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・SAVE・転生したら猫耳少女だったのでとりあえず魔王になろうと思います。  作者: さどがしま たつや
第二章 ロゼの旅(仮)
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小さな村での出会い

ごめん、どうあがいてもちょっとダークな感じになってしまう。

どうしよー


…もう6日は歩いてるな……。


ガサガサと草の音を鳴らしながら俺は森の中を歩いていた。

布のマントを羽織り、右手にドレイト王国脱出時に使った折れたショートソードを持っていた。一応の護身用ということだ。

食料に関しては獲物を見つけ次第、すぐに狩って補充している。

肉や魚を焼く際は炎魔法の火力を最大にして一気に焼き、極力煙が出ないように心掛けた。

夜、眠る際はスキル:魔物探知(など)を使い、周囲を警戒しながらすぐに戦闘態勢に入れるように木に寄りかかって座って寝ている。たまに、朝起きると地面に横になってる時があるけど。意味ないね。うん。

そうやって俺は旅をしていた。

では、なぜ森の中を歩いているのかという疑問に答えよう。なぜならば、道を使うと人間に会う確率が高いから。てか会うから。人間と会ったら無駄な体力を消費してしまう。

だから人目のつかない森の中を歩いてるって訳だ。

「…でもきつい~…。亜人用の道でもあればなあ……。」

ひとりごちながら道なき道を歩き続けた。

ガサガサと音を立てながら歩き続けた。

「6日歩いても亜人と全然会わない……。これも人間のせいか……。」

実際、まだ奴隷にされていない亜人の数ってどれくらいなんだろうか。

そして、そろそろ足が動かなくなってきた。

すると

「はあ…はあ…。……ん?すんすん…」

突然鉄のような臭いがした。それはとても血の臭いに似ていた。

「こんなところでなんで血の臭いがするんだ?」

俺はその臭いが強くなる方へと行った。

匂いが強くなる方へ注意しながら歩いていくとやがて遠くに建物が見えてきた。

「あれは…家……?」

俺はかすかに見える建物からそれが家であることに気づいた。

「なんでこんなところに?」

俺は疑問に思った。

何故こんな森の真ん中に家があるのか。人間がここに作ったとしたら不便じゃないか?…となると考えられるのは……。

「亜人がバレないようにここに家を建てたってことか?」

可能性としてはとても高い。だが、その家が見える方向から血のような臭いがするのだ。

「もし仮に亜人が作った家だとしたら、人間に襲撃なんてされてないよな?」

俺は少し焦りながら足を速めた。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「…これは……。」

あたりは少しづつ暗くなっていった。

建物が見えた方へ行くとそこにはいくつもの建物が見えた。

そして、そのほぼすべてが家であった。

ここは小さな村だったようだ。

その村は井戸を中心にしていた。

だがその家のほとんどが崩壊し、中がぐちゃぐちゃになっていた。

周辺を歩いてみると、やはり亜人がいた。

しかし…

「殺されている……。」

その亜人は見るまでもなく、死んでいた。

そしてそのあたりには大量の亜人の死体が転がっていた。臭いの正体はこれだった。

俺は村の中心にあった井戸の中を見た。そこには血で赤くなった水がたっぷりと溜まっていた。

もう一度死体を見てみると、死体の一つは心臓のあった部分に剣が突き刺され、一つは首から上がなくなっており、一つは手足がバラバラになっていた。

「これは…ひどすぎる……。」

どれもこれも無残な姿になっていた。

死体には大量の虫が羽音を立て、舞っていた。

俺は死体の近くに寄り、飛び散った血を触った。

「乾燥していない…殺されてからまだ時間がそこまで経っていないのか。」

どこかに生き残りはいないか…。

すると…


…ゴト…。


一つの家の方からとても小さいが音が聞こえた。


「…誰かいるのか?」

俺はその家へ顔を向け、立ち上がり、向かった。



向かった家はここにあった他の家よりも少し豪華でその上、家としてきれいな形を保ったまま、そこに残っていた。

周りにはやはり、死体が転がっていたのだが…

「…これ……。人間の死体じゃないか?」

亜人の死体とは全く別でその死体には一部だけ鎧がつけられていた。

そして周りにも鎧のようなものが転がっていた。

「…中に生き残りがいることを祈る……。」

俺は死体をよけながら家の中へ入った。



「うっ。臭いがキツい……。」

中へ入るとムワッとした空気と血の鉄のような臭いがむせ返るほど広がっていた。

俺は羽織っていたマントを口まで寄せ、マスク代わりにした。

家の中は仕切りが何もなく、ただ大きな一つの部屋となっていた。

家の中には大量の人間の死体があった。そして、その死体の山の前に…


「……。」

じっとこちらをにらむ目が二つ光っていた。

それは亜人の少女だった。

白い髪には大量の血が付き、赤く染まり、肌も血で赤くなっていた。

少女は狐のような長い耳を持ち、手には長く、鋭い爪があった。

俺はゆっくりと少女の方へと近づいた。

そして、少女の前まで来た。

少女の後ろにある死体をよく見ると爪で引っ搔かれたような傷跡があることに気が付いた。

俺は少女に聞いた。

「…これは…お前がやったのか?」

「……。」

少女は黙ってこちらをにらんだ。…しばらくすると少女は小さく、こくと頷いた。

「なるほど…」

俺はそう言い、もう一つ彼女に聞いた。

「ほかに生き残りはいる?」

「……。」

少女はまたこちらを睨み、しばらくすると首を横に振った。

「…そっか。」

少女の目はとても透き通った青だった。

「じゃあ、お父さんもお母さんも全員殺されてしまったんだな。」

俺がそういうと少女はこくと頷いた。

「……。」

「………。」

俺と少女の間にしばらく沈黙が続いた。


「…こ……。」

最初に声を出したのは少女の方だった。

「…こわかった。」

少女の声はとても小さかったが、俺は亜人なのではっきりと聞こえた。

「とつぜん、にんげんがたくさんきて、むらがおそわれた。むらにいたひとたちはどんどんころされた。おとおさんもおかあさんもそのときにころされた。」

「……。」

俺は少女の話を黙って聞いた。

「そして、わたしにおそいかかってきた。だからわたしはそのにんげんたちをぜんいんころした。」

少女からぽたぽたと涙があふれてきた。


「おそかった…!わたしがこのむらでいちばんつよかったのに…!!もうすこしはやくにんげんたちをころしていたらむらにいたひとたちはたすかったかもしれないかったのに…!!おとうさんやおかあさんだって…!たすけられたのに…!!!」

少女の目からどんどんと大粒の涙が流れてきた。

「でも…わたしはだれもたすけることができなかった…!!たいせつなひとたちをみごろしにした…!!!」

「……。」

少女は声を上げて泣き出した。

「ああああぁぁあぁあぁ!!!」

彼女は泣きながら言った。

「こわかった…!!!くやしかった…!!!なんで……??なんでからだがうごかなかったの…??どうして…!!!」


「どうして……にんげんはわたしたちをころすの……!!!!」

「っ!!」

俺は少女にガッ!と両手で抱きついた。

「大丈夫…!もう大丈夫だよ…!!」

少女は声を上げるのを止めた。

「こわかったよね…!つらかったよね…!!でも、もう大丈夫…!!」

少女を抱く手を強めた。そして少女の青く透き通った目を見て言った。

「俺が絶対お前を守ってやる!!」

「ーッ!!」

少女は、はっとした顔で俺を見た。少女の目が光り輝いた。

「だから…!!」

俺は少女に言った。

「俺とついてきてほしい!!」

「……!!」

少女からまた涙があふれ出てきた。

「わかって…くれるの?」

少女は涙を流しながら言った。

「わたしのきもち…わかってくれるの……?」

「…ああ。」

抱きしめながら言った。

「どう…して?」

少女は俺に聞いてきた。

俺は少女に言った。

「簡単なことだよ。」

俺は少女の頭を見ながら言った。

「俺も大切な人を人間の手によって失ったんだ…!!だからお前の言ってることは痛いほど分かる…!!!」

「っ!!」

俺は続けて言った。

「俺は一度人間の奴隷にされた。奴隷としての生活の中、俺は生きる理由を失ってしまった。けど、俺はそんな生活の中、セリナという大切な人と出会った。彼女はとてもやさしく、そしてとても強い言葉を俺に言った。"耐えましょう、生き延びましょう”と。俺はセリナと共に生き抜いた。だけど…俺を置いて人間に殺されてしまった。俺は一人取り残された。そのとき、俺はとても怖かった!!そして何もできなかった自分を悔やんだ!!!お前の言ってることは俺にちゃんと伝わっている。」

俺は少女に抱き着いた右手を離し、少女の頭にのせた。

「お前のその痛みを俺は共有できる…!!」


「だから…」

俺は笑顔を作って少女に言った。



「俺と来てほしい…!」

新キャラを登場させたぜい。どうにかして最初の時みたいな明るい話に戻さなければ…


そして、平日になるということは投稿が頻度が低くなるということ…。ほんとうにすいません。

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