りの同行は初である。


 互いに慣れない緊張感もあっただろうし、疲労も溜まったことだろう。


「久しぶりに緊張感がありました。しばらく街の外へは出ていなかったので」


 ミラさんの顔にも疲れの色が見える。 


「私はまだまだ大丈夫です!」


「にゃうう~」


 シアンとネロは元気だな。若いからか。


「ジン様、このまま真っ直ぐ向かいますか?」


「いや、いったん家に戻って着替えてから行こうか。俺とアルドラはギルドに立ち寄ってから行くことにする」


「では私もお伴します」


「そうか、わかった」


 俺たちはゴブリンの抜け道を利用して厨房から脱出。


 出た先は食堂の直ぐ側だったが、コープスを避けることは出来た。


 途中ウッドゴーレムとの戦闘になりつつも雷撃で排除、脱出路を探った。


 ゴーレムの魔石から木工スキルを得られたことが、せめてもの救いであろう。



 地形探知を併用しつつ、侵入してきた経路とは別の地上への出入り口を運良く発見した。


 その出入り口の大きさから、ウッドゴーレムはここから入ってきたのだと思われる。




>>>>>




「……今日は凄いですね」


 回収した戦利品をギルド裏手の鑑定所に持ち込んだ。


 あまりの物量に驚かれたが、処理してくれるそうなのでお願いした。


 アルドラが収納から取り出した品を次々に並べていく。あまりの量であったために別室を用意されたほどだ。


 自分たちで使いそうな素材等は取っておくことにして、利用予定の無いものは売却することにした。


「値段は今付けられるのですが、納金されるのは後日となります。宜しいでしょうか?」


「ええ、問題ありません」



 シミター 片手剣 F級              

 100シリル


 ロングソード 片手剣 F級            

 100シリル


 ショートソード 片手剣 F級            

 50シリル


 バスタードソード 片手半剣 F級         

 400シリル


 クレイモア 両手剣 F級             

 600シリル


 チェインメイル 防具 F級            

 200シリル

 

 バックラー 小盾 F級              

 100シリル


 ハンドアクス 片手斧 F級             

 50シリル


 ハンドアクス 片手斧 E級             

 200シリル

 

 バトルアクス 両手斧 F級            

 200シリル


 ダガー 短剣 F級                 

 20シリル


 バトルメイス 片手鎚 F級            

 100シリル


 バトルハンマー 両手鎚 F級          

 300シリル


 ツーハンドソード 両手剣 F級         

 400シリル


 ダガー 短剣 F級                

 30シリル


 ショートボウ 短弓 F級             

 50シリル


 グレートソード 両手剣 F級          

 800シリル


 ツーハンドソード 両手剣 F級         

 300シリル

 

 ダガー 短剣 F級                

 40シリル


 髭剃り 魔剣 D級   魔術効果:鋭刃   

 40000シリル   


 草刈り鎌 雑貨 F級               

 30シリル


 バックラー 小盾 F級              

 10シリル


 ウッドシールド 盾 F級             

 10シリル


 ラウンドシールド 盾 F級            

 50シリル


 バレルヘルム 防具 F級            

 100シリル


 レザーヘルム 防具 F級             

 50シリル 


 キュイラス 防具 F級             

 200シリル


 ハイドアーマー 防具 F級           

 100シリル


 ハードレザーアーマー 防具 F級        

 100シリル


 サンダル 防具 F級               

 10シリル


 レザーブーツ 防具 F級             

 50シリル


 クローラーの触角 素材 F級 ×14      

 700シリル


 ゴブリンの左耳 素材 F級 ×8        

 800シリル

 

 ゴブリンの左耳 素材 E級 ×128    

 12800シリル


 ゴブリンの左耳 素材 D級 ×48      

 4800シリル


 ゴブリンの左耳 素材 C級 ×25      

 2500シリル


 ゴブリンリーダーの左耳 素材 C級      

 5000シリル


 銀製の女神像 調度品 D級         

 20000シリル


 耳の首飾り 装飾品 F級          

 50000シリル   


 ディオール金貨 貨幣 D級 ×6      

 48000シリル


 ディオール銀貨 貨幣 D級 ×3       

 3000シリル



「武器や防具は損傷や劣化が激しいので、これ以上の値段は難しいですね。多少の錆なら磨けば落とせますが金属の劣化は修復出来ませんし、破損を修復するにも費用も手間も掛かりますから。F級の装備ですと其処までする価値があるのかと問われるでしょうね」


 ある程度予測はしていたが、やはり安いな。


 アルドラの収納があるから持ち帰れるが、一般の冒険者ならその場で捨てていくだろう。


 大きな物ともなると鞄に入らないから分解せねばならないし、そこまでする価値も無いのだろう。


「魔剣は上質の品と言っても良いものですが、どうやら呪詛状態のようですね。売却でよろしかったですか?」


 呪詛状態?


「えっと、それでも売却できるならお願いします」


「わかりました。売却については問題ありません。専門の術士に解呪させますので」


 解呪は光魔術らしいが、呪詛状態であっても解呪できれば使用に問題はないらしい。


 人の耳を削ぐために使っていた魔剣だし、あまり気持ちの良い物ではない。それに現時点では俺達に解呪を使えるものは居ないし解呪を依頼してまで使おうとも思っていない。


 ということで、今回は売却で良いだろう。


 呪詛が付いた品は、使い手に災いを呼ぶとされている。


 それが武器であるならば、血を求め不必要な殺戮さえ呼び寄せるというのだ。


 長い期間に渡り血を吸った魔剣は、呪詛に汚染されるらしく定期的に浄化するか、汚染された場合は解呪するのが望ましいという。



 耳の首飾りは指名手配モンスターの証明として売却となった。討伐証明部位と同じ扱いだ。


 純銀ではないようだが女神像も高く売れた。


 ルタリア王国の国教となっている宗教の女神像である。付加価値もあるのかも知れない。


「ディオール金貨ですか。珍しいですね」


「珍しいんですか?」


「ええ。神聖王国カノン、及びその周辺国で使われていた貨幣ですね。カノンが滅亡してからは、殆ど使われなくなりましたよ。ディオール金貨を製造していた貨幣ギルドも大きな損害を受けたようですし、ギルド所有の鉱山も魔物の領域に没したようですしね。現在大陸中で使われているシリル金貨は魔導具で作られるようになったので、昔よりも偽造がし難いらしく大陸中で利用されていますから他の貨幣が使われることはしばらく無いのではと思いますね」


 ディオール金貨は珍しいとはいえ歴史的価値のようなものはなく、単純に貴金属の含有量から計算された値段としているようだ。


「以上で鑑定は終了です。討伐お疲れ様でした」


 鑑定所の職員が深々と頭を下げる。


 総額 192350シリル


 このうち討伐依頼の報酬76600シリルの10%、7660シリルを借金返済のために差し引かれる事になった。


 いまだ借金は490万くらいあるはずなので、全くと言っていいほど減ってない。


 依頼料の安さのせいもあるのだが、普通に戦利品で稼いでまとめて返したほうが早いな。


 返済期限は特に設けられていないので焦る必要は無いのだが、返せるものなら早急に返したい。



「ありがとうございます。それでは」


 鑑定所での事を終えて立ち去ろうとする俺達に、職員が思い出したかのように呼び止めた。


「あ、ジンさんそう言えばマスターがお呼びでした。帰る前に顔を出すようにとのことです」


 シアン・ハントフィールド 獣使いLv16

 ハーフエルフ 14歳 女性

 スキルポイント 0/16

 特性:夜目 直感 促進


 同調 E級 

 調教 E級

 使役 D級

 狙撃 F級


 装備


 ミスティコート 魔装具 E級   魔術効果:認識阻害

 レザーヘルム 防具 E級

 ソフトレザーアーマー 防具 E級

 レザーグローブ 防具 E級

 ソフトレザーパンツ 防具 E級

 レザーブーツ 防具 E級

 力の指輪 魔装具 E級

 アウトラスト 魔装具 E級   魔術効果:体温調節


 クレインクィン 石弓 E級

 ウッドボルト 矢弾 E級

 ボルトバック 猟具 E級

 フランシスカ 魔斧 C級   魔術効果:投擲 筋力強化

 ナイフ 短剣 E級


 ネロ 使い魔Lv11

 種族:ブラックキャット 魔獣

 弱点:火雷水 耐性:闇氷

 スキル:闇付与 潜伏

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