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空想老人

作者: 束間由一



 数学の授業中、僕の頭の中には、おじいさんがいた。


 おじいさんは、何やら変な体操をやっていた。

 ヒンズースクワットみたいな感じで足をカクっカクっと曲げたり伸ばしたりしていた。


 それが終わると、お爺さんはおもむろにポケットからビーナッツを取り出すと、それをポイと空中に投げて口でキャッチした。見事な芸当だ。


 しかし、おじいさんはその後、むせたように咳き込んだ。

 ピーナツが変なところに入ったのだろう。


 僕は、そのおじいさんの様子に思わずニヤニヤしてしまった。

 そして、それが先生に見られて、何を笑っているんだと奇異の目で見られた。


 結局、授業の内容は全く覚えていない。

 全ては、僕の空想の世界に存在するおじいさんのせいである。

 


 





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