新しい旅路
休日だから今のうちに何話か作っておきたい症候群。
ーおおぉぉぉぉぉお!!!ー
湖を囲む木々が一人の猫耳少女の雄叫びで揺れていました。
「はぁっ!はぁっ!はぁっ!」
彼女は叫び疲れたのか、大きく呼吸をし、そして月を見ました。
さらさらとした風が彼女の黒い髪を揺らしました。
「………。」
…やっと戻ってこられた。
彼女の目から大粒の涙が溢れだしました。
5か月もの間、ドレイト国で奴隷として生活し、そこで俺はセリナと出会った。そして魔王の資格を受け取り、ドレイト王国を脱出し、ついにこの湖に戻ってこられたんだ。
彼女から溢れ出る涙の勢いが増しました。
「セリナ…!」
俺は月を見上げて言いました。
「セリナの分まで俺がちゃんと色々な場所を見に行ってやるから…!!あの世からちゃんと見守っててくれ…!!!」
彼女はそう言って笑顔を作り、また涙が溢れてきました。
彼女はのちにドレイト王国に最悪の事件を巻き起こすのでした。
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「…で、だ。」
俺は湖の前に座り、言った。
「これからどうしようか。」
今の目標てのは、ドレイト王国にまだ残っている亜人達を助け出すってことなんだけど、あの場にいた亜人たちに言ったように俺一人じゃ絶対に無理だ。
理由は簡単。
①まずドレイト王国には名誉騎士四天王の相手をしないといけないこと←戦闘は絶対に避けられない
②そして牢屋の中にいる亜人達を全員、転異魔法でドレイト王国から脱出させること
この二つをこなさないといけない。
「うーん…やっぱり……」
「……仲間が欲しい。」
俺は手を組み言った。
「よし、旅をしよう。」
旅して仲間を増やそう。(ごーん!)
「そうと決まれば即準備準備っと。」
早速旅支度を始める俺であった。
「そういえば…戦ってるとき、たまに強者っぽく話してるけど、その時の言葉がスラスラ出てくるんだよな。なんでだろ。」
とかなんとかひとりごちて、準備を整えた。
「よーし!準備はできた。だけど今から出発はしないで朝になったら出発しよう。今日のところはゆっくり休も。」
俺は万が一人間が来てもばれないような場所を見つけそこで寝ることにした。
俺が身体を横にすると
《魔法:転移のレベルが上がりました。魔法陣が1つから2つまで作ることができました。》
「お」
天の声がそう言った。
「ふわあ…。それは…とてもありが……たい……」
俺はそう言いながら眠りについた。
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「あたらしい朝だー。」
俺は夜明けと同時に起きた。
そして、湖で魚を捕まえ、森で木の実や薪を集め、炎魔法で火をつけ、棒に刺した魚を焼いた。魚が焼けるまでゆっくり待った。
「いただきます。」
魚が焼けたので俺は手に持ってがぶりと食べた。
「うまー」
俺は捕まえた魚や集めた木の実をすべて平らげた。
「行くか。」
俺は立ち上がり、焚火をすぐに消し、旅に出ることにした。
「ここからが俺の新しい旅路だ!!」
俺は一歩踏み出した。
…数分後、俺は荷物を持ってくるのを忘れていたことに気づき、転異魔法で湖に戻ってきたのでした。
短い話ですんません。次の話は長くなる…かも…?




