"世界"を囲む"もの"
いつの間にか、週別ユニークユーザが100人を突破していました。
この小説をこんなにも多くの人が読んでいてとてもうれしいです。
読んでくださっている方、本当にありがとうございます!
これからも頑張って小説書き続けていきます!
「…そろそろ着いてもいんじゃないか?」
地平線の先に見えていた"何か"を目指していた俺とルナはあれから3日ほど歩いていた。
時々、高台になっている所を見つけては、"何か"の方向を確認し、着々と目的地に近づいていた。近づいているのかな……?
この道中にも亜人の姿はなかった。
太陽の陽が木々をきらきらと照らしていた。
「ほんとうにみちあってる?」
と少し不安そうにルナが言った。
「大丈夫、大丈夫、大丈夫…」
ルナのその言葉に少し不安になってきた俺は胸に手をあて、自分を鼓舞するように言った。
その姿を見たルナが「大丈夫じゃなさそう」と小さくツッコんだ。
…にしてはここら辺。周りに高台が全然ないな……これじゃ確認したくてもできない……。
「本当に道あってるのかあ…?」
ついに言ってしまった。
「……いまからでも、たかだいまでもどってかくにんしたら?」
「それもいいとは思うけど……。」
来た道を一度見て言った。
「戻りたくない。」
「……ええー。」
とあきれた様子でルナの口から声が漏れた。
「もどればいいじゃん」
「やだ。」
「なんでもどりたくないの?」
「疲れる。」
「かくにんしたほうがいいのに?」
「うん。」
「ほんとうに?」
「だってこのさきにあるんだもん。」
「さっき『ほんとうにみちあってるのかあ…?』っていってたじゃん」
「いや、ぜったいあってる。」
「……どっちがこどもなのかわからなくなってきたよ。」
そんな会話をルナとしながら結局戻らず、このまま歩き続けた。
「絶対あってるはずなんだよ。まっすぐ進んできたし。」
手を組み、目をつぶり、そして歩き続けながら言った。
「私のゲームで培ったこの経験をなめるでない。」
「……ん?」
「人生15年……とちょっと。俺はこの人生の中でいくつものゲームという作品をやってきたことか。」
「ねえ、ろぜ?」
「一番最初にやったゲームは"スーパー配管工"。2Dアクション型のゲームでいろんなステージを主人公のルリオはジャンプとわくわくブロックから出るアイテムを駆使してクリアしていくっていうシステムがとても分かりやすくてよかったよなー。特に主人公のルリオは世界的人気キャラクター。最近は映画化もされて……。俺はここからゲームというものにはまっていったなー…」
「ろぜ、なんかみえるよ?」
「あんなゲームを作れる忍・天堂はすごいわぁー。…そして次にやったゲームはゼルニャの伝説。これも忍・天堂の人気タイトルだよなー。あれをやってた頃を今でも思い出せる。」
「ろぜ」
「あとはポ○モン。あのボール投げてモンスターを捕まえるシステムが……ごにょごにょ」
「ねえ、ろぜってば」
「(ゲームについて語ってます。熱弁しているロゼの姿を何分か想像してみてください。)」
「ろぜ!!」
「…ということで……。だからぜったい大丈夫だ!ってなんだ?ルナ。」
「"かべ"にぶつかるよ!!」
「え?…ぐわ!!」
熱弁していた俺は正面にあった"壁"に気づかずそのままごちーん!!と頭をぶち、しりもちをついた。その姿を"壁"から少し離れた場所から見ていたルナはさっきよりもあきれた様子だった。
「いたた…ってなんでこんなところに"壁"が!?」
ひりひりと赤くなったおでこを手で撫でながらそびえたつ"壁"を見上げた。
「……高すぎじゃないか?」
その"壁"は上の方が白く、薄くなっており、とても高いことが分かった。
「ほんとだーたかいー」
ルナは背伸びして太陽の日が当たらないよう手を顔にかざしながら見た。その姿。とてもかわいい。
「とりあえず、この"壁"を避けて進むか。」
「ほい!」
俺は「よいしょ」と左手をついて立ち上がり軽く土を払って、ルナの左手を右手でつないで壁に沿って進んだ。
「…すごい長いんだけどこの"壁"。」
壁に沿って歩いたこと実に10分。いまだに端が見えてこなかった。
「なんの"かべ"なんだろう。」
隣でルナが言った。
「「うーん…。」」
二人で考えた。
「「…わからん。」」
二人で考えても答えは出なかった。
「…日もだいぶ落ちてきたし、今日はここらへんでご飯にするか。」
「ほーい」
日が落ち、あたりが暗くなってきていたので俺はそう言って、"壁"を背中に俺とルナは座り、袋の中に溜めてある食料を調理して食べた。
食事で使ったものを洗い、最後に2人でかるく話をして、眠りについた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「「あさだー!」」
俺とルナは両手を上にあげて、そう言った。
「では朝ごはんを作っていきます!」
「ほい!」
てなかんじで朝食の支度にはいった。
朝食を食べ終え、食事で使ったものを俺が洗い、ルナが拭き、どんどん袋の中に入れていった。
「よしっ!じゃ忘れ物ないか確認!!」
「ほい!」
辺りを見渡して忘れ物かないか確認をした。そして顔を見合わせて
「「わすれものなし!!」」
と同時に言い、
「それでは壁に沿って進んでいきます!!」
「ほい!!」
こんなかんじで1日が始まった。
「にしてもこの"壁"どこまで続くんだ?」
歩きながら俺はそうぼやいた。
太陽の陽が木々をきらきらと照らしていた。
「いつかたどりつくのだろうか、この"かべ"のはてに」
と少しかっこづけてルナが言った。
「…どこでそんな言葉覚えた?いや、かわいいんだけど。」
「ろぜがねごとでいってた。」
「……まじですか。」
そんな会話を交えながら歩いていた。
すると…
「はぁっ、はぁっ、はぁっ!!」
「ん…?」
突然、前から今にも倒れそうな勢いで草のがさがさという音を立て、一人の人間が走ってきた。その姿はとても奴隷のように見えました。
「助けてくれ!!追われてるんだ!!」
俺の前で急に土下座の体制になり、助けを求めてきた。
「……どうする?ろぜ」
ルナが俺にに聞いた。
「……とりあえず様子を見てみよう」
そう言って一度足をついて人間に話しかけた。
「どういうことでしょう?」
人間は恐怖に震えながら声を荒げて言った。
「もういやなんだ!奴隷なんて!!でもこの"世界"に逃げ場なんてないんだ!!だから助けてくれ!!俺を守ってくれ!!!」
「……。」
この人間もこの"世界"に逃げ場がないって言った。
「あの、一つ聞きたいんですが、この"世界"に逃げ場がないということは一体どういうことなんですか?」
すると人間は真実を口から言った。
「この"世界"にはこの"壁"がある!!"壁"はこの"世界"を囲んでいるんだ!!」
「「っ!?」」
「だから逃げ場はない!!ほかにも理由はあるけどこれが一番の理由だ!!」
俺とルナは表情を変え、驚いた。
「…"世界"を囲む壁……。」
「ああそうだ!!」
人間が声を荒げて言った。
「……では、この"壁"の先に何がありますか?」
と俺は人間に聞いた。
すると人間は疑問に思ったような口調でこう続けた。
「何を言ってるんだ!!この"壁"の先には」
そして人間は予想もしない答えを言い放った。
「何もねえよ!!!」
一応、言っておくと。まだロゼの服装は変わらず布のマントをかぶってるだけです。はやく、新しい服を着させてやりたい。




