森で
こんな夜も深い時間によー。新話投稿されてたまんねえよぉー ははははは(客)
暑い森の中、2人の亜人が歩いていた。
「今日は暑いなー…。」
黒い髪で猫のような耳を持つ少女が言った。
「にじゅっかい。」
と白い髪で狐の耳を持つ幼女が言った。
「…なんのカウント?」
「"あつい"っていったかいすう。」
「……私、そんなに言った?」
そんな会話をしながらどこまでも続く森の中を歩き続けていた。
「ねえルナ。」
「なに?ろぜ。」
「何かしたいこととかってある?」
ルナと呼ばれた幼女がロゼと呼んだ少女の言葉に反応した。
「したいこと?」
「うん。」
「どうして?」
ルナが聞き返したのでロゼは答えた。
「まぁー…なんというか。最近はずっと歩きっぱなしだから、気分転換にね。」
「なるほど。」
「それで、何かしたいことあるかって聞いた。」
「うーん……。」
ルナは歩きながら考えた。そして「あ」と短く言い
「みずあそびしたい!!」
ふさふさとした尻尾を振りながら答えた。
「お!いいなそれ!」
ロゼも賛同した。
「んじゃー水遊びできる川を探すか!」
「おー!」
二人の亜人は動く足を速めた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「きもちいぃぃ!」
「同意ー…!!」
俺とルナは森の中を流れるちょうどいい浅い川で水遊びをした。あ、ちなみに大事な部分はちゃんと布を巻いてあるから安心してくれ。
「生き返ったー!!」
「わたしもー!!」
バシャバシャと音を立てて俺とルナははしゃいだ。
「ろぜー」
後ろからルナが呼んだので俺は振り向いた。
「どうし…ぶふぁあ!!」
俺が振り向いたタイミングでルナが顔に水をかけてきた。そして顔からぽたぽたと水が垂れ、川に吸い込まれていった。
「あはは!!ろぜ、びしょびしょだー!!」
ルナが笑いながら言った。
「……や」
「やったなルナー!お返しだ!!くらえ!!」
「え?きゃ!!」
俺はルナに水をかけ返した。そしてルナも顔からぽたぽたと水が垂れ、川に吸い込まれていった。
「ははは!ルナもびしょびしょだ!!」
と笑った。
しばらく笑っていると
「……ろ」
「ん?」
「ろぜえええ!!!」
「えええええ!?」
ルナが自身の魔力で川の水を使って、大きい水の玉を作り出した。
「ルナそんなことできるの!?!?」
「びゃっこぞくならだれでもできる!!」
「まじかよおお!?」
俺はめちゃくちゃ驚いた。まさかこんなことができるだなんて。
「くらえー!!!」
「おわああああちょっと待って!!謝る!!俺が悪かった!!…てかこれ俺が謝る立場!?最初にやったのはルナだったじゃん!!それより、それは反則だって…ああああああああ!!!」
バシャアアアン!!!と水の玉が俺の顔に強く当たった。
「………。」
俺たちから見えない場所で何人もの影がこちらを見ていた。
水の玉にあたった俺は水圧に負け、川の水に顔がのまれていた。
「……ブハァ!!はぁ…はぁ…はぁ…死ぬかと思った……!!」
「……よしっ。」
ルナが満足そうに尻尾を振って言った。
「よしっ。じゃない!!すっっっっごく!!危なかったぞ!!」
「だって!」
とちょっとした喧嘩をした。
「最初にルナがやったでしょ!!だから私は…!!」
「もういっかい、くらいたい?」
笑顔でルナはまた水の玉を作り出した。しかも何個も。
「分かった!分かぁった!!私が悪かったです!すみませんでした!!!」
猛烈に土下座した。
「うん。わかればよろしい。」
ルナはまた、満足そうに言った。
「ううう…。」
俺は土下座しながら唸った。
こうするしかなかった。と今でも思うだろう。だってここで引き下がらなかったらまたあの水の玉が…!!ひゃーおそろしい!!
「ま…まあ、楽しめたか?水遊び」
と俺は言った。
「うん。たのしかった、すっきりしたし!」
機嫌を取り戻してルナはにへっと笑いながら元気に言った。うん。かわいい。
「それならよかった。じゃあ、体拭いて出発するか」
「ほい!」
右手を大きく上にあげてルナは言った。
「はい、右足出して―」
「ほい」
先に吹き終わった俺は次にルナを岩の上に座らせて拭いてあげた。にしてもこの子の体、ほんとにすべすべだなー…。ってこれじゃまるっきり変態じゃないか!!何思ってんだ俺!!
変態に脱線した俺を元の線路に戻しながらルナの体を拭き終えた。
「これでよし!」
「ありがとー!!」
よっ、と岩から地面に着地してルナはお礼をした。
「いいってことよ!」
体を拭くのに使った布を絞り、袋の中に戻しながら言った。
「さて、出発しますかー」
「ますかー」
続けてルナも言った。
ガサ…
「…ッ!」
出発しようとした瞬間地面に生えている草が人為的に揺れた音がした。
「ルナ」
「うん、こっちにくる」
俺とルナはすぐに臨戦態勢に入った。
ガサガサと音を立て周りからどんどんと集まってきた。
その正体は
「…人間……か。」
3人の人間が俺たちの前に近づいてきた。
「…だが」
俺は3人の人間を見た。そこにいる人間は全員男だがとても兵士には見えず、1人は服がボロボロになり、1人は体が骨が見えるくらい痩せ、1人は片目を失っていた。そして3人の人間は武器を構えているのだが、構えるその手は全員震え、怯えた様子で俺たちのことを睨んでいた。
「……。」
「どうする?ろぜ」
臨戦態勢のまま、小声でルナが聞いてきた。
「……一回話し合いに持っていく。」
俺はそう言って、臨戦態勢をくずし、口調を変えて人間達に向かって声を出した。
「私たちは何もしません!!まずは、訳を話してくれませんか?」
片目の人間が震えながら俺に向かって言った。
「う…うるせぇ!!お…俺たちはお前たちを捕まえてくっ、国に持ってかねえと奴隷にされちまうんだ!!!」
「なるほど。とはいっても奴隷にされるといのはー」
「おまえが何もしないっていうなら、そのままおとなしく捕まってくれ!!そうすれば俺たちは奴隷にはされなくなる!!どうか、頼む!」
と俺の質問にかぶせて片目の人間がお願いするように言った。
「…すいませんが、それはできません。」
「なっ!?」
「私達だって奴隷にされるのは嫌ですよ。私は一度奴隷にされた身ですし。もううんざりです。」
さらりと、俺は怯える片目の人間に言った。
「くそっ!!亜人の分際で下手に出てりゃそんな口をききやがって!!」
片目の人間が怒鳴った。
じりじりと寄ってくる3人の人間に俺は言った。
「私はあまり、殺し合いはしたくないのですが…これ以上、近くに来たら殺しますよ。」
「「ッ!!!」」
そう言った途端人間達はビクッと震え、人間は動かなくなった。
しばらくの間沈黙が続いた。
「さて、私たちはここから離れたいのですが、いいでしょうか。」
「うるせえ!!お前は絶対に俺たちが捕まえる!!」
そして片目の人間が一歩前に出た。
「……仕方がないですね。」
それを見た俺は諦めて、また臨戦態勢に入った。
「最後にもう一度、忠告しますよ。」
続けて言った。
「殺しますよ。」
「うるせえ!!かかれ!!!」
「「うあああああ!!!!」」
3人の人間が同時に前に出て、俺に向かって武器を振り上げた。
「ルナ。今回は俺にやらせてくれ。聞きたいこともあるんだ。」
「わかった。ろぜがそういうなら。」
俺の言葉を聞いてそう言ったルナは戦闘の邪魔にならないように後ろに退いた。
「はああ!!」
人間達は武器を俺目掛けて振った。武器は音を立てた。
「へへへ…やったか?」
とボロボロの服を着た人間が言った。
すると
「…っ!いない!?」
痩せた人間が驚いた様子でそう言った。
「まずは1人。」
「え?」
ーざんっ!ー
折れたショートソードが痩せた人間の首を軽く飛ばした。
ドバドバと血を流しながら飛んだ人間の頭は遠くに落ち、頭が切り離された体は膝から崩れ倒れた。
「なっ!?なぜ殺した!?」
片目の男が言った。
「簡単なことです。」
俺はショートソードに付いた血を振り払いながら言った。
「殺されるくらいなら殺すということです。」
「くそっ!こいつ!!!」
ボロボロの服を着た人間は持っていた片手武器でぶんぶんと俺の顔目掛けて振った。
俺はその武器を目で追い、体を左に右にひょいひょいと躱していった。
「どうして当たらない!!」
武器を振るいながら言った。
「遅いですね。」
そう言って俺はボロボロの服を着た人間の持っている武器を水魔法で弾き飛ばした。
「なっ俺の武器が!!」
「さようなら。」
水魔法でボロボロの服を着た人間の心臓を貫いた。
「カッ…ハッ……」
そのまま仰向けで倒れ、死んだ。
「……!!」
片目の人間がそれを見て絶望した顔で俺に視線を向けた。
「…一番威勢がよかったあなたが最後に残りましたね。」
「ヒ…ヒィッ!!くるな!!」
としりもちをついて後ずさりをした。
「安心してください。」
俺はそう言って水魔法で片目の人間の右足を撃ち貫いた。
「ああああああああ!!!!!!」
片目の人間が叫んだ。
そして俺は言った。
「すぐには殺しません。」
ね む い ので ね ま す
次回から何話かに分けた話を書いていきます。




