襲撃<1>
ダンジョン内 帰れる見込みがあるから全力で被鮫はポーション作りに励んでいた
ゴリゴリゴリゴリ
チョロロロ
「ふぅ これで終わりっとな じゃあ~待望の~飯!」
その時被鮫の下にストーンスネークがやって来た
「おっ ちょうどいいタイミング 卵くれ」
「シャー シャー」あせあせ
「ああー 卵ゲットできなった?」
「シャーシャー」 ストーンスネークは首を横に振る
「えっ じゃ何?」
「シャーシャー」ストーンスネークは何かを伝えてるように体を捻る
「ごめん俺お前にしゃべれるけどお前発声器官が未熟だから何言ってるかわからん」
「シャーシャー」ストーンスネークはあきれている
「聞くけどほかのやつならわかったりする?」
「シャーシャー」 ストーンスネークは頷く
ガバッ
「オッケーじゃあ運ぶから案内してくれ」
ダッ スタスタスタ
「おっダンジョンコア ヴィーノ 何かストーンスネークが伝えたいって」
「なんだ?」 「何ですか?」
「シャーシャー」
「なんだと!?それは本当か」
「どうしたんだ?」
「くっくるぞ 冒険者がくる 四人も!」
「えっ冒険者が来るの? いやぁ」
「シャーシャー」ストーンスネークは暴れ回る
「そんなにやばいのか? 撃退できないの?」
「ああ やばいどうやらお前が来た少し前の冒険者の詳細を知りにきたらしい」
「えっ やばくね そいつら殺したんんじゃ」
「だからまずいのだここで死亡したとバレれば危険で価値のないダンジョンだと認識されてダンジョンコアを破壊されるかもしれないそうなればおしまいだ」
「じゃあなんで殺したんだよ」
「DPと装備品目当て」
「えぇ」被鮫は呆れた
「今このダンジョンの戦力はゴブリン8体にオーク1人サックバットとストーンスネークとスポナーから出るスライムと被鮫だけだ」
「俺も戦力に数えるな!」
「いや今はフレイムキャットの手も借りたいのだ戦ってくれ短剣術LV3とパリィ持ってるだろいけるいける」
「いや でも それって 人を」
そしてヴィーノがこえをかき消すように
「ゴッブリン達とオークは被鮫が作ったポーション持って立場に着いて」
そう言うとヴィーノが空中をタップし光が現れポーションが現れた
「被鮫は はいこれあの冒険者達の装備これ アクセサリーつけといて」
と言いい片手だけの手枷を渡してきた
「これ防御が1だけだけど上がるから着けといて」
「ちょっと待てよ」
「後被鮫料理作っといてできれば片手間に食べれるやつ料理バフがいるから」
「ちょっと待てって言ってるだろ!!」
被鮫は声を荒げた
「ひっ」怯えるヴィーノを無視して被鮫はしゃべる
「俺を戦力として数えてるってことは俺に人を殺せって言ってるよな 無理だよ ここじゃ人の命は軽いかもしれないけど俺には無理だよ」
「はっ はっ はっ ごっ ごめん…なさい ごめんなさいごめんなさい」
ヴィーノは怯えて謝り倒す そして被鮫はそれに気づき冷静になる
「あっ いやごめん大丈夫か」
「ヴィーノ!!大丈夫か?貴様何をした!!」
「すまん 戦力に数えられたことに対して怒鳴った」
「ああ タイミングが悪い ヴィーノは人が怖くて嫌いでは憎んでいるのだとりあえず謝れ今すぐだ!」
「いきなり声を荒げてごめんなさいヴィーノ俺が悪かった」
被鮫は綺麗に頭を90度下げる
「はっはっ だッ大丈夫...です こちらこそすみませんこんなタイミングででも戦ってくれませんか? ダンジョンコアが破壊されたら私たちみんな死んでしまうんです」
「は?どういう事だよ」
「このダンジョンには699の本体があってそれが壊されるとダンジョンによって生まれた魔物とダンジョンマスターが死ぬのだからお願い被鮫 私たちに協力して」
「被鮫別に殺さずとも無力化させればいい頼む」
「うっ 考えさせてくれ」
「わかったじゃあその間料理しておけ私たちはDP使ってダンジョンを強化する」
そういいダンジョンコアとヴィーノはダンジョン入り口に向かった
「ふぅ ふぅ とりあえず何か作って気を紛らわすか 片手間に食べれるのがいいって言ってたよな じゃあシンプルにサンドイッチでいいか 今日の昼飯の余りの野菜と肉を挟んで黒パンはフライパンと水で蒸して柔らかくしよう硬いパンのサンドイッチは食べにくいからな最後に黒パンにバター塗って具材挟んで三角に切るこれで完成 サンドイッチ!!」
...
「はぁ何してるんだろ俺 とりあえずサンドイッチをゴブリンとオークの分作ったから渡さないと」
「おーい9人分の料理できたぞ〜」
「でかしたぞ被鮫 これでポーション 料理バフ ダンジョン罠 全部揃ったな」
「あっやっべ」
「どどどうしたんだ」
「料理ゴブリンとオークの分しかないからお前が新たに生み出した奴用がない」
「何だそんなことか焦ってDP計算ミスってダンジョン拡張と罠で使い切ったから1番弱いゴブリンでも3体しか呼べないから足りなくても大丈夫だ」
「全然大丈夫じゃねーじゃねーかクソやばくないそれ?」
「最近は貴様が掘ったところをダンジョン化させて拡張させてたけど基本的にはDPで洞窟を削ってダンジョン化させるからより多くのDP使うの忘れてしまってだな」
「なあ 大丈夫なのか?」
「大丈夫だいい作戦を思いついた」
「それはどんな?」
「それはだなまず...」
「ここら辺に油断大敵の洞窟があるはず」
「あっ これって野営後じゃない?」
「そうですねおそらくあのパーティのものでしょうここまできて他の痕跡が見つからない以上状況的に考えておそらくダンジョン内に入り死亡したでしょう」
「じゃあこれで行方がわかったんで依頼は終わりっスねダンジョン内で死んだなら死体は残らないから痕跡は消えっスからね」
「待ちなさいあのパーティの無念を晴らさないの?」
「はいっス!」
「そんな勢い良く言わないで 私は無念を晴らしたいは目標はダンジョン攻略よ」
「ケンリーダーどうしますか?」
「まあ俺らならオークぐらい一捻りだしいいんじゃないかそれにダンジョン完全攻略したことないからどんな宝があるか見たいしな」
「おお それいいっスね ダンジョン完全攻略しようっス」
「大丈夫でしょうけど油断しないように気をつけてくださいねその油断で基本的に死者が多いいんですから」
「じゃあ早速ダンジョンない入るぞ」
「おおーー!」
スタスタスタ
「あっここに藁のベッドがあるっス あのパーティのじゃないスっか?」
「そうかもな」
「ダンジョン内雰囲気あるな〜」
「そうスっねまだ見ぬお宝に期待ワクワクっス」
「早速慢心ですかほんとに気をつけて下さいよ」
「はいはい お あれ 人じゃないか?」
「えっ本当だわ」
「くっやばい ゴブリン如きに俺が負けそうになるなんて」
「ヒサメ シネ シネ シネェ 」
カン カン キン
「今助けます 『シャープシュート』」
矢が高速で飛びゴブリンの頬を掠める
「ウワァ ヒサメニゲルカラ サクセンガンバレ」
そういいゴブリンは逃げる
「ちっ 外しましたか だが次は 『シャープ」
「あっありがとうございます 冒険者様 おかげで生き延びましたぁ」
「そ それはどういたしまして 大丈夫でしたか」
「ああ ただ スタミナが切れそうで死にかけただけだから体力は大丈夫だ」
「それはよかったっス でわ〜 救助代 金貨10枚っス」
「え〜と それってどれくらいだ?」
「こら トウゾさん 吹っかけないでください すみませんうちのパーティメンバーが救助代は結構ですので」
「いや お礼させてくれ 俺調合スキルで作った自作のポーションあるのでどうぞ」
「いやここで死にかける初心者のポーションなんかいらないっス荷物の無駄っス」
「トウゾさん! いや ほんっとうにすみませんポーションはありがたく受け取りますので」
「ああ ほらよ どうぞ」
「ありがとうございますえーと ん!? これ中級ヒールポーションじゃないですか!?それもかなりいいやつこんな物もらえませんよ」
「えっ 本当っスか? いや〜 だんな命の恩人だからもうちょっとくれてもいいんっスよ?」
「こら トウゾ ユミオ見せてくれ」
「はい」
「おおーこれはいいね うちのパーティで購入してもいいかな いくら?」
「それは え〜と・・・ 時価?」
「じゃあ命の恩人補正で銅貨1枚でお願いっス」
「トウゾ!」
「あはははは それよりもみんなは何の目的でこのダンジョンに?」(帰れ帰れ帰れ)
「このダンジョン内でおそらく新人パーティが死亡したのでその調査と」(やばい)
「このダンジョンの完全攻略ですね」 (まずーい えっ俺こいつら 殺さないといやダンジョンコアは無力化させるだけでいいって)
「そちらは?」
(俺にできるのか人を刃物で 人を)
「おーい聞こえてるっスか?何でここにきたんスか?」
(そもそもこいつらに事情説明して助けてもらえばいいんじゃないか?いやでも帰れるかもしれないんだぞでもそれも程遠いほどの道のりだそれに・・・)
走馬灯のように思い出が蘇る
( 「ウン ウマイイイイィィ スライムノ100バイ ウマイ!!!」 「んんん〜 美味しい こんがりしてて柔らかい毎日食べたいくらい」
「8時間ぶっとうしでポーション作れって言ってるんだ」 「ゴハンタノシミ」 「ヒサメノドリョクガミトメラレタノダ」
「わからないだがうまくいかせるしかないのだおまえを元居た場所帰すためにな」
「お願い被鮫 私たちに協力して」 「被鮫別に殺さずとも無力化させればいい頼む」)
「・・・」
「おーい 聞こえてるっスか? あれその手枷は…」
「あーもう すまん 『スラッシュ』」 ザシュ 被鮫は相手の首元に切り傷をつけ
「えっ?」周りは困惑する
「オラァ」 ドゴォ 被鮫は相手の腹を蹴り飛ばし
「おぇえ 何で っスか?」
「ふん!」 倒れた相手の肩に短剣をぶっ刺す
そして ダッ 逃げる!
「はっ はっ はっ やべーよ 人刺したよ やばいやばい」
「えっ?… ユ ユミオ あいつを打て」
「はっはい 『シャープシュート』」
その矢は被鮫のくるぶしに当たる
「がぁ くっそ いてぇ」
「マボウ トウゾに回復を俺らはあいつをやる おそらく新人パーティを襲ったやつだ」
「わかったわ トウゾ 大丈夫 今 ヒールポーションを」 ジョボボボ
「はっああぁ 大 丈夫っス 少しお腹 と 肩 が痛い だけ で」
「おい お前騎士と調合しに見覚えがあるな」
「はっ はっ いてぇ」
ドン!「がぁぁ」 ケンは被鮫の背中を踏む
「お前だろ殺したのは」
被鮫は振り向いて不敵な笑みを浮かべる
「はっ はっ ちっ 違うね それは こいつらだ!」
「ヒサメ タスケ ツレテキタゾ」 「オオオ」 「コロセ」 「シネ」 「キリキザンデヤル」 「キル」 「コロスダケニキ モゴゴ」
そしてオークがゴブリンの口を塞いで来た 「ヒサメ ヨクヤッタ アトハマカセロ」
「フン!!」 オークが棍棒を振りかぶり ケン は それを後ろにステップして避ける
「くっそ こんなに大群が犯人が殺される」
「ヒサメ オクニ ハコブ テヲカセ」
「ああ ありがとう」
ゴブリンが被鮫を担ぎ奥に運び オークと他のゴブリン達が前線に出る
「嘘だろ もしかして あいつら 協力してんのか!?」
「どうやらそのようですね 急いで対処しないとまずいことになりそうです」
「ユミオ 隙間を狙えるか?」 「無理です 数が多すぎます」
「じゃあ 減らせばいいんだな ゴブリンども 覚悟しろよ! 『シールドバッシュ』 『バッシュ』 『スラッシュ』」
「グギャア」 「ゴゴォ」 「グギィ」
「ポーション ツカウ カイフク タテナオシ」
ゴブリン達は 回復しまた 立ち上がる
「くっそ こいつら あいつのポーション使ってやがる」
「これじゃ埒があきませんね ケン 時間はかかりますがオークを避けて 堅実に1人ずつ殺しますよ」
「ああ」
カン キン ヒューン グギャァ フン くそっ おら
「はぁ はぁ はぁ」 「ヒサメ ダイジョウブカ? ポーション ツカエ」
ゴブリンは被鮫のくるぶしから矢を抜きポーションを振りかける
「がぁぁ いてぇ ふぅ ふぅ 治ったすごいなこれ」
「ダンジョンコアサマ ヨンデル イケ」
「わかった どこにいる?」
「オクニ」
「わかった行ってくる 死ぬなよ」
「ヒサメノ ポーションアルカラ ダイジョウブ」
「来たか被鮫」 「大丈夫でしたか?」
「次は…」
ダンジョンの構造
基本的にかべ、ゆか、天井は土で構成されており 進むと 燃え尽きない松明と被鮫の藁のベッドがある さらに進むと下り道がありその道は広くて 螺旋階段のようにうねっている そのさきは 被鮫が料理を作り ヴィーノたちに与える空間がありそのさらに先にはヴィーノの部屋とダンジョンコアがある ダンジョンコアサッカーボールくらいのおおきさで丸い破壊されるとダンジョン内の魔物とマスターが死亡し化身は休眠状態に陥る ただし時間が経てば化身は休眠状態からおきさい活動する 休眠状態で化身を殺せばダンジョンは完全なる死を迎える